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第3話 冒険者登録1

時間が無かったので分けました。

続きは次回

〓冒険者ギルド ベルガンシュタット支部〓


「支部長っ!ドラゴンはどうなりましたか!?」

「ドラゴンはっ!?」


タツヤが支部長と共に冒険者ギルドに入ると同時に質問が飛んできた。それを聞いた支部長は苦笑いするとギルド内の全員に聞こえる様に声をあげた。


「問題ない。ドラゴンの件は解決した!騎士団が先走ったあげく忠告を無視して無駄な犠牲を出そうとしたがな」


その言葉を聞いたギルド内の人間は……


「また騎士団か」

「アイツら使えないくせに邪魔しすぎなんだよ」

「騎士団ってあんなのばっかなのか?」

「いや、ここだけだ。商都の方とか他の都市はまともだったぞ」


騎士団に対して文句を言い始めた。支部長はそれを見るとまた苦笑いしタツヤに声をかけた。


「来てくれ」

「分かった」




タツヤが支部長に案内されたのはソファーとテーブルとその他魔道具の部屋だった。タツヤがソファーに座ると支部長はタツヤに話を始めた。


「先程は済まなかった」

「それは良いから早く登録をしてくれ」

「分かった。それじゃあさっき渡した紙に必要事項を記入して渡してくれ」

「分かった。絶対書かなきゃいけない場所は?」

「※が付いている場所だ」

「偽名は?」

「使ってもいいが止めといたほうがいいぞ」


▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

※【名前】 タツヤ・カンザキ

※【年齢】 16

※【性別】 男

※【特技】 剣術、魔法

※【戦闘】 刀、魔法

※【魔法】 全属性その他

【ジョブ】

【住所】

【出身】

▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼


「これでいいか?」

「全属性?嘘吐くなよ。まあ、今から本当か確認するが」

「そうか」

「それじゃあ、この水晶に触れて魔力を流すか、血を落としてくれ」


タツヤは言われた通りに血を落とした。(魔力でない理由は水晶が壊れる可能性をタツヤが心配したからだ。)すると、水晶が虹色に輝いた。


「本当に全属性か………。あり得ねぇだろ」

「どういう意味だ?」

「全属性持ちなんているはずがねぇって事だ。そんでもって次はこいつに触れてくれ」


再びタツヤは言われた通りに先程とは別の水晶に触れた。


「犯罪歴は無しか」

「そりゃそうだろ」

「まあ、兎に角ギルドカードを造る」

「早くしてくれ」



支部長は先程の紙を持つと部屋の隅にある魔道具に近付き、魔道具と共においてあった鉄のプレートと紙を魔道具にセットした。その十秒後、『チン』という音と共に魔道具からプレートが排出された。


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