第53話ꙩ無人機って強いよね(白目)
『第弐式強襲型魔導機兵炎雷。起動要請。
ユーザー認証【Administrator】タツヤ・カンザキ。使用権限確認。起動開始』
『起動完了──思念操作による攻撃目標を確認。
攻撃目標──アンラス皇国兵。出撃開始』
今回の戦争の旗艦となる飛行戦艦タナトス。そのタナトスの格納庫でその音声が響いた。
そして、起動した魔導機兵は足元にある魔導陣によってその巨体を戦場へと移す。
未だ皇国以外実用段階へと至らなかった兵器が、何倍ものスペックを持って戦場へと現れた。
蹂躙が始まる。
『エネルギーチャージ……35%──掌門開放──第二カートリッジ【雷霆】使用──魔導砲発射』
『腕剣への魔力充填開始──充填完了──第一武技【閃光斬】使用』
『エネルギーチャージ……35%──掌門開放──第二カートリッジ【雷霆】使用──魔導砲発射』
『腕剣への魔力充填開始──充填完了──第一武技【閃光斬】使用』
『エネルギーチャージ……35%──掌門開放──第二カートリッジ【雷霆】使用──魔導砲発射』
『腕剣への魔力充填開始──充填完了──第一武技【閃光斬】使用』
『エネルギーチャージ……35%──掌門開放──第二カートリッジ【雷霆】使用──魔導砲発射』
『腕剣への魔力充填開始──充填完了──第一武技【閃光斬】使用』
戦場の至るところで無機質な声が響き、雷霆が奔り、光の奔流が大地を巻き込みながら生命の火を消してゆく。第弐式強襲型魔導機兵炎雷は戦場を縦横無尽に駆け回りながらアンラス皇国の兵を狩ってゆく。
もう、これは戦争ではなく、圧倒的な強者による狩猟でしかない。ただ……エネルギー量を35%にしてあるだけいいのかもしれない。
三十分ほど経っただろうか。
エルータス平野は戦闘が行われる前とは打って変わって静かになっていた。
そして見渡せば死体の山。
死屍累々。
その一言で示せるようになっていた。
夜。
飛行戦艦タナトス。その会議室。
そこではタツヤ、エルド、エミリア、アルサス。そして、黒の鎧を纏った男と女──暴龍騎士団団長クロードと副団長ユーリ──が重要な会議をしていた。
「陛下、暴龍騎士団。万全の状態です」
「そうか、んじゃ計画通りに」
「はっ!」
「クロード、その喋り方いつもと違いすぎてキメェです」
「なっ。てめぇはなに言って「本性が出やがったですね」
「やーいやーい、クロードのねこかぶりー」
していた……はずだ。
だが、ユーリだけでなくタツヤまでクロードをからかい始める始末である。
もう、会議もへったくれもない。
「それより、また陛下に可愛がってもらいたいです」
「お前をかわいがった覚えはねぇぞ、アホユーリ」
「そんな……」
「いや、そんな遊ばれたみたいな顔されても困るわ」
本当に会議もくそもない。
もはや、高校のレベルであった。




