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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第四章 箕川自由学園襲撃事件

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打ち明ける冬夜

 冬夜は校門にいる美少女は自分の彼女であることを佐藤たちに打ち明けると、


「うん、冬夜の知り合いって時点で何となく分かってた。やっぱり冬夜の彼女は美少女なんだな。普通に羨ましいぞ」


 佐藤は涙を流しながら冬夜のことを羨んだ。


 いきなり泣き始めた佐藤を見た冬夜は呆れてため息を吐き、アレックスはドン引きしている。


 そして、アレックスは涙を流す佐藤のことを慰め始める。


「大丈夫だよ。佐藤にもいつか理想の彼女ができると思うから」


「ちなみに、アレックスには彼女がいるのか?」


「僕にはいないよ。告白されることはたくさんあるけど、好きでもない相手と付き合うのは失礼でしょ?だから全員断ってるんだ」


「うん、俺もイケメンに生まれたかった」


 佐藤はそう言いながら死んだ魚の目で呟く。


 そんな佐藤を見たアレックスは苦笑を浮かべながら首を傾げる。


 そうして、佐藤が現実の格差に打ちひしがれ、絶望していると、


「そう思えば、冬夜の彼女を見るのは初めなんだよね。少し楽しみかも」


 アレックスが興味津々な様子で冬夜に話しかける。


「人の彼女ってそんなに気になることか?俺はアレックスが変な女に引っかからない限りは気にならないけどな」


「それは冬夜がそういう性格だからだよ。僕は気になるタイプなんだ。だって、冬夜っていう問題児の彼女なんだよ?どんな人か気にならないわけないよ」


「そうだぜ冬夜!!なんせ、この学校一の美女に『俺の彼女の方が比較にならないほど可愛い』なんて言って振ったもんな!!気にならない方がおかしいと思うぜ?」


「何だか彼女のことを品定めされてるみたいで不快だな。まあ、二人はそんな気持ちじゃないことは分かってるけど」


 冬夜はそう言いながら前を向いて歩き始める。


 冬夜はあまり紫音たちの容姿を評価されることが好きではない。


 何だか品定めされているような感覚になり、物扱いされている気がして不快になる。


 冬夜自身もこの外見を評価されることがとてつもなく嫌いである。


 そのため、冬夜は自分に言い寄って来る大体の女性が嫌いなのだ。


 佐藤たちも冬夜が外見について評価したりすることが嫌いなことは知っている。


 二人は単純に冬夜の彼女がどんな人なのか知りたいだけだったのだが、彼に不快な思いをさせてしまったことに反省する。


 特に佐藤は外見のことに触れていたため、アレックスよりも反省していた。


 何だか辛気臭い雰囲気になったことで少し気まずくなった冬夜は、


「さっき言ったけど二人が特にそういう気持ちで言ったわけじゃないことは分かってるから気にしないでくれ」


 とりあえず、自分は気にしていないから辛気臭い雰囲気になるのはやめてくれと頼む。


 冬夜本人から気にしていないと言われた二人は気分を切り替え、再び冬夜の彼女の話題について話し始める。


「一つ気になってるんだけど、早く彼女のところに向かわなくて大丈夫なの?」


「んっ?まあ、大丈夫だと思うけどな。こっちもそこまで待たせてるわけじゃないし」


「いや、そういうことじゃないだろ」


 アレックスからの質問に冬夜が少しズレた回答をしたことで佐藤はついツッコミを入れてしまう。


 佐藤にツッコミを入れられた冬夜は何のことか分からずに不思議そうに頭を傾げる。


 そんな冬夜を見たアレックスは苦笑を浮かべていた。


 そして、佐藤は冬夜にアレックスが聴きたかったことを詳しく説明する。


「アレックスが聞きたかったことは彼女がうちの学校の男子たちにナンパされてるけど大丈夫なのかってことだ」


「ああ、そういうことね。それなら大丈夫だよ。紫音ちゃんは俺以外の男に興味ないから」


「いや、俺とアレックスが心配しているのはそこじゃない。あの場にこの学校のヤンキーがいただろ?彼女がヤンキーにナンパされて無理矢理連れて行かれそうになったりしたらどうすんだってことだ」


「そっちも大丈夫だよ。紫音ちゃんは俺よりも強いからな。ヤンキーなんて絡まれた時点でボコボコにすると思うしな」


「まあ、冬夜がそういうなら俺たちはこれ以上言わないが、考えてみて欲しい。ヤンキーが無遠慮に自分の彼女に触れるところを。冬夜は耐えられるか?」


「いや、耐えられないな。多分、本気でそのヤンキーをぶち殺す」


 冬夜はそう言いながら不気味な笑みを浮かべながら宣言する。


 そんな冬夜を見た佐藤はあまりの怖さに悲鳴を上げてしまう。


 アレックスも冬夜の迫力に圧倒されたが悲鳴を上げるなどという失態はギリギリ犯さなかった。


 そして、アレックスは怒りを滲ませる冬夜を優しく諭す。


「冬夜、怒ってもいいけど本当に殺したらダメだからね?前にヤンキーをボコボコにして怒られたばかりだから気をつけてよね」


「ああ、分かってる。流石に俺も人を殺すことなんて怖くてできねぇよ。できて半殺しまでだな」


「うん、半殺しもダメだからね?穏便に済ませようね?」


 アレックスは物騒なことを言い放つ冬夜に少し呆れていた。


 彼は少し前に自分に絡んできたヤンキーをボコボコにして保健室送りにしたばかりだ。


 これ以上問題を起こすと流石の彼でも停学処分になるだろう。


 アレックスも冬夜がそんなことになるのは避けたい。


 だが、冬夜本人はあまり気にしている様子もなく、アレックスはため息をつくしかなかった。











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