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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

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エピローグ

「まさか、あそこから私に攻撃を仕掛けられるなんて末恐ろしい男だよ。彼は」


 片腕を失ったフランは見えるはずもない創の姿を捉えながらそう呟いた。


 彼女が今いる場所はワカティナのある次元とは違う次元である。


 そのため、彼女に対してピンポイントで攻撃を仕掛けることは困難であろう。


 しかし、彼女は彼からの攻撃によって片腕を破壊されてしまった。


 片腕を破壊されたフランはすぐに腕を治そうとしたが、傷口に魔力を送っても破壊の力によって消滅してしまう。


 フランの片腕の傷口には呪いとして破壊の力が宿っており、腕を治すことができない状況だった。


 フランは腕を治すのを諦め、目の前にある黒い霧を見つめる。


「この転送装置も破壊されているみたいだね。一体どうやって私とこの機械を破壊したんだろう?実に気になるな」


 フランは創がどうなって、自分の腕と転送装置を破壊したのかとても気になった。


 彼女の目の前にある霧は転送装置によって作られたものであり、ワカティナで発生した霧と繋がっていた。


 そして、彼女の後方にはギルタブルルやトマホークなどの化け物たちの軍勢が待機しており、他にも見たことのない化け物たちも並んでいた。


 そう、今回のワカティナ侵攻を実行した犯人はフランなのである。


 フランは装置と自分の腕を破壊した方法について考えたが、彼の使った手段が見当もつかない。


 研究者気質であるフランにとってこの謎は興味をそそられるものであり、彼女は時間を忘れたように思考に耽る。


 そうして、思考に耽っていたフランであったが、それよりも重要なことを思い出し、そのことを確認してみる。


「おお、しっかりワカティナ基地は破壊されているみたいだね。レイルアルマに情報を渡しておいて良かったね」


 フランが端末を使って確認してみると、ワカティナの地下にある基地はしっかり破壊されていた。


 フランも混沌に誘いし者たちなのに、どうして同胞の基地を破壊したのか。


 それは本人しか分からないだろう。


 フランはワカティナ基地の破壊を確認すると、そのことを報告する。


 ちなみに、今回の侵攻はフランが独断で行なったものではなく、上からの指示によって行なっていた。


 そのため、ワカティナ基地を破壊するのは混沌に誘いし者たちの総意であった。


 一体どうして、ワカティナ基地を破壊する必要があったのだろうか。


 そうして、フランがワカティナ基地の破壊の成功を報告すると、再び失った片腕の方へ視線を向ける。


 このまま片腕がない状態でいるのは少しばかり不便である。


 なので、フランは腕にかけられた破壊の呪いに視線を向ける。


 確かに、この呪いは強力ではあるものの、フランの実力では時間がかかったとしてもこの呪いを払うことはできるだろう。


 しかし、時間がかかることは避けられない。


 少しの間は片腕がない状態で過ごさなければならないことにフランはため息をつかざるを得ない。


 そうして、フランがため息をつきながら今後のことを考えていると、


「フラン…大丈夫…?」


 心配した表情のアルマが現れる。


 そんなアルマにフランは残った手で優しく頭を撫でる。


 そして、頭を撫でながらフランは答える。


「そんなに心配しなくても大丈夫だよ。アルマも知っているだろう?私の強さを。だから、この腕も治すことができるから安心して」


「本当に?本当に大丈夫なんだよね?」


「ああ、大丈夫だよ。アルマも分かるだろう?この呪いは確かに強力だけど、絶対ではない。だから、そこまで心配する必要はないよ」


「うん、分かった。フランも早く腕を治してね」


 アルマはそう言うと、フランの元を離れてどこかへ行ってしまう。


 アルマがいなくなったことを確認したフランは呟く。


「いやー本当に今回は助かったよ。もしも、彼が全力だったら今頃私は消滅させられていただろうね。今は彼が大幅に弱体化していることに感謝しておこう」


 フランはそう言うと、この謎の倉庫から立ち去る。


 そうして、フランが立ち去った後、この倉庫にはまだ出撃していない化け物たちが残ったのだった。




やっと第三章終わらせることができました。ここまで凄く長かった。長すぎるあまり、アヴァロンを書くのが嫌になるほどに。いやー本当に完結させられて良かったです。ちなみに、次から四章ですが、実際は箸休め回であるギャグ章を入れる予定でしたが、三章がぐだったので、飛ばします。本来五章を予定していた章を四章として書く感じですね。四章はずっと出したかった第二主人公が登場します。こいつが他の作品にも関わっている関係上、絶対に出さないといけなかったので、これで安心できますね。

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