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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

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ワカティナ防衛作戦(創視点)百三十一

 創は急いでワカティナへ戻ってくる。


 ワカティナの南西の壁は全て破壊されており、破壊された幅は数キロメートルにも渡っている。


 そして、ワカティナには化け物が雪崩れ込んでいた。


 これは本来ならあり得ない光景だ。


 何故なら、創たち遊撃部隊が多くの化け物を駆除しているためだ。


 それなのに、今のワカティナには化け物が雪崩れ込んでいる。


 一体何が起きたのか創にと見当がつかない。


 それでも今はワカティナにいる国民たちを助けることが優先であり、その理由は後々調べれば分かるだろう。


 ワカティナに駆けつけた創は開いた壁付近の化け物共を一掃していく。


 こいつらを残していると、中の化け物を倒しても開いた壁から雪崩れ込んでくるためだ。


 創は化け物を駆除しながらワカティナの中へ入ると、そこはまさに地獄だった。


 彼の目の前には多くの民が化け物共に食い散らかされ、原型を留めていない死体が無数に転がっている。


 創は目の前に広がる光景に怒りと悲しみ、不快感など様々な感情を抱きながらも化け物共を駆除しながら生きている者はいないかと探し続ける。


 しかし、彼が見つけるのは死体だけであり、生き残っている者は一向に見つからない。


 それでも諦めずに創は化け物を駆除しながら走っていると、とある者を見つける。


 それは翔太であった。


 彼の下半身はなく、境目には何者かによって食われた歯形が残っている。


 内臓も喰われており、翔太の上半身も損傷が激しい。


 唯一頭だけが損傷が小さかったため、創はすぐに彼だと見分けることができた。


 創は翔太の死体を見つけると、恐怖で歪み、白目を剥いている翔太の目を閉じさせた。


 その時、翔太の顔に水滴のようなものが滴る。


 それは創の涙だった。


 創にとって国民はとても大切な仲間であり、友であり、家族にも近い存在だ。


 彼らは創のことを愛しており、創もまた国民たちを愛していた。


 そして、創は子供好きであり、困っている子供がいたら助けずにはいられない。


 それが敵国の子供であっても彼には関係ない。


 創は等しく子供には優しく、どんな相手だろうと助けていた。


 それほどまで子供好きである創が翔太の死を悲しまずにはいられなかった。


 創は怒りと悲しみで頭がおかしくなりそうな感覚に襲われる。


 きっと、辛かっただろう。


 痛かっただろう。


 苦しかっただろう。


 彼の最後を想像するだけで創は心が辛くなり、目から溢れる涙が止まらなくなる。


 創は決してメンタルが強いわけでもなく、相手に共感しやすいタチだ。


 そのため、創はよくメンタルをすり減らし、療養する羽目になっている。


 翔太の死体を見た創は盛大に泣いた後、悲しみよりも怒りの感情が強くなる。


 あの化け物共がどうしても許せない。


 早くあいつらを全滅させたい。


 国民の皆が味わった絶望や苦しみを奴らにも味わわせたい。


 創はドス黒い感情で心を満たしていく。


 しかし、彼はドス黒い感情に支配される前に何とか落ち着くことに成功する。


 ここで怒りに身を任せて暴れるよりも先に生き残った国民を助けるのが聡明な判断だ。


 そう自分に言い聞かせながら創は再び生き延びた国民たちの捜索に移る。


 だが、それもすぐに終わった。


 翔太の死体の場所から少し離れた場所で彼の母親の死体を見つける。


 彼女の体のほとんどが残っており、翔太や他のしたいと比べて損傷が少なかった。


 彼女は唯一、腹だけが喰われていた。


 神という種族は下級神と言えど、人間と比べて頑丈だ。


 そのため、腹を食われた程度ではすぐに死ぬことはない。


 翔太の母親の表情は絶望と怒りが滲み出ており、これから生まれ落ちるはずだった命を奪われたことへの憎悪の感情が死体からでも伝わってくる。


 彼女が大事に守ってきた子供たちを全て奪われたことを少しずつ死んでいく中で後悔し続けたことが容易に想像できる。


 死へのカウントダウンが長ったかったために彼女はより辛い思いをしたに違いない。


 創は翔太の母親の死体を見た瞬間、何かが千切れる音が聞こえたような気がした。


 次の瞬間、創からはドス黒い高密度の魔力が溢れ出す。


 かつてないほどの黒い魔力に、近くを徘徊していた化け物たちは恐怖し、動けなくなる。


 これは彼らが持つ生物としての本能によるものであり、彼らの本能が創のことを絶対的な強者であり、自分たちは矮小な存在だと嫌でも理解させられる。


 創の周りの空間が高密度の魔力によって歪み始める。


 そして、創もドス黒い魔力に覆い尽くされ、姿が見えなくなる。


 その間もドス黒い魔力はどんどん広がっていき、一体の化け物を飲み込む。


 その瞬間、化け物は塵も残らずに消滅してしまう。


 ただ溢れ出した魔力に触れただけでだ。


 明らかに異常な魔力だ。


 普通ではない、何か特別な力を保有していることが分かる。


 魔力によって消滅させられた仲間を見た化け物たちはその場から逃げようとする。


 しかし、恐怖で体が動かない。


 その間に一匹、また一匹と化け物たちはドス黒い魔力によって消滅させられていく。


 そうして、ドス黒い魔力に包まれた創であったが、ついにその姿を表す。


 その姿はまるで、封印された騎士のようであった。


皆さん、子持ちししゃもって知ってますか?小さな魚のお腹の中に卵がパンパンに詰まっている食べ物です。あれって美味しいですよね。それで、普通のししゃももあるじゃないですか。普通と子持ち、どっちのししゃもの方が美味しいかと聞かれたとします。皆さんはどっちが好きですか?私は子持ちの方が美味しいと感じます。ですが、子持ちししゃもの方が美味しいと感じる人って結構いると思うんですよね。あのパンパン膨れたお腹が特に美味しいですし。それでね、私はふと思ったんです。子持ちししゃもがおいしいのなら、人間にも当てはまるのではないのかとね。そうかつての私は思いました。ちなみに、これは毎日投稿している時から考えてきた展開ですね。決して今の私が考えたわけではないです。その辺りは気をつけてもらいたいですね。

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