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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

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ギリエニア共和国の崩壊まで九

新作「迷探偵神風 彪哉の怪奇事件録」をカクヨムで週6で連載しています!!ぜひ読んでみてください!!


URL→https://kakuyomu.jp/works/16817330652554930853

 わざわざ自分に聞かなくても心を読めば良いことを尋ねてきた黒と白の毛が混じる男性を不思議に思ったナタリアは本人に確認するべく、質問したのだった。


 ナタリアに質問された黒と白の毛が混じった男性は性格の悪そうな笑みを浮かべながらこう答えた。


男「だって、そっちの方が面白いからに決まってるだろう?心が読める相手にわざわざ隠していたことを吐かせるのは最高に楽しいとは思わんかね?」


 どうやら、この男性がナタリアに何を隠していたのかをわざわざ質問したのは彼女を愚弄するためであったようだ。


 わざわざ自分に質問してきた理由が自分のことを愚弄するためだと知ったナタリアは、


ナ「貴方は本当に最低なひとなんですね。わざわざ私のことを愚弄するためだけに一芝居打つなんて、クズにも程があります。私が出会ってきた中で貴方が一番性格が悪いですよ」


 何の躊躇いもなく、黒と白の毛が混じる男性へ向けて、強い言葉で非難したのだった。


 先ほどまでは相手の機嫌を損ねないよう慎重に言葉を選んでいたナタリアであったが、彼女が急に何の躊躇いもなく強い言葉をこの男性にぶつけたのには理由があった。


 その理由は、いくら慎重に言葉を選んだところで、心の中で考えていることはこの男性に筒抜けになっているため、自分を偽ることは無意味だと気付いたからである。


 ナタリアから強い言葉で非難されてしまった黒と白の毛が混じる男性は彼女の態度に怒るようなことはなく、どちらかと言うと彼女の態度に性格の悪い笑みを浮かべながら楽しそうにしていた。


 そんな性格の悪い笑みを浮かべ続けている黒と白の毛が混じる男性を見たナタリアはこいつは何言ってもダメな奴だなと彼のことを批判することは無意味だと諦めた。


 そうして、黒と白の毛が混じる男性のことを非難するのを諦めたナタリアは大きなため息をつきながら面倒臭そうにしていると、


男「それで、お前はガイデア神殿の鍵には大量破壊兵器としての役割があることを隠しているようだったが、その情報は最初から知ってたから、あんまり気にしないでくれ」


 黒と白の毛が混じる男性はナタリアにガイデア神殿の鍵についての懸念は気にすることはないと伝えたのだった。


 この男性はナタリアの心を読まなくても最初からガイデア神殿の鍵には破壊兵器としての役割があったことは知っていたらしく、この男性はその機能に対してはあまり興味がないようだ。


 彼が最初からガイデア神殿の鍵には破壊兵器に変形する機構があることを知っていたと伝えられたナタリアは相手に悟られないよう必死に隠し通そうとしていた自分が再び滑稽に思えてきて悲しくなった。


 ナタリアは自分の過去の行動があまりにも滑稽であったことに悲しく思っていると、再び黒と白の毛が混じる男性の発言に気になる点があることに気づいた。


 それはギリエニア共和国の王族の中でも王位継承者にしか伝えられて来なかったガイデア神殿の鍵にある破壊兵器変形機構を自分の心を読む前から知っていたことだ。


 これは他言無用の極秘情報であり、普通ならば、ギリエニア共和国の王位継承者以外で知っていることは間違いなくないはずなのだが、この男性は知っていたと答えた。


 この発言は彼のハッタリの可能性もあるのだが、ナタリアは根拠が全くないのに彼が嘘をついているようには思えなかった。


 彼が嘘をついていないとするならば、この男性はどこからガイデア神殿の鍵についての情報を手に入れたのかになってくるのだが、そんなことはナタリアに分かるはずがなかった。


 なので、ナタリアは彼がどこから情報を手に入れたかを気にしないことにし、知っていたのなら最初から聞くなよと黒と白の毛が混じる男性のせいにしたのだった。


 ナタリアが深く考えるのをやめ、全てを黒と白の毛が混じる男性のせいにして心を落ち着かせていると、


男「そう思えば、お前はガイデア神殿の鍵には破壊兵器としての役割があることを必死に隠そうとしていたんだ?別に隠す意味はあんまりないと思うんだが?」


 黒と白の毛が混じる男性が不思議そうにナタリアに質問した。


 何故、自分にわざわざガイデア神殿の鍵に破壊兵器としての役割があることを隠していたのかと質問されたナタリアは、


ナ「それは貴方を鍵の破壊兵器で倒すという選択肢を残すためですね。あの兵器の最大出力は次元すらも消し飛ばせるほどの威力が出ますので。まあ、今残っている民たちの魔力を全て合わせたとしても最大威力までエネルギーを充電することは出来ないので、最大威力を出すことは出来ませんが、それでも破壊兵器としては優秀ですからね。貴方を仕留められる可能性があるなら、これを使うのも選択肢に入れることもありだと思いますけど?」


 淡々とこの男性のことを気にすることなく、真実を述べたのだった。


 どうやら、ナタリアはギリエニア共和国側の選択肢として、このガイデア神殿の鍵の破壊兵器でこの男性を打破するというものを残していたかったようだ。


 ナタリアからガイデア神殿の鍵が破壊兵器になることを隠していた理由を教えられたこの男性は食事をする手を止め、必死に笑いを堪えていた。


 黒と白の毛が混じる男性は予想外の反応を示したが、ナタリアは先ほどのやり取りで彼のことは大体わかっていたので、別に驚くことはなかった。


 彼があまりにも必死に笑いを堪えていることから、ナタリアは自分はそんなにおかしな行動をしたかと再び考えてみたが、決して彼女の選択は間違っていない。


 そうして、ナタリアが何故、黒と白の毛が混じる男性が笑っているのか分からずに彼の様子を窺っていると、この男性は笑ったまま話し始めたのだった。

 






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