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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

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ギリエニア共和国の崩壊まで四

 黒と白の毛が混じる男性が王族以外の者とは交渉を行わないと宣言し、ナタリアに対して、王族であるか否かを質問してきたので、ナタリアは彼の質問に答えるために口を開いた。


ナ「はい、私はギリエニア共和国の第一王女のナタリアと申します。生き残った王都の民たちの代表として、交渉にやって来ました」


 ナタリアはこの場で嘘をつくメリットはないと判断し、自分がギリエニア共和国の第一王女であることを告白し、自分が代表として交渉にやって来たことを素直に話した。


 ナタリアが素直に自分が王女であることを告白すると、黒と白の毛が混じる男性はサンドウィッチを頬張りながら、意味ありげな笑みを浮かべていた。


 この男性が浮かべる笑みは少し相手を馬鹿にしたようなものでもあったため、ナタリアは少し頭に来たのだが、この場で自分の怒りに付き従うのは愚かな行為だと乱心することなく、平静を保っていた。


 自分の煽りに乗ることなく、平静を保っているナタリアを見た男性は自分の煽りに乗らなかったことを不満に感じると思いきや、逆に喜んでいるようであり、彼はサンドウィッチを頬張りながらニヤニヤと笑みを浮かべていた。


 ニヤニヤと笑みを浮かべながらサンドウィッチを頬張っている男性にナタリアは取り乱すことなく、営業スマイルを浮かべており、ナタリアの精神的な強さが窺えた。


 そうして、ナタリアは営業スマイルを浮かべながらニヤニヤと笑みを浮かべながらサンドウィッチを頬張っている男性のことを見つめていると、


男「流石は誇り高きギリエニア共和国の王女様か。この程度の煽りじゃあ、取り乱すことはないようだ。まあ、この程度の煽りに乗るような奴には王族など務まるはずはないか」


 黒と白の毛が混じる男性は愉快そうにナタリアが自分の煽りに乗らなかったことを褒めたのだった。


 まさか、相手から称賛されるとは思ってもいなかったナタリアは一瞬、驚きの表情を浮かべたのだが、すぐに先ほどまで浮かべていた営業スマイルに戻った。


 ナタリアが一瞬、驚いた表情を浮かべたことが面白かったようで、この男性はナタリアを再び相手を小馬鹿にするようなニヤニヤした笑みを彼女の方へ向けたのだった。


 小馬鹿にするような笑みを向けられたナタリアはこの男性のことをぶん殴りたくなったのだが、相手は格上にあるのに加え、今は交渉の場ということもあり、怒りを心の中になんとか留め、営業スマイルを浮かべ続けた。


 小馬鹿にするような笑みで挑発したのに、全くその挑発に乗ってこないナタリアを黒都市らの毛が混じる男性は気に入ったのか、新しいおもちゃを手に入れた子供のような無邪気な笑みを浮かべていた。


 そして、この男性は無邪気な笑みを浮かべながら今手に持っているサンドウィッチを全て食べ終わった後、


男「このままお前のことを煽っているのも面白いが、付き合わされるお前からしたらたまったものじゃないだろう?ここは手短に話し合いを終わらせるためにも俺からの要件を言おうじゃないか」


 黒と白の毛が混じる男性はこのままナタリアを煽っていても自分は問題ないが、彼女が納得しないので、手短にこの会合を終わらせるためにも自分たちの要件を伝えると言った。


 ナタリアは自分の煽りに付き合わされるのはたまったものではないと知っておきながら、自分のことを煽りまくってきた黒と白の毛が混じる男性の性格は捻じ曲がっているなと思った。


 そして、このままナタリアのことを煽っていては一向に話し合いが進まないと自分の要件を伝えると言ったこの男性にナタリアは最初からそうしておけよと叫びたくなったのだが、この場で叫ぶのは少し怖かったので、心の中に留めておくことにした。


 そのことは置いておいて、ナタリアはこの男性が自分たちに求める要件が何なのか全く予想がつかなかった。


 彼の今までの言動から推察できる情報から、彼らはギリエニア共和国での権力などではなく、王家の者にまつわるものであることはナタリアも分かっているのだが、その王家にまつわる物のどれなのかは分からなかった。


 ギリエニア共和国の王家にはかつてのギリエニア王国から長い年月、歴代の王たちが代々受け継いできた財宝が多くあり、そのほとんどが王城の地下にある宝物庫に納められている。


 王城の宝物庫に納められている財宝の多くは伝説級の凄まじい力を持つ物であり、中には世界を破壊することが出来ると言われるほどの力を持つ武器が納められている。


 宝物庫に納められている財宝の多くは歴史の書物などに記されているため、宝物庫に納められている財宝の情報はある程度公開されているが、中には王家の者がごく一部の政府関係者しか知り得ない物も存在している。


 そして、ギリエニア共和国の王城にある宝物庫には王家の者の中でも国王に襲名しなければ、伝えられない秘宝が存在している。


 そのことを思い出したナタリアは身体中から冷や汗が溢れ出した。


 ナタリアはこの国王に襲名されなければ、伝えられないギリエニア共和国の秘宝を何故か知っている。


 その理由は、現国王である彼女の父が重い病を患っており、その命が長く持たないのに加え、現国王の子供がナタリアしかないなかったため、ナタリアはこの秘宝について現国王である父から伝えられているためである。


 そのため、ナタリアはギリエニア共和国の秘宝が何なのか知っている。


 彼女が冷や汗をかきながら黒と白の毛が混じる男性の要件を聞くために耳を傾けていると、彼はニヤリといみありげな笑みを浮かべながらこう呟いた。


男「ガイデア山の頂上にある始源の巨人が眠る神殿『ガイデア神殿』の鍵を譲ってもらおうか」





 



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