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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

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ギリエニア共和国の崩壊まで

 これは遥か昔の話。


 創はとある理由からミガニヤ山脈を拠点とする巨人国家ギリエニア共和国に宣戦布告をし、ギリエニア共和国と戦争になった。


 これは如月 創個人とギリエニア共和国との間で勃発した戦争であり、彼は単独で巨人たちの住む山脈群(ギガントエリシオン)最強の巨人国家ギリエニア共和国に喧嘩を売ったのだった。


 そして、創とギリエニア共和国との戦争における最初の戦場はギリエニア共和国が誇る最強の要塞キュロシアン要塞であった。


 ギリエニア共和国は単独で宣戦布告をしてきた創のことを決して侮ってはおらず、単独で自分たちの国を落とせるほどの実力があると仮定していた。


 そのため、ギリエニア共和国は短期決戦のためにキュロシアン要塞に迷わず最大戦力を投下したのだった。


 しかし、創の実力は彼らの予想を遥かに上回っていた。


 第一戦目であるキュロシアン要塞の攻防戦は創の光剣により、一撃で陥落してしまい、キュロシアン要塞にいたニアを除く兵士たち全員が光剣の圧倒的な熱量に耐えられずに蒸発してしまった。


 光剣はキュロシアン要塞を跡形もなく蒸発させるだけでは飽き足らず、王都を除く全ての都市が光剣の絶大な熱量によってなすすべなく消滅してしまった。


 この事実は直ぐに王都に伝わった。


 王都に住んでいた者たちは一撃でギリエニア共和国の王都を除く都市が壊滅したなど、到底信じられるわけがなく、王都に残った政治家や国の官僚たちは各主要都市に連絡を入れた。


 しかし、ギリエニア共和国の首都であり、国の中枢を担う機関が集中している都市ギリアはもちろん、各地の主要都市から田舎の小さな村まで、全ての都市と連絡が取れなかった。


 そのことだけでも王都以外の都市が滅びてしまったことへの証拠として十分であったが、王都に残った者たちはそれでも信じられなかった。


 王都に王族たちを守るために残った国王親衛隊と力ある貴族たちは外の世界を確かめるべく、各々が近くにある別の都市を確認するためにも派遣された。


 だが、各都市へ派遣された多くの国王親衛隊の兵士たちや貴族が戻ってくることはなく、多くの兵士や貴族が何らかの原因で道半ばで力尽きてしまった。


 そんな多くの兵士たちを失うことになってしまった外界への調査であったのだが、奇跡的に外の様子を確認しに行った兵士が一人生還することに成功した。


 その生還した兵士は国王親衛隊の隊長であり、このギリエニア共和国屈指の兵士であったのだが、帰還した彼からは覇気が感じられず、何かに酷く怯えているようであった。


 この隊長が派遣された都市はギリエニア共和国の首都であるギリアであった。


 彼は王都に帰還してからしばらくの間は口を開かなかったのだが、彼は腐っても国王親衛隊の隊長。


 彼は想定よりも早くメンタルが回復し、王都にいる権力者たちに王都の外であった出来事を話し始めた。


 隊長によると、ギリエニア共和国の首都であるギリアに向かう最中にある数々の都市や道、森など彼が見てきた全ての土地が焼け野原へと変貌していた。


 彼はそんな変わり果てた土地を見て絶望しながらも首都ギリアに向けて懸命に向かったのだが、首都ギリアも他の都市と同様に一面焼け野原であり、建物の残骸すら残っていなかった。


 あまりの惨状に隊長は絶望し、その場に膝をついて嘆いていた。


 隊長があまりの惨状に絶望していると、右の脹脛あたりに何かがぶつかる感触がした。


 隊長は恐る恐る何かがぶつかった右脹脛の方へ視線を向けてみると、そこには黒と白の髪が混ざった男と二人の女性が立っていた。


 この三人は巨人族よりも遥かに小さく、その大きさは人間と変わらない大きさである。


 その三人を見た隊長は恐怖のあまり震えが止まらなかった。


 その理由はこの三人から放たれているオーラが明らかに別格であったからだ。


 それだけではない。


 隊長は国王親衛隊のトップの実力者であり、ギリエニア共和国の中でも最上位に位置する実力者であるのに、この三人から放たれる魔力量があまりにも多く、隊長は感知することが出来なかった。


 そして、この焼け野原へと成り変わった首都ギリアに人間サイズの者たちがいると言うことは彼らがこの状況を作り出した張本人であることが直ぐにわかった。


 そんなギリエニア共和国を壊滅的被害を出した張本人たちが目の前にいるのに、隊長は相手の圧倒的な実力に怯えることしか出来ず、その場で固まってしまった。


 そのように、隊長が怯えて固まってしまっていると、


男「お前の実力から見るに、王都から出てきたアルミナ族の隊長的な役職の奴か?答えてくれ」


 その白と黒の毛が混ざっている男性から王都から外へ出てきた者たちの隊長的な立場の者かと質問された。


 隊長は彼からの質問に答えなければ、自分の命はないと判断し、この場は情報を持ち帰ることが最優先であるため、己の誇りを捨てて彼らに勇敢に挑むのではなく、彼からの質問に答えることにした。


隊「ああ、私は王都から出てきた国王親衛隊の隊長で間違いない」


 隊長は男が言った通り、自分は捜査のために嘔吐から出てきた国王親衛隊の隊長であることを伝えた。


 隊長は他にも聞きたいことがあったが、この場は完全に向こう側が主導権を握っているため、この場では無用な行動はなるべくしないように心がけている。


 そうして、隊長が男からの質問に答え、彼の様子を伺っていると、


男「やっぱり、お前が隊長だったんだな。お前だけを残しておいて良かったよ。それで、俺がお前にこうして接触している理由は今から伝えることを王都にいる連中に伝えて貰うためだ」


 男が再び隊長に話しかけ、彼に今から伝えることを王都にいる者たちへ伝えるようにと言ったのだった。









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