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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

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ワカティナ防衛作戦(創視点)百二十四

 創の漆黒の鎖によってがんじがらめにされてしまった黒騎士の巨人は種族由来である他の種族とは比較にならないほどの怪力を用いることで、なんとか自分のことを縛り上げている漆黒の鎖から逃れようと動き始めた。


 黒騎士の巨人は全身にあるありとあらゆる筋肉に限界まで力を入れ、今出せる最大の力で自分のことを縛り上げている漆黒の鎖を引きちぎるために両腕を外へ向けて勢い良く振り上げた。


 黒騎士の巨人が本気で両腕を振り上げようと動かしたことで、彼のことを縛り上げている漆黒の鎖はあまりの外力に金属が軋むような悲鳴をあげたのだが、直ぐに漆黒の鎖が纏っている紫色のオーラが大きく増し、黒騎士の巨人の全身に再び紫雷が迸り、漆黒の鎖はより強力な力で黒騎士の巨人を縛り上げた。


 全身に強い力と激痛が迸ったことで、黒騎士の巨人は再び全身の力が抜けかけたのだが、全身に迸る激痛は気合いで耐え、先程よりもさらに強い力で両腕を振り上げようと全身に力を込め、勢い良く両腕を振り上げた。


 次の瞬間、轟音と共に黒騎士の巨人を縛り上げていた漆黒の鎖は木っ端微塵に引き千切られ、彼の全身に迸っていた紫雷は全身から一瞬で消滅した。


創「おいおいおい!!マジかよ!!あの鎖は龍種ですら何の抵抗も出来ずに縛り付けることが出来る代物だぞ!?いや...... そうか!!お前ら、アルミナ族は龍種と違って、魔力による強化に頼らなくてもフィジカルが桁違いに高いから、魔力を吸い取ったところで、あまり関係がなかったな!!これは不覚だったな!!」


 黒騎士の巨人が漆黒の鎖を力尽くで引き千切ったところを見ていた創は彼のことを縛り上げていた漆黒の鎖があの最強生物である龍種ですら、何の抵抗も出来ずに縛り上げることができる代物であったため、黒騎士の巨人が無理矢理漆黒の鎖を引き千切ったことに驚きを隠せなかった。


 黒騎士の巨人が漆黒の鎖を引き千切ったことに驚きを隠せていなかった創であるが、すぐに思考を巡らせることで、アルミナ族が魔力の強化などを含めない単純なフィジカルだけでは最強生物と名高い龍種をも凌ぐほどの力があることを思い出し、漆黒の鎖が引き千切られた理由が分かったようであった。


 黒騎士の巨人に漆黒の鎖が引き千切られた理由としては、あの漆黒の鎖本体の強度も恐ろしく頑丈に出来ているのだが、この漆黒の鎖の最も恐ろしい点は相手の魔力操作を妨害する特性を持っていることであった。


 しかし、黒騎士の巨人はアルミナ族であり、彼らは龍たちのように有り余る圧倒的な魔力で全身を強化しなくても彼女たちが全身を魔力で大幅に強化した時と同程度か、それ以上の力を己の肉体だけで出すことが出来るので、黒騎士の巨人を縛り上げていた漆黒の鎖は彼からするとただ頑丈な鎖でしかなかったため、引き千切られてしまったのである。


 一応、創も無理矢理引きちぎられないように漆黒の鎖には縛り上げている対象が行動するたびにさらにキツく縛り上げ、紫雷によって全身に耐え難い苦痛を与える魔道術をかけていたのだが、黒騎士の巨人には気合いでこの予防線は突破されてしまった。


 流石に今回の失態は想定外であったため、イキリストで格下の相手には舐め腐っている創も反省しているようで、次からは黒騎士の巨人に不覚を取られないように気をつけていこうと考えていた。


 まあ、次があるのだったらだが。


 何とか全力を出すことで漆黒の鎖から逃れることに成功した黒騎士の巨人であったのだが、漆黒の鎖から逃れられた直後、遙か上空から目にも留まらぬ速さで降下してきていたギロチンの刃が目と鼻の先にまで迫っていた。


 確かに、創は漆黒の鎖が引き千切られたことには驚いたのだが、漆黒の鎖は所詮本命である龍滅断頭斬の時間稼ぎのためのものでしかなかったのであり、黒騎士の巨人によって漆黒の鎖が引き千切られたことなど些細な問題でしかなった。


 何故なら、漆黒の鎖は時間稼ぎとしては充分な時間を稼いだのだから。


 漆黒の鎖から逃れることに集中していた黒騎士の巨人はギロチンの刃には気が回っておらず、彼が鎖から解放された時には創の時間稼ぎも相まって既に無傷で回避することはほぼ不可能な位置にまで迫っていた。


 ギロチンの刃が回避することが難しい位置まで迫ってきている黒騎士の巨人は回避を諦めて先ほどのように盾で防御することも一瞬考えたのだが、創が時間を稼いでまで放った技である。


 自分如きの防御では守り切ることは不可能に近いと黒騎士の巨人は判断した。


 そのため、黒騎士の巨人は迫り来るギロチンの刃を回避することは不可能に近いと分かっていながらも回避を選択せざるおえなかった。


 回避を選択せざるおえなくなった黒騎士の巨人は目の前に迫り来るギロチンの刃を回避しようと今までに見せたことのないほどの瞬発力で後方へ大きくバックステップを行ったのだが、


黒『ぐっ!!!!』


 黒騎士の巨人は彼の予想通り完全にギロチンの刃を回避することは出来なかったようで、ギロチンの刃は生物の中でも上位の頑丈さを誇る皮膚を持つ彼の左足の膝から下を豆腐でも切るかのように最も容易く切り落とされ、鮮血と共に宙へ舞ったのだった。


 


 


 


 


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