ワカティナ防衛作戦(創視点)百十九
次回の投稿は22日です
創「お前ならそうすると思っていたよ」
しかし、黒騎士の巨人が創からの追撃を回避するためにわざと爆風に身を任せることは創は読んでいたらしく、創は黒騎士の巨人の方へ体と視線を向けていた。
創に自分の行動を読まれていた黒騎士の巨人はこのまま爆風に身を任せているのは危険であると判断し、創が一体どんな手を次に打ってくるのか確認するために彼の方へ視線を向けた。
そうすると、創の手には先ほどまで握っていたはずのロンギヌスと龍狩りの大剣を持っておらず、彼の手に握られていたのはまるで、スナイパーライフル型レーザー銃のような見た目をした何かしらの銃器であった。
その創が自分へ向けて構えているレーザー銃を見た黒騎士の巨人は本能的にあの武器から放たれるものはまずいと察知し、自分の足元に魔術障壁の足場を展開し、その足場を全力で蹴ることで銃器の射線から外れることが出来た。
黒騎士の巨人が銃器の射線から外れることに成功したと同時、
創「全てを貫く蒼炎ーーー」
創が構えているスナイパーライフル型レーザー銃の銃口から青白く輝く極太のレーザーが放たれた。
その青白く輝くレーザーはあまりにも極太であったため、黒騎士の巨人は完全に避けることは出来ず、
黒『くっ!?!?』
青白く輝くレーザーは黒騎士の巨人の横腹を掠めたのだった。
黒騎士の巨人の横腹を掠めた青白く輝くレーザーはアルミナ族の中でも高い硬度を誇る黒騎士の巨人の外皮を最も容易く融解させており、黒騎士の巨人はほんの僅かであるが横腹が少し削り取られてしまった。
だが、この程度の傷は黒騎士の巨人にとっては傷とは言わないほどの軽傷であり、青白く輝くレーザーで削り取られた横腹の部分は一瞬で再生したのだった。
黒騎士の巨人は削り取られた横腹が再生している間に地面に着地することに成功しており、創からの更なる追撃を警戒するため、黒騎士の巨人はその巨体でバックステップすることで、創との距離を大きく取った。
大きく距離を取ってきた黒騎士の巨人に対して、創は再び魔銃で全てを貫く蒼炎を放とうと構えたのだが、先ほど放った全てを貫く蒼炎は鷹の目ことシンや創が普段使用している威力を弱めているものではなく、威力がある程度高いものであったため、魔銃の銃身が全てを貫く蒼炎の熱に耐えられずに融解してしまっていた。
創「ありゃあ、いつもの感覚で撃っちゃったせいで銃身が溶けちゃったな〜ちゃんといつもの銃身よりも頑丈な銃身に付け替えとけば良かったのに忘れてたわ。今度からは威力の強い全てを貫く蒼炎を撃つ時は銃身を変えておかないとな」
創によると、いつもの威力の弱い方の全てを貫く蒼炎を撃つ感覚で今回の威力の比較的高い方の全てを貫く蒼炎を撃ってしまったそうで、そのミスのせいで魔銃の銃身を融解させてしまったようだ。
創は今度から威力が比較的高い方の全てを貫く蒼炎を撃つ際は銃身を取り替えることを気をつけなければならないなと呟きながら、全てを貫く蒼炎の熱によって融解した銃身を魔銃から取り外し、新たな銃身を取り付けていた。
黒騎士の巨人は銃身を取り替えている創のことを警戒しながら見つめていたのだが、先ほどからロンギヌスと龍狩りの大剣の姿が見えないことに違和感を感じており、黒騎士の巨人は目の前で銃身の交換を行なっている創だけでなく、姿を消しているロンギヌスと龍狩りの大剣への警戒も強めた。
そうして、黒騎士の巨人が創だけでなく、姿を消しているロンギヌスと龍狩りの大剣への警戒を続けていると、魔銃の銃身の取り替えが終わった創はその魔銃を異空間にある武器庫にしまった後、創は黒騎士の巨人の方へ視線を向けながらニヤリと笑った。
そして、
創「八武神流 五十式 彗星槍突ーーー」
創はそう呟きながら大きく左腕を黒騎士の巨人へ向けて振り下ろした。
次の瞬間、遥か上空から黒騎士の巨人に一直線に向けて漆黒の超巨大彗星が目にも留まらぬ速さで落ちてきた。
八武神流 五十式 彗星槍突ーーー
この技は八武神流の中で槍術に当たるものであり、手に持っている槍をギリギリ大気圏内の位置まで投擲し、大気圏内ギリギリの位置から槍を敵に向けて降下させる八武神流の中ではだいぶシンプルな技である。
まあ、シンプルな技と言っても大気圏内ギリギリの位置まで槍を投げているので、そんなことを平気に行える者などそうそういるわけもなく、シンプルであるとはいえ、この技を習得することはなかなか難しい。
そして、今回創が大気圏内ギリギリまで投擲した槍はロンギヌスであったため、黒騎士の巨人へ降下している最中に再び黒いオーラを纏い、ロンギヌスは降下し続けるごとに纏うオーラの量は増えていき、最終的には超巨大な彗星にまで成長した。
そんな超巨大な彗星まで成長したロンギヌスが黒騎士の巨人を襲ったのだった。
これからは4日に一度のペースで更新していく予定です、




