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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

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ワカティナ防衛作戦(創視点)百十七

 そうして、黒騎士の巨人は創に空中に吹き飛ばされた後、なるべく空中にいることで発生する隙をなくすために、無理矢理体を勢い良く捻ることで体勢を立て直し、どういう意図かは分からないが、先ほどまで武器にしていた大剣を創に向けて全力で投擲した。


 黒騎士の巨人を空中へ吹き飛ばした創はそのまま空中で身動きが取れない黒騎士の巨人に追撃を仕掛けようと思っていたのだが、いきなり大剣を自分に向けて投擲されてしまったため、創は黒騎士の巨人の追撃を行わずに投擲された大剣を龍狩りの大剣で弾き飛ばした。


 どう考えても全長が一キロメートル近い鉄の塊である黒騎士の巨人の大剣を3、4メートル程度の龍狩りの大剣で弾けるはずはないのだが、創はその体の大きさからは考えられないほどの力を持っているため、こんな普通では出来ないことを普通にやってのける。


 そうして、黒騎士の巨人が投擲した大剣を龍狩りの大剣で最も容易く防ぎ、創は黒騎士の巨人の方へ再び視線を戻した次の瞬間、黒騎士の巨人がいた方面から直径が15メートルから30メートルの間の大きさの鉄の塊の雨が創へ向けて降り注いできた。


 上空から降り注ぐ鉄塊のうち目と鼻の先まで迫ってきたものを龍狩りの大剣で切り伏せた創は足場にしていた多重防御結界を全身が包まるように展開し直し、多重防御結界を覆うように暴食せし陰の捕食者(シャドー・イーター)も展開した。


 暴食せし陰の捕食者を纏わせた多重防御結界で空から降り注ぐ鉄塊を防ぎながら、創は鉄塊の発生元を特定しようと思い、鉄塊の方へ視線を向けてみると、そこには空中に生み出した足場の上に立っている黒騎士の巨人が腰に携えていたガトリングガンを構え、自分の方へ向けて発砲していた。


 先ほどから降り注いでいた鉄塊が黒騎士の巨人が携えているガトリングガンの弾であることが分かった創はこのままガトリングガンの弾が切れるまで耐久戦でもしようかと考えたのだが、黒騎士の巨人が携えているガトリングガンは明らかにマガジンらしきものがついていなかったので、何らかの機構でマガジンがなくても弾が装填されるようになっている可能性が高く、弾切れを待つ作戦はあまり得策ではないなと判断した。


 弾切れ作戦は得策ではないと判断した創は自分の周りに展開していた多重防御結界は解除し、暴食せし陰の捕食者を展開した状態のままロンギヌスを投擲するようなフォームを取り、


「貫け!!絶死絶命の処刑槍(ロンギヌス)!!!」


 勢い良く黒騎士の巨人に向けてロンギヌスを投擲した。


 勢い良く投擲されたロンギヌスは創たちを覆っていた暴食せし陰の捕食者を貫通し、ロンギヌスはどういう原理かは不明だが、漆黒のオーラのようなものを纏い出し、黒騎士の巨人に向けて一直線に飛んでいく。


 その姿はまるで漆黒の彗星のようであった。


 創によって投擲されたロンギヌスは空を埋め尽くすほどの鉄塊によって黒騎士の巨人までの道を阻まれたのだが、道を阻む鉄塊をロンギヌスは最も容易く貫通していき、目にも留まらぬ速さで黒騎士の巨人に向けて飛んでいった。


 ガトリングガンによって放たれた空を埋め尽くすほどの弾丸の嵐を物理的に突破してくる黒い彗星ことロンギヌスを見た黒騎士の巨人はガトリングガンでは迎撃不能だと判断し、ロンギヌスが自分の元へ到達する前に空中に展開していた足場を蹴り、大きく飛んだのであった。


 黒騎士の巨人はガトリングガンでの迎撃を早急にやめたことで目にも留まらぬ速さで迫り来ていたロンギヌスのことを余裕を持って回避することができ、黒騎士の巨人は再びガトリングガンを構え、空中を落下しながら創へ向けて再び銃弾の雨を浴びせようとした。


 次の瞬間、明後日の方向に飛んでいったはずのロンギヌスが大きな弧を描き、再び黒騎士の巨人の方へ向けて先ほどよりも十数倍に跳ね上がった速度で隕石の如く降下してきた。


 ロンギヌスからのまさかの追撃に彼女のことが完全に意識から外れていた黒騎士の巨人は反応が遅れてしまい、既に黒いオーラを纏ったロンギヌスの目の前にまで迫っており、先ほどのように回避することは不可能な位置であった。


 そのため、ロンギヌスの攻撃を回避することを諦めた黒騎士の巨人は創の方へ追撃を仕掛けるために構えていたガトリングガンを何とか自分とロンギヌスとの間に入れることで、ロンギヌスの直撃を防ぐことが出来た。


 だが、


黒『ぐっ!!!』


 ロンギヌスの威力はそのサイズからは考えられないほど強力であり、黒騎士の巨人が自分とロンギヌスとの間に入れたガトリングガンに少しずつロンギヌスがめり込んでいき、今にもガトリングガンを貫通しそうであった。


 このままではガトリングガンを貫通し、自分の体までロンギヌスに貫かれてしまうと思った黒騎士の巨人は既に使い物にならなくなったガトリングガンに仕込んでいた自爆機構を作動させ、空中で大爆発を引き起こした。


 ガトリングガンの大爆発により、黒騎士の巨人は何とかロンギヌスの軌道から逸れることに成功し、ロンギヌスもガトリングガンのまさかの爆発により軌道がずれてしまい、黒騎士の巨人の追撃には間に合わなかった。


 ロンギヌスの追撃が間に合わないことが分かった創は彼女を自分の元へ呼び戻しながら創造の権能で大量の剣を生み出し、その全ての剣に火、水、風、雷など様々な属性をエンチャントで付与し、黒騎士の巨人へ向けて一斉に放った。


 様々な属性のエンチャントが付与された剣たちは一斉に黒騎士の巨人へ向けて飛んでいったのだが、黒騎士の巨人は先ほどとは違い、意識を完全に着地のことへ集中させており、創が追撃で放った剣たちのことは全く気にしていなかった。


 創によって放たれた剣たちを全く気にしていなかった黒騎士の巨人は全身に創から放たれた剣を食らったのだが、その身を包む鎧のような外皮により、創が放った剣たちは傷一つつけられずに全て弾かれてしまった。


 そうして、黒騎士の巨人は創が放った剣たちを頑丈な外皮で弾き飛ばしながら少し距離が離れた場所に着地したのだった。


 

 


 


 


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