ワカティナ防衛作戦(創視点)百十六
創「お前は俺をやりに来たんだろ?さっさと始めようぜ?」
創がロンギヌスを黒騎士の巨人の方へ向けながら話はここまでにして、早速戦いを始めないかと持ちかけると、黒騎士の巨人が先ほどまで地面に刺していた大剣を引き抜き、その巨大な大剣を創の方へ向けた。
そして、
黒「俺のワガママに付き合ってくれて感謝する。では、最初から本気で行かせてもらおうか」
黒騎士の巨人は創に感謝の言葉を述べた後、大剣を引きずるような形で構え、一歩前へ足を踏み出したと思った次の瞬間、黒騎士の巨人はその巨体からは考えられないような速度まで加速し、引きずっていた大剣からは砂との摩擦により火花を散らしていた。
創「おうおう、その巨体からは考えられないほどの速度だなぁ!?こりゃあ、久しぶりの大物狩りだな!!」
創は黒騎士の巨人のその巨体からは考えられないほどの速度に一瞬で達し、自分へ向けて一直線に向かって来ていることに驚きの声を上げ、久しぶりの強敵に喜びの声も上げたのだった。
ちなみに、ここ半年間で創は大量の敵と戦ってきたのだが、基本的に混沌に誘いし者たちの施設の破壊の方がメインであったため、そこまで強い敵とは戦っておらず、黒騎士の巨人の次に身内以外で強い敵であったのが、クロムウェルである。
そのため、創は久しぶりに強敵と出会えたことに喜びを感じており、彼は自分のことを戦闘狂ではないと周りには言っているが、実際のところは創も立派な戦闘狂であり、強い敵と戦うことは普通に好きなのである。
それならば、創が何故自分のことを戦闘狂ではないと言っているのかというと、アイナたちの前で戦闘狂のような仕草を見せると、創が自分たちのことをほっておいて戦闘に明け暮れてしまい、そのまま帰らぬ人になってしまうのではないかと心配をかけてしまうためである。
創は強敵との戦闘よりも妻たちと過ごす時間の方が比べ物にならないほど大切であることを伝えているのだが、アイナたちからすると、大切な創が傷ついたり、誰かを傷つけたりする行為が嫌いであるため、何度説明したところで彼女たちの気持ちは変わらない。
なので、アイナたちに少しでも不安に思わせるような行動はなるべくとりたくないと思っている創は自分は戦闘狂ではないとアイナたちに言い聞かせており、なるべく戦闘狂らしい行動を取らないようにしている。
そうして、創が黒騎士の巨人の強さに驚きの声を上げている隙に、創は黒騎士の巨人の大剣の射程圏内に入っており、黒騎士の巨人は火花を散らしながら引きずっていた大剣を創に目掛けて振り上げた。
創はその振り上げられた大剣を間一髪のところで回避することに成功し、黒騎士の巨人から距離を取ろうと大きくバックステップを行った。
しかし、創と黒騎士の巨人では体の大きさが圧倒的に違っており、創に比べて黒騎士の巨人は400倍以上もの巨体を誇っているため、創がバックステップを挟んだところで彼からすると誤差程度の差にしかならず、黒騎士の巨人は大剣を振り上げた勢いのまま一回転し、その回転した勢いのまま右上から斜めに切るようにその大剣を創に向けて振り下ろした。
バックステップで黒騎士の巨人との距離を取ろうとした創は振り下ろされる大剣を見て、この攻撃を回避することが出来るほどバックステップで距離を取ることが出来ないと判断し、自分の足元に多重防御結界の足場を生み出し、その足場に着地した。
多重防御結界で生み出した足場に着地した創は目と鼻の先まで迫ってきた黒騎士の巨人の大剣に向けて、左手を魔導術などで全く強化することなく、龍狩りの大剣を勢い良く振り上げた。
次の瞬間、
『ギィィィィイイイインンンンン!!!!!!』
創の振り上げた龍狩りの大剣と黒騎士の巨人が振り下ろした大剣が火花を散らしながら激しくぶつかり合い、そのサイズ差からは考えられないが、二人の剣は拮抗していた。
いや、拮抗していたのは最初だけであり、直ぐに圧倒的な体のサイズ差からフィジカルが創よりも強いはずの黒騎士の巨人が少しずつ押されていき、最終的には創が黒騎士の巨人とのフィジカル勝負に勝利し、創は龍狩りの大剣を力一杯振り上げ、黒騎士の巨人を空中に向けて勢い良く飛ばした。
黒(この体のサイズ差で力負けするのか!?それに、あいつは俺の攻撃を迎撃する際に魔導術で身体強化すらもしていなかったということは、素で俺の力よりも強いと言うことか!!!弱体化したとはいえ、流石に素の性能は俺よりも上だな!!!これは俺も手は一切抜けんな)
創とのフィジカル勝負に負けた黒騎士の巨人は空中へ吹き飛ばされながら昔に比べて弱体化したとはいえ、創の素の性能は自分よりも上であるなと思い、創を相手する時は一切手を抜くことが出来ないなと決心した。
そうして、黒騎士の巨人は創に空中に吹き飛ばされた後、なるべく空中にいることで発生する隙をなくすために、無理矢理体を勢い良く捻ることで体勢を立て直し、大剣を創に向けて全力で投擲したのだった。
次の投稿は1月10日です。楽しみに待っていてください。最近は戦闘シーンに入ったおかげで筆が進みすぎて、検討士の方が全く書けてないですね。落ち着いてきたら検討士の方も投稿再開しようと思います。




