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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

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ワカティナ防衛作戦(創視点)百八

 かつて栄華を極めたとされるギリエニア共和国はアルミナ族を中心とした巨人族の国であり、ギリエニア共和国は巨人たちの住む山脈群(ギガントエリシオン)にある他の山々に築かれた国とは比較にならないほどの超高度文明を築き、その文明レベルは今の神界よりも高いと伝説では記されている。


 そして、このギリエニア共和国はアルミナ族を中心とした国ではあるが、ミガニヤ山脈ではない他の山々に住んでいたのだが、迫害や他の巨人族の侵攻など様々な要因で元いた山に住めなくなった巨人たちの受け入れも行うなど、弱者にも手を差し伸べる国であった。


 ギリエニア共和国が他の山から追い出された巨人たちの受け入れをしていたのか歯二つほどの理由があり、一つ目の理由はギリエニア共和国は高度な技術を保有していたため、食糧の大量生産に成功しており、受け入れの際に発生する食糧トラブルなどに困ることがないことである。


 もう一つの理由としてはギリエニア共和国はミガニヤ山脈という資源が豊富な土地にあるという点から他の山々に住む巨人族の国から領土を奪い取ろうと幾度となく攻められているため、人手が常に不足しており、その不足した人手を補うことであった。


 この不足した分の人手を受け入れをした巨人たちで補うという目論みは成功しており、ギリエニア共和国は受け入れによる巨人たちに加え、裏で行っていたミガニヤ山脈にいるアルミナ族全ての巨人たちを吸収することも成功し、ギリエニア共和国は他の巨人族の国とは比較にならないほどの人口を保有することが出来た。


 このギリエニア共和国は他の山々に築かれている国よりも圧倒的な人的資源を保有しているのに加え、高度な文明を築くほどの技術力を保有していたことにより、ギリエニア共和国と敵対する他の巨人族の国は今までのようにギリエニア共和国に手を出すことが出来ず、ギリエニア共和国への侵攻は一気に数を減らし、平和が訪れたそうだ。


 そんなミガニヤ山脈で栄華を極めていたギリエニア共和国であったのだが、ある時を境に突如として歴史上からその姿を消し、今では歴史学者たちから実際に存在していたのかと疑われてしまうほど実在着ていたのか怪しい存在になっており、ギリエニア共和国は御伽噺に近い存在になっている。


 確かに、ギリエニア共和国は過去の歴史学者によって誇張または捏造された国と言われてもおかしくないほどの普通では考えられない伝承の数々が言い伝えられているので、歴史学者たちがギリエニア共和国が存在していないのではないかと疑う気持ちも分かる。


 その普通では考えられない伝承の数々もあくまでアルミナ族によって言い伝えられてきたものであり、その言い伝えられてきた伝承が後世に語り継がれる際に色々と脚色されていないと断定することが出来ないのに加え、伝承が真実であると証明するものも存在していない。


 このギリエニア共和国にまつわる様々な伝承が真実であるかどうかを証明するための正式な歴史書やギリエニア共和国が存在していた証拠となるような遺跡などの残骸も見つかっていない点がより歴史学者たちがギリエニア共和国は存在していない国だと考えてしまう要因になっている。


 他にもギリエニア共和国が何の前触れもなく、突如として歴史上から姿を消したという点も歴史学者たちから実在を疑われてしまう理由になっている。


 確かに、少数民族や文字を持たない民族、同じ場所に留まり続けない遊牧民族などであれば、存在を証明するためのものが一般的な文明に比べて低くなっているため、いきなり歴史上から姿を消したとされてもそこまでおかしいとは思わない。


 だが、ギリエニア共和国はアルミナ族の歴史上最も栄華を極めたのに加え、この国が存在していた時代の巨人たちの住む山脈群(ギガントエリシオン)の中でも段違いの発展を遂げていた国であり、何の前触れもなく、突如として歴史上から消えるのには少々引っかかる。


 ギリエニア共和国が存在していたとされる年代に巨人たちの住む山脈群(ギガントエリシオン)で何かしらの大きな災害などが起こっているとすれば、ギリエニア共和国が突如として歴史上から姿を消すこともおかしくないのだが、巨人たちの住む山脈群(ギガントエリシオン)から来た巨人の話によると、文明が滅びるような災害が起こったことは今まで一度もなかったそうだ。


 他にもギリエニア共和国の話は巨人たちの住む山脈群(ギガントエリシオン)が実在するかどうかも分かっていない遥か昔の時代から神界に今ほど詳しい内容の伝承ではないが、しっかりとギリエニア共和国の名が出てくる伝承が伝わっていると言うおかしな点もある。


 以上のような様々な理由があるのだが、何よりもギリエニア共和国が存在したとされる場所は巨人たちの住む山脈群(ギガントエリシオン)であったため、神界に住む神族たちではこれ以上のギリエニア共和国の調査を行うことは出来ず、巨人たちの住む山脈群(ギガントエリシオン)からやって来た巨人たちの情報をもとに考察するしかない。


 そうして、長年その存在を疑われ続けたギリエニア共和国出会ったのだが、現在、神国アヴァロンの歴史学会ではかつてミガニヤ山脈で栄華を極めたとされるギリエニア共和国は実際に存在した国ではなく、歴史学者が誇張または捏造により生まれた国である可能性が高いとされている。


 だが、創は知っていた。


 ギリエニア共和国が御伽噺の世界の国ではなく、実在していた国であると。





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