ワカティナ防衛作戦(創視点)百一
槍「はじはじが私のことを召喚するなんて本当に珍しいね。あまりにも召喚されなさ過ぎて、はじはじは私の存在を忘れちゃっていたのかと思ってたよ。それで、今回どんな理由で私が呼ばれたの?」
歪な紋様が彫られている漆黒の大槍は創に自分のことを召喚するなんて珍しいなと少し驚かれた後、漆黒の大槍はあまりにも自分が創に召喚されないことから、自分の存在を忘れられていたのではないかと思っていたらしく、そのことを伝えた。
ちなみに、漆黒の大槍が先ほどから言っているはじはじとはもちろん、如月 創のことであり、はじはじと言うのは漆黒の大槍が創につけたあだ名である。
主人である創に対して、はじはじというあだ名をつけ、呼んでいることから分かるように漆黒の大槍は他の神聖武器たちとは違い、とても創に対する態度がフレンドリーであり、完全に友達感覚で創と接している。
そして、漆黒の大槍は最初にフレンドリーなやりとりをした後、本題である創が草薙剣などの他の神聖武器ではなく、自分のことを召喚した理由を質問したのだった。
なぜ、漆黒の大槍が創に他の神聖武器ではなく、自分のことを召喚したのかを質問しているのかと言うと、基本的に漆黒の大槍が創に召喚される時は相手する敵が普通の神聖武器では全く歯が立たないほど強大な場合か、彼の秘密に関わるような敵と遭遇した場合である。
これは漆黒の大槍だけでなく、創の左手に握られている龍狩りの大剣も基本的に漆黒の大槍と同様の理由の時にしか召喚されないのだが、創は龍種に愛されやすいと言う特性を持っているので、龍種に対しての特攻を持っている龍狩りの大剣は漆黒の大槍よりも使用頻度は高い。
そうして、漆黒の大槍が草薙剣などの普段使用している神聖武器ではなく、自分のような特別な時にしか召喚しないような神聖武器を召喚したのかと創に質問を投げかけてみると、創は漆黒の大槍の質問に答えた。
創「これはあくまで俺の直感なんだが、目の前に立っているあの黒光り野郎は何か俺の秘密を知っているような気がするんだよな......直接会ったことはないのは確かなんだが、間接的に会ったような気がするんだよな〜もしも、本当に俺の秘密を知っているとしたら、草薙には絶対に聞かせられないし、最近あんまりロンギヌスのことを使ってあげられなかったから、たまには使いたいな〜と思って召喚したんだよ」
漆黒の大槍ことロンギヌスから質問を投げかけられた創は最初に今から話すことが真実ではなかった時の保険のため、今から話すことは自分の直感であることをロンギヌスに伝えた後に話し始めた。
創によると、自分たちの目の前に佇んでいる黒騎士の巨人とは直接会ったことはないのは確かなのだが、昔どこかで間接的に会ったような気がするらしく、何か創の過去の出来事の中に思い当たる節があるらしい。
そして、創の直感が本当に当たっており、過去にどこかで会っていたとしたら、ひょんなことから創の秘密にまつわる話をされる可能性があるため、絶対に自分の秘密を知られてはいけない人物である草薙剣に秘密がバレないよう今回は別行動を取ってもらったようだ。
他にもロンギヌスは創が所有する神聖武器の中でも最上位に位置するほど強力な力を持っているために、周りへの影響や創に施されている封印の段階によって大きく出力が落ちてしまうなどの様々な制限があることから、なかなかロンギヌスのことを召喚する機会がないので、たまには使ってあげたいと思い、今回ロンギヌスのことを召喚したようだ。
あまりも強力な力を持っているために様々な制限が掛かってしまい、使い勝手が物凄く悪くてもたまには使ってあげたいと創から伝えられたロンギヌスは創が自分のことを忘れることなく、思っていてくれたことが凄く嬉しかったようで、ロンギヌスは幸せオーラを周りに放ち始めた。
そうして、ロンギヌスが創から大切に思われていることが知れて、あまりの嬉しさに幸せオーラを周りに放っていると、先ほどから一切口を開いていなかった創の左手に握られている龍狩の大剣が話し始めた。
龍「ねえ?ロンギヌス?少し創に気に掛けて貰えていたからって、ちょっと浮かれすぎじゃないかしら?ここは戦場なのよ?それに、目の前には私たちの敵までいるのよ?もう少し気を引き締めるべきじゃないかしら?」
龍狩りの大剣は創に気にして貰えていたことに浮かれていたロンギヌスに対して、今自分たちがいる場所は戦場であり、自分たちの目の前には今回の敵である黒騎士の巨人が佇んでいることから、もう少し気を引き締めるべきだと注意をしたのだった。
龍狩りの大剣から、ここは戦場であるのに加え、目の前には今回の敵である黒騎士の巨人が佇んでいるため、もう少し気を引き締めるべきだと注意を受けたロンギヌスは彼女の言う通りだと思い、先ほどまで出していた幸せオーラを抑え、とても反省しているようであった。
ちなみに、龍狩りの大剣がロンギヌスのことを注意したのは単純に創に気に掛けて貰えていたことに対する嫉妬の心から来たものであり、先ほどロンギヌスに注意する際に言ったことは龍狩りの大剣自身は全く気にしておらず、単純に注意する理由として適任であったために使用したまでである。
そうして、嫉妬から幸せそうなロンギヌスのことを注意した龍狩りの大剣は先程まで本当に幸せオーラがダダ漏れであったロンギヌスから全く幸せオーラが感じられなくなったことに満足し、これ以上ロンギヌスのことを責めることはなかったのだった。




