ワカティナ防衛作戦(創視点)九十四
純白の生物から放たれた超極太レーザーは創たちの方に向けて目にも留まらぬ速さで接近していき、あらかじめ創が展開していた魔力のドームに激突し、激しい音と衝撃波を巻き起こし始めた。
先ほどよりも純白の生物が放つレーザーの威力が大幅に上昇していることに加え、先ほどは一本だったのに対し、今回は二本のレーザーが同時に創が展開している魔力のドームと激しい攻防を繰り広げていた。
だが、時間が経つにつれて創が展開している魔力のドームが純白の生物のレーザーに少しずつ押されていき、先ほどまで純白の生物の攻撃では一切のダメージを受けていなかった創の魔力のドームのところどころに傷が入り始めた。
創が展開している魔力のドームに傷がどんどん入っていくところを近くで見ていたリヴァイアサンたちは、このまま魔力のドームを展開し続けていてもいつかはレーザーに突破されてしまうのではないかと心配になった。
そのリヴァイアサンたちの不安は的中し、創が展開していた魔力のドームは純白の生物が放つ二本の超極太レーザーを防ぎ切ることが出来ず、ガラスのように砕け散ってしまった。
創が展開していた魔力のドームが純白の生物のレーザーに突破されてしまい、リヴァイアサンたちはこのままではレーザーに被弾してしまうと抱きついている創のことを連れて、この場から離れようとした時、先に創が動いた。
先ほどまで展開していた魔力のドームがレーザーによって突破され、創たちのことを捉えようとレーザーが彼らの方へ伸びて行こうとした瞬間、突如として創たちの目の前に雪の結晶のような形をした鏡のようなものが展開された。
いきなり創たちの目の前に雪の結晶のような形をした鏡のようなものが展開されてしまったため、純白の生物はレーザーの軌道修正や止めることが出来ず、この鏡のようなものにレーザーは衝突した。
と思った次の瞬間、創が何の前触れもなく自分たちの目の前に展開した雪の結晶のような形をした鏡のようなものはレーザーを防ぐことも出来ずに最も容易く砕け散ってしまい、鏡のようなものの砕け散った残骸は雪のように降り注いだ。
リヴァイアサンたちは創が雪の結晶のような形をした鏡のようなものを展開したことで、この雪の結晶のような形をした鏡のようなものでレーザーを対処するのだと思ったため、回避行動をやめてしまっていた。
そのため、創が展開した雪の結晶のような形をした鏡のようなものが一瞬でレーザーによって突破されてしまったことで、回避行動を取らなければならなくなったのだが、遅かった。
リヴァイアサンたちが創をつれて回避行動を取ろうとした時には、レーザーは彼女たちの目の前にまで迫ってきており、今から回避行動を取ったとしても被弾することは確定していた。
そうして、リヴァイアサンたちは被弾すること覚悟で創を連れてレーザーを回避しようとした時、先ほどレーザーによって木っ端微塵に砕け散ってしまった雪の結晶のような形をした鏡のようなもののカケラが再び創たちの前に集まり、今度は円のような形で形成された。
そして、円のような形に形成された鏡のようなものは再び純白の生物が放つレーザーと接触したのだったが、今度は砕け散るのではなく、鏡のようなものが純白の生物から放たれるレーザーを吸収し始めた。
そのレーザーを吸収する勢いは恐ろしいほど強く、一瞬で純白の生物との距離のうち半分ほどの位置のレーザーまで吸収してしまい、鏡のようなものはこのままレーザーだけでなく、純白の生物のことまでも吸収する勢いがあった。
そのため、純白の生物はこのままレーザーを放っていては危険だと判断し、創たちの方へ向けてレーザーを放つのをやめ、鏡のようなものの吸収に巻き込まれないように旋回し、創たちとの距離を取ろうとした。
だが、創は純白の生物を逃す気はないようであった。
純白の生物が放っていたレーザーを全て吸収し切った円のような形をした鏡のようなものは再び砕け散ってしまい、今度は粉々に砕け散ったと言うわけではなく、鏡のようなものを12等分にした球体を生み出された。
そして、創は円のような形をした鏡のようなものから生み出した12個の球体を自分の周りにファンネルのように展開した後、その12個の球体を自分から距離を取ろうとしている純白の生物に向けて放ったのだった。
創が放った12個の球体は目にも留まらぬ速さで純白の生物に向けて飛んでいき、創から放たれた球体はあまりの速さに球体が飛んでいった軌道上には光の残像が残り、一つの線のようになっていた。
それほどまで速い速度で撃ち出された球体を移動速度が速いとはいえ、体が異常なほど大きい純白の生物はこの創によって撃ち出された12個の球体を避け切ることは出来るはずもなく、全て被弾してしまった。
純白の生物と創から撃ち出された球体が接触した時、創たちの位置からでも確認することが出来るほど大きな爆発が発生し、純白の生物はあまりのダメージにクジラとよく似た鳴き声の悲鳴を上げ、そのまま地面へと墜落してしまったのだった。




