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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

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ワカティナ防衛作戦(創視点)九十一

 創は落ち込んでしまっているアイナのことをどう励ますのが正解なのかと様々なパターンを脳内再生しながら、アイナから伝えられたレーザーを放った者と同じ魔力反応が検知された方角へ視線を向けた。


 アイナから教えられた座標の方へ目を向けた創はその視線の先に広がる光景を目の当たりにした時、驚きと焦りを隠している余裕はなく、彼の頭の中からはアイナのことをどう励まそうかと言う話題は一瞬で消え去った。


 創の視線の先には上空に1000メートル、北に3000メートル離れた位置と言う創たちが今いる場所からは大きく離れている位置にいると言うのに、アイナから教えられた座標には創たちの位置からでもその姿をハッキリと確認できるほど巨大な何かが浮いていた。


 遠くの位置にいるのにハッキリとその姿を捉えられるほど巨大な何かが浮いていることに気づいた創はアイナに通信を入れるより先にあの浮いている者の特徴を少しでも多く見つけ出すために視力を強化する魔術で目を強化し、浮いている者を観察し始めた。


 強化した創の視界に映ったものは最低でも全長が7キロメートルを超えるほどの巨体を持ち、あまりの大きさから視界を強化せずに見た場合、雲と見間違えてしまってもおかしくないほどの大きさを誇っている。


 この全長が7キロメートルを優に超えるほどの巨体を持つこの生物は全身が雲と同じ純白の鱗に覆われているようで、創はその生物の鱗の色が雲と同じ純白である理由はその巨体でも空を自由に動けるための保護色になっているのだと推察した。


 この純白の鱗に包まれた生物は創が今まで見てきたどの生物とも似ていない姿をしており、その純白の生物の姿を無理矢理既存の生物に当てはめるとするならば、昆虫種と答えるのが妥当であろう。


 この純白の生物は蝶や蛾のように胴体となる部分の左右に胴体部分よりも更に巨大な翅のようなものが生えているのだが、この純白の生物に生えている翅は蝶や蛾のような薄いものではなく、翅の手前の部分は胴体よりも分厚く膨らんでおり、翅の先端に向けてその厚さはどんどん薄くなっているようだ。


 そして、この翅の半分から先の部分は美しい純白の鱗から透明の鱗へと変わっていき、この翅の先端部分に近い位置になってくるとあの創ですら、遠目では翅を認識することが難しくなるほどの透明度を誇っていた。


 この透明な翅の先端部分にしっかりと観察してみると、この先端の部分からはさらに透明度の高い触手が隙間なく翅の先端部分に群生しており、この群生している透明な触手のそれぞれが全く別の動きをしている。


 次にこの純白の生物の下半分に視線を向けてみると、下半身はクラゲの傘の部分のようになっており、ふわふわとした半透明のベールのようなものが純白の生物の胴体を一周するように生えていた。


 半透明のベールの中からは翅の先端部分に群生していた触手とは違い、透明ではなく、半透明の触手が群生するように生えており、このベールの中から生えている触手は翅の先端から生えている触手よりも太くて長いものになっている。


 この半透明のベールの中に生えている触手の中には純白かつ超巨大な昆虫種によく見られる足のような形状のものも存在しており、この純白の足は五対計十本が一定の間隔で綺麗に並んでいる。


 この純白の生物の下半身部分を見ていた創は遠くからに加え、斜め下から見ていたからだいぶマシであったが、この純白の生物の下半身部分をを真下から見た時はあまりの気持ち悪さに耐えらないと思い、純白の生物の下半身部分は絶対に真下からは見ないと心に誓ったのだった。


 次に創は純白の生物の後方へ視線を向けてみると、純白の生物の胴体からは純白の尻尾のようなものが9本ほど生えており、その尻尾はそれほど太くはないが、長さは純白の生物の全長と同じかそれ以上の大きさがあった。


 最後に創は純白の生物の頭の部分に視線を向けてみると、この純白の生物の頭は鳥とダツとワニを組み合わせ、白骨化させたような見た目をしており、この純白の生物の口はダツのように細長く、鋭い形をしている。


 そして、純白の生物の細長い口は上下のに方向に開くものではなく、八方向に開くようになっており、その八方向に開く口の中には夥しい量の鋭い歯が隙間なく綺麗に並んで生えていて、純白の生物に一噛みされてしまっただけでも全身に穴が開いて絶命してしまうことだろう。


 この純白の生物の恐ろしい口を見た創は純白の生物の目はどのような形をしているのだろうかと思い、どのような目の形をしているのか確かめるためにも自然と視線を上へと向けた。


 だが、視線を上に向けて目を探してみても純白の生物の目と思わし器官を見つけられることは出来ず、この純白の生物の口の上の部分には空へとゆらゆらと伸びている夥しい量の半透明な触手が口の先端まで隙間なく生えていることしか分からなかった。


 そのため、創は純白の生物には目のような器官はないのかと思いながら視線を少し落とした時、創は口の下の部分にある白目のない光を飲み込むような漆黒の四対の目とばっちりと目が合ってしまった。


 創は純白の生物の頭の下部分についている四対の漆黒の目とバッチリ目があったことに驚いて視線がブレブレになってしまったが、すぐに冷静さを取り戻し、再び純白の生物の頭の下の部分に視線を向けてみると、四対の漆黒の目の下からは口に匹敵するほど巨大な角が一対二本生えていることに気づいた。


 この一対二本の角の色は純白の生物の体と同様の純白であり、この二本の角をよく観察してみると、この角の中心部分は銃身のように綺麗な穴が開いていることが分かった。


 頭の観察を終えた創は純白の生物の頭の構造に少し違和感を感じ、この純白の生物の背中の上に乗っている何かに視線を向ける前に一度、一部分をピックアップするのではなく、全体を観察した時、頭の下部分に目がついていたことに納得した。


 何故なら、純白の生物の頭は上下反対向きについていたからだ。


 創は純白の生物の目が何故、頭の上部分ではなく、下部分についていたのかを理解した後、先ほどから気になっていた純白の生物の背中の上から自分たちに向けてに視線を飛ばしていた何者かの方へ創も視線を向けたのだった。


 


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