ワカティナ防衛作戦(創視点)九十
そうして、自分たちに向けて放たれ続けていたレーザーを全てを貫く蒼炎・改で押し切ることで、対処することができ、身の安全を確保することに成功し、安心していた創とリヴァイアサンであったが、創の後方で見ていた他のメンバーたちは別であったようだ。
創の後方で様子を伺っていたレヴィアタンたちは、もしかしたら自分の出番が来るのではないかといつでも創の手を貸せるようにスタンバイしていたらしく、自分の番はまだかまだかと楽しみに待っていた。
しかし、創はレヴィアタンたちの手を借りることもなく、一人で全てを片付けてしまったので、自分の出番が来るのではないかと楽しみに待っていたレヴィアタンたちはとても残念そうにしていた。
自分の出番を楽しみに待っていたのに、最後の最後まで、自分の出番は来ないまま全てが終わってしまったことにレヴィアタンたちが残念がっていることは直ぐに創も気づいたので、今度何かする時にはレヴィアタンたちにも手伝ってもらうことにしようと心の中で決めたのだった。
そうして、自分の出番がなくて残念そうにしているレヴィアタンたちのことを見た創が心の中で今度は彼女たちにも見せ場を作ってあげようと思い、今度敵が現れた際にはどんなことをレヴィアタンたちにして貰おうかと楽しそうに考えていると、いきなりアイナから通信が入ってきた。
ア『まだ終わってないよ!創くん!!創くんの位置から北に3000メートル、上空1000メートルの位置に高魔力反応が検知されたよ!!検知された魔力を分析してみた結果なんだけど、レーダーに検知された魔力の波長がさっき創くんが弾き返したレーザーと同一のものであることが分かったの!!だから、まだ創くんたちにレーザーを放ってきた奴は生きているよ!!』
いきなり通信を入れてきたアイナは慌てた様子で、創たちが今いる位置から北に3000メートル、上空1000メートル離れた場所に高魔力反応を創が1日目に設置した複数のレーダーが検知したことを伝えた。
このレーダーに検知された高魔力反応は二つあり、そのうちの一つは先ほど突如何の前触れもなく、創たちに向けて放たれたレーザーに使用されていたものと同一のものであることが分かった。
そのことから、レーザーを放っていた者は生きていることが分かり、その者が生きていると分かった創は全てを貫く蒼炎・改が相手のレーザーを完全に押し切る寸前、相手のレーザーの出力が大幅に落ちていたことを思い出した。
全てを貫く蒼炎・改がレーザーを完全に押し切る前に相手のレーザーの出力が大幅に下がっていたことを思い出した創は完全に押し切る前にレーザーの出力が大幅に下がったのは全てを貫く蒼炎・改に当たる直前で回避することに成功したためであるとすぐに分かった。
創(まさか、あの一瞬の時間で俺の全てを貫く蒼炎・改を回避するとはなかなか厄介な敵に目をつけられてしまったようだな。これは俺もさっきみたいに遊んでいる余裕はなさそうだ)
創は頭の中でレーザーを自分たちに向けて放っていた者は今までの化け物たちとは比べ物にならないほどの相当な力を持っているなと思うと同時に、それほどまでの力を持つ敵に目をつけられてしまったのはなかなか厄介なことになってしまったと嘆いていた。
そして、創はこれほどまでの力を持っている敵であれば、先ほどみたいに先生ごっこをして遊んでいる余裕はなく、真剣に敵と戦う必要がありそうだと先ほどまで浮ついていた心を完全に戦闘モードに切り替えたのだった。
そうして、創が真剣モードに切り替えていると、アイナから更に追加の情報が入ってきた。
ア『それと、創くんが弾き返したレーザーともう一つ違う高魔力反応もレーダーが検知したんだけど、ごめんなさい......あまりの膨大さから魔力の出どころまでは特定することは出来なかったの......何か新しい情報が見つかり次第報告するから待っててね?』
アイナから入ってきた追加の情報によると、レーザーを放った者とは別の高魔力反応がレーダーに検知されたようだが、もう一つの高魔力反応はレーザーを放っていた者よりも魔力が膨大であったため、レーダーが上手く魔力を検知することが出来ず、魔力の出所までは特定することは出来なかったようであった。
アイナからレーダーに上手く検知されないほど膨大な魔力を持つ敵がいると伝えられた創は心の中でレーザーを放ってきた敵だけでも面倒臭いのに、それ以上に強い奴がもう一体いるのは流石にダルすぎると愚痴をこぼしていた。
そして、創が心の中で愚痴をこぼしていると、もう一つの高魔力反応の出所が見つけられなかったことに責任を感じていたアイナがとても申し訳なさそうな声で創に謝罪の言葉を述べた。
アイナは申し訳なさそうな声で創に謝罪の言葉を述べた後、創のことを心配させるのは良くないとアイナは思ったのか、いつもの元気な声で何かその敵のことで、新しい情報が追加され次第提供することを約束した。
アイナからさまざまな情報を提供してもらった創はアイナが自分に心配はかけまいと無理して元気を取り繕っていることに気づいたため、彼女のことを励ましてあげようと思っていたのだが、アイナから言われた座標に意識を向けた時、そんなことを呑気に考えている暇はないことに気づいたのだった。




