ワカティナ防衛作戦(創視点)八十三
創「と言うわけで、リヴァイアサンも俺が一体何の魔道術を使用してレーザーを突破するのか気になっているだろうから、この辺りで答え合わせでもしておこうか」
創は自分が出した問題の答えが分からず、どんなことを創から言われるかとびくびく震えているリヴァイアサンに今から自分が今もなお放たれ続けているレーザーをどんな魔導術を使用して対処するのかを実際に見せることで、問題の答え合わせをすると言った。
実際に見せることで自分が出した問題の答え合わせをしようと創から言われたリヴァイアサンはてっきり創から何かぐちぐちと文句を言われた後に分からなかったお仕置きをしてやると言われると思っていたため、創から出た言葉が普通であったことに自分の中では少し驚いてしまった。
だが、実際のリヴァイアサンはとても驚いたような表情を浮かべており、リヴァイアサン本人は創には絶対に気づかれていないと確信しているが、創にはモロバレしている。
そして、創はレヴィアタンに怒られるのが嫌であったために優しくしようと思って動いていたが、途中からは少しリヴァイアサンのことが可哀想に思ったので、優しく接したのに驚いた表情を浮かべるリヴァイアサンに少し怒りそうになったが、今までの自分の行動を思い返してみると驚かれても仕方ないなと納得し、リヴァイアサンのことは責めないことにした。
創の心の中での葛藤にリヴァイアサンは気づいていなかったのだが、先ほど殺気を送ることで創に圧をかけてリヴァイアサンのことを助けたレヴィアタンは気づいており、彼女は心の中で良くやったと創のことを褒めていた。
そうして、自分の過去の行動を振り返って、こう言う場面で自分がリヴァイアサンに優しくするのは確かに珍しいので、自分に優しくされてリヴァイアサンが驚くのもおかしくないなと納得した創はこのまま答え合わせの続きをやるかと思い、驚いているリヴァイアサンに講釈を垂れ始めた。
創「ちなみにだが、今回使用する魔導術はリヴァイアサンも知っているといる魔導術を改良したものなんだ。ヒントを与えるとしたら、よくうちの息子であるシンが好んで使っている魔導術だな。その魔導術を改良したお陰で強力な威力で放っても空間断裂が発生することもないんだ。マジで便利だろ?だから、是非とも覚えて帰ってくれたまえ」
創は驚いて固まってしまっているリヴァイアサンに気も留めずに淡々と講釈を垂れていき、今回レーザーを対処するのに使う魔導術はリヴァイアサンにも過去に教えたことのあるものを改良したものだと創は言った。
いきなり創が自分に向けて講釈を淡々と垂れ始めたため、先ほどまで驚きのあまり固まってしまっていたリヴァイアサンはハッと意識が現実世界に戻り、創の講釈は参考になるので、彼の講釈を真剣な表情で聞き始めた。
そして、創はこれから使う改良された魔導術のヒントとして、改良前の魔導術は創の息子で ある第十五特殊狙撃部隊の隊長であるシンがよく使用しているとリヴァイアサンに教えたのだった。
創に今から使用する魔導術のヒントとして、この魔導術の改良前のものはシンがよく使用しているものだと教えられたリヴァイアサンは直ぐに創がレーザーに対抗するために使用する魔導術が何なのか分かった。
リヴァイアサンが創から出されたヒントにより、今から彼が使う魔導術が何なのか分かったところで、創は答え合わせとレーザーに対処するためにもその魔導術を使用することにしたのだった。
答え合わせをするためにも魔導術の使用することにした創はその魔導術を展開するためにも普通では無詠唱かつ超高速で展開することが出来ないほどの術式を簡易聖域下による封印の大幅解除により、一秒も経たないごく僅かな時間で組み上げたのだった。
創が超難解な術式を一秒足らずで組み上げると、彼の右斜め上の位置に数え切れないほどの複雑怪奇かつ超巨大な魔法陣が後方に向けて並ぶように展開され、魔法陣が展開された次の瞬間にはその魔法陣たちは圧縮され、先ほどの超重力加速砲の魔法陣の筒よりも小さな筒が生成された。
ここまでの工程をもしも一人で行うことがあるとすると、魔導術を納めている者が構築した際は最低でも半日、平均的な能力の兵士で考えてみると、普通はこれほどまでの術式自体を構築することは出来ないが、出来たとして考えると最低でも一日はかかり、多い場合は一週間の猶予が必要であろう。
そして、創が二秒足らずで構築したこの術式は構築段階で少しでも術式を間違えて組み立ててしまえば、その時点で術式が暴走を起こしてしまい、術式を構築している者は術式の暴走に巻き込まれて死に至るだろう。
それほどまで危険な術式を二秒足らずで構築した創は桁外れた術式構築能力を持っていることが伺え、彼の桁外れた術式構築能力を目の当たりにしたリヴァイアサンは相変わらず創は恐ろしいなと思った。
ちなみに、現在の創のせいでかかっていた封印が大幅に解けたリヴァイアサンがこの術式を構築しようとすると、最低でも十分はかかってしまう。
創の二秒足らずの後に見てみると、そこまでではないかと思ってしまうが、一般的な兵士が構築できたとして、最低一日から最大一週間までの時間が必要なほどの大掛かりな術式であるため、リヴァイアサンも充分に化け物だと言えるだろう。
そうして、創は時間がかかる大掛かりな術式を二秒足らずで構築したのだが、構築された術式を必死に読み取ろうと目を細めて魔法陣の筒の方へ視線をむけていたリヴァイアサンは術式の解読中に少し展開されている術式に引っかかる場所があった。
リヴァイアサンはその術師にの引っかかる部分について頭の中で考察を行いながら術式の解読を同時進行で進めていると、彼女の疑問に気づいたであろう創がリヴァイアサンに話しかけたのだった。




