表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

737/842

ワカティナ防衛作戦(創視点)七十二

 創はアイナにヘルムへの処遇についてを伝えて貰うようにお願いした後、先ほどまで、我を忘れて怒り狂っていたことで大きく疲労してしまった創は下を向いて大きなため息をついた。


 そうして、創が怒り狂ったことによって溜まった疲労に嫌気が差していると、いきなり後方から誰かに勢い良く抱きつかれたのだった。


 創はいきなり背中から勢い良く抱きつかれたため、その勢いに負けて前に吹っ飛びそうになったのだが、必死に堪えることによって前方へ吹き飛ぶことはなかった。


 何とか吹き飛ばずに済んだ創は一体誰が勢い良く抱きついてきたんだと思ったのだが、振り返って誰が抱きついてきたか確認する前に背中が濡れていることから誰が抱きついてきたか分かった。


 だが、自分の予想が外れていて名前を呼んだ時に間違えてしまったら大変なことになってしまうので、創は念のために誰が自分に抱きついてきたのか振り返って確認することにした。


 創は振り返って確認してみると、彼の視界の先には予想通り、ぶるぶる震えた体で自分のことを抱きしめている涙で顔をぐしゃぐしゃにしたリヴァイアサンがいたのだった。


 自分に抱きついてきたのがリヴァイアサンであったことが分かった創は振り返って自分に抱きついているリヴァイアサンのことを見つめていると、創に視線に気づいたのか、リヴァイアサンが創の方へ視線を向けた。


 涙で顔をぐしゃぐしゃにしたリヴァイアサンに見つめられた創はこのままでは動けないので、一旦、自分に抱きついているリヴァイアサンのことを引き剥がした。


 創に無理矢理引き剥がされてしまったリヴァイアサンはさらに涙が溢れ出しそうになったのだが、リヴァイアサンの目から涙が溢れる前に創は彼女の頭を優しく撫で始めたのだった。


 いきなり創に頭を撫でられたリヴァイアサンは少し驚きの表情を浮かべたのだが、創に頭を撫でられるのが気持ち良かったのか、リヴァイアサンは少し頬を赤らめながら気持ち良さそうな表情を浮かべた。


 そうして、創がリヴァイアサンの頭を優しく撫でて彼女のことを慰めていると、先ほどまでのリヴァイアサンの面倒を見ていた彼女の姉であるレヴィアタンが近づいてきて、創に話しかけた。


レ「ご主人様はもう大丈夫なの?さっきは凄く怒っていたみたいだけど......」


 レヴィアタンは創に先ほどまでは混沌に誘いし者たちへの怒りから暴走していたが、現在はもう大丈夫なのかと少し怯えた表情を浮かべながら質問したのだった。


 レヴィアタンに質問された創は質問の内容よりも自分に怯えた表情を浮かべているレヴィアタンに興奮しそうになったのだが、あまりにもレヴィアタンが自分に怯えてしまっていたため、興奮よりも申し訳ない気持ちが珍しく勝ってしまい、創は罪悪感に蝕まれた。


 そのため、創はここはいつものように茶化すのではなく、しっかりレヴィアタンたちに謝った方が良いと思い、レヴィアタンからの質問に答える時に一緒に謝ろうと話しかけた。


創「ああ、もう大丈夫だ。さっきはレヴィたちのことを怖がらせてしまって申し訳ないな。アイナから聞かされたあまりにも酷い情報だったから、ついつい我を忘れて怒り狂ってしまった。これからは気をつけるから許して貰えるとありがたい」


 創はレヴィアタンにもう大丈夫であることを伝えた後、先ほど自分が怒り狂ってしまってレヴィアタンたちのことを怯えさせてしまったことを素直に謝罪し、これからは怒り狂わないように気をつけるので、許して貰えるとありたいと伝えた後、頭を下げたのだった。


 創からはなかなかに聞けない素直な謝罪に加え、頭まで下げれてしまったレヴィアタンはあまりにも予想外すぎる創の態度に驚きを隠せずにおどおどしてしまった。


 これはレヴィアタンだけの話ではなく、普段から創と共に戦っている草薙剣とアトランシアも今までにないほどの驚きの表情を浮かべており、現在の状況は嘘ではないかと思い、二人はお互いの頬をつねって確かめた。


 お互いの頬をつねった後、草薙剣とアトランシアは再び創とレヴィアタンの方へ視線を向けたのだが、彼女たちの視界には頭を下げている創の姿がしっかりと写っており、先ほどの光景は夢ではなかったことが証明された。


 先ほどの頭を下げてまで謝罪する創の光景が夢ではなかったと証明された瞬間、草薙剣とアトランシアは驚きのあまり思考が停止してしまい、その場で固まってしまったのだった。


 ちなみに、ゼルクレイグは先ほどの創の怒り狂った姿を見た時から思考が停止してしまっているため、レヴィアタンや草薙剣たちのように驚いているような雰囲気はなかった。


 そして、創に頭を撫でられているリヴァイアサンも創に頭を撫でられることに夢中になってしまっているため、創の態度には全く驚いている雰囲気はなく、ただ頭を撫でられる猫のようにその場で気持ち良さそうな表情を浮かべたまま座っていた。


 そうして、素直な創に驚きを隠せない一同であったが、せっかく創が自分たちに気を遣って謝罪をしてくれたのに何も返事を返さないのは流石に失礼だと思い、レヴィアタンは創に話しかけた。


レ「別に気にしてないから大丈夫だよ。誰だって仲間から裏切られたり、大切なものが傷つけられたりしたら怒るからね。今回のことは仕方がなかったんだよ。だから、私たちに気を遣い過ぎないでね?」


 レヴィアタンは創に今回創が怒り狂ってしまったのは仕方がないことだと伝え、あまり自分たちのことは気を遣わなくても大丈夫であることを伝えた。


創「ありがとう。そう言って貰えると本当に助かる」


 レヴィアタンから気を遣わなくても大丈夫だと伝えられた創は心の底から出た感謝の言葉をそのまま伝えたのだった。


 そうして、創がレヴィアタンたちに謝罪をし、今回の出来事を許して貰っていると、ヘルムへの伝言を伝えてきたアイナが戻ってきたのだった。







 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ