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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

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ワカティナ防衛作戦(アイナ視点)三

 創はあれからも規制に引っかかるような暴言をつらつら呟いていたのだが、あまりにも暴言の内容が過激であったので、アイナは怒り狂う創のことを落ち着かせようと思い、彼のことを宥めることにした。


 そうして、アイナは創のことを宥め始めたのだが、最初のうちはアイナの言うことを聞かずに創は己の怒りのままに暴走を続けていたのだが、彼女からかけられる言葉にだんだんと耳を傾けていき、最終的に彼の怒りは何とか収まったのだった。


 怒り狂っていた創が何とか冷静さを取り戻したことを確認すると、怒り狂っている創の説得が思っていた以上に疲れてしまったため、通信機に音が入らないように小さなため息をついたのだった。


 そして、創にバレないように小さなため息をついたアイナはホッとしたと同時に先ほどからずっと創に感じていた違和感の正体が気になり、その違和感は一体どこからきているのかと考え始めた。


 アイナはミヤから黒滅龍レイルアルマが話していた一連の話を教えられた時、この一連の話を創に伝えたら、信じていた仲間に裏切られた怒りと大切なオリジンの娘である白界龍ブレイカウスを傷付けられた怒りで暴走してしまうことは分かっていた。


 創が怒り狂ってしまうことは目に見えていたアイナであったのだが、創を怒らせないようにこの話をしないと言うことはこのミヤから聞いた話の重要性から選択することは出来ない。


 そのため、アイナはこの話をした時に創が怒り狂ってしまったら、いつものように彼のことを諭そうと思い、創にミヤから聞いた話を簡潔に纏めて話したのだった。


 アイナは創のオペレーターをしていることから分かるように草薙剣やアトランシアと同じくらい創がブチギレている場面に遭遇しており、彼がブチギレる度にアイナは彼のことを宥めていた。


 なので、アイナは今回も創が怒り狂ってしまった時はいつものように宥めれば、大丈夫だとたかを括っていた。


 しかし、このアイナの推測は大きく外れてしまい、創は今までに一度も見せたことがないほどまで怒り狂ってしまい、通信機越しでも創の放っている強烈な殺気はヒシヒシと伝わってきたのだった。


 アイナは草薙剣やアトランシアと同じように最初はあまりの怒り具合に驚いてしまったのだが、直ぐに怒り狂っている創に違和感を感じ、先ほどまで感じていた驚きはどこかへ行ってしまった。


 そのアイナが感じた違和感は怒り狂っている創から放たれる殺気の中に彼とは全く別の何者かの殺気が混じっているような感じがしたことだ。


 その創のものとは違う殺気はあまりにも混じっている量が少なく、普通にしていれば気付かないのが普通であるのだが、他人の殺気に敏感であるアイナは創の殺気に混ざっているその別の者の僅かな殺気に気付いたのだ。


 アイナと同じく、他人の殺気に敏感であるリヴァイアサンも普段であれば気付くであろうが、今は怒り狂う創が怖すぎるあまり、平静を保つことは出来ずに号泣していたため、この僅かな殺気に気付くことはなかった。


 アイナは創の殺気に別の者の殺気が混じっていることには気づいたのだが、それ以上のことはもちろん分からず、この創の殺気の中に混じっていた別の殺気は一体誰のものなのかアイナは気になって仕方なかった。


 だが、いくら頭の中でこの殺気の持ち主を推理しようとしてもヒントとなる情報が皆無に等しかったため、創並みに頭の良いアイナの頭脳を持ってしても創の殺気の中に混じっていた別の殺気の持ち主が誰であるかは分からなかった。


 しかし、アイナは頭の中で色々と情報を整理している時に先ほど創のゼファーとの戦いの中でゼファーから攻撃を受けた際にガラスが割れるような音が鳴り響くと同時に創は大きなダメージを受けたことを思い出した。


 そして、ゼファーはこの攻撃の後に自分の目的は達成したと直ぐに撤退したことから、創に大きなデメリットを与えることに成功したことは容易に想像ついた。


 このデメリットが創が放つ殺気の中に別の者が放っている殺気が僅かに混じっていることと関係あるのではないかと言う推測を立てることが出来たのだった。


 そうして、アイナが創の殺気の中に別の者の殺気が混じっていることについて考えていると、アイナによって宥められ、冷静さを取り戻した創が通信機を通して、話しかけてきた。


創『さっきは取り乱してしまってすまない。アイナのお陰でなんとか今は落ち着きを取り戻すことが出来たよ。それで、ヘルムには黒滅龍レイルアルマと共にワカティナの地下にある混沌に誘いし者たちの施設に向かうように伝えてくれ。このまま放っておくわけには行かないし、今回の化け物たちの侵攻にも何か関わってる可能性が高いしな』


 落ち着きを取り戻した創はアイナにこのままワカティナの地下にある混沌に誘いし者たちの施設を放っておく訳にはいかないため、ヘルムに黒滅龍レイルアルマと共に施設に行くことを許可したと伝えて欲しいとお願いした。


ア「うん、分かった。今から、ヘルムに伝えてくるね」


 創からヘルムに黒滅龍レイルアルマと共に混沌に誘いし者たちの施設に向かうのを許可したことを伝えてほしいと言われたアイナは彼からの頼みを了承し、ヘルムにこのことを伝えるからと創の通信を切った。


 そして、創との通信を切ったアイナは創からの頼みを聞くためにもヘルムたち第十七汎用騎士部隊の通信機に接続し、創から伝えられたことをそのまま話したのだった。


 そうして、ヘルムたちに一連のことを伝え終わると、アイナは再び創と通信機に自分の通信機を接続したのだが、その頃には先ほどまで頭を悩ましていた創の殺気に混ざる何者かの殺気のことをすっかり忘れてしまっていたのだった。




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