ワカティナ防衛作戦(創視点)六十六
創「なあ、ミヤ?聞こえているんだったら返事を返してくれないか〜?」
創は右耳にはめている通信機を押さえながら、アイナのことを取り押さえているであろうミヤに状況を説明して貰おうと自分の声が聞こえているのだったら返事を返すように伝えた。
創が今の状況を確認するために司令室でアイナと取っ組み合いをしているであろうミヤからの返事を待っていると、
ミ『はい、創さんの声は聞こえていますよ...... !!ア、アイナさん......!!暴れないでください......!!お願いします......!!』
ミヤから返事が返ってきたのだが、創との通信に出た彼女はとても焦っている様子だなと創が心配になっていると、ミヤは声を荒げながらアイナに暴れないでくれとお願いし始めた。
ミヤのセリフと慌てている様子から、ミヤによって拘束されているアイナはミヤの拘束を振り解こうと彼女の腕の中で暴れていることが推察できる。
しかし、アイナはミヤの腕の中で暴れている割には通信機にいつもみたいにヒステリックを起こした時に出している言動がめちゃくちゃな大きな声が入ってこないことに違和感を感じた創であったが、すぐに創はアイナが声を一切上げずに暴れている理由に見当がついた。
その見当がついた理由というのは、創が先ほどアイナに大きな声で話されると頭に響いて痛いからやめてくれとお願いしたことにより、アイナはいつもみたいにヒステリックを起こして叫んでしまっては創に迷惑がかかってしまうため、必死に声を出さないように頑張っていると言うものである。
そのことから、今のアイナはいつもみたいにヒステリックを起こして泣き叫ぶというストレス解消法が使えないため、心にかかる負荷が大きくなってしまい、いつも以上に病んでしまっている可能性が高いと創は推察した。
そして、創はこんな時は自分のことは気を遣わずに気が済むまでヒステリックを起こし、泣き叫んでおけば良いのに本当にアイナは不器用だなとこんな状況であるのにアイナのことがとても愛おしいなと思っていた。
だが、アイナが自分のことを責め過ぎて精神が病んでしまい、自害しようとミヤの拘束から抜け出すために必死に暴れているので、何とかアイナのことを落ち着かせばならないと創は必死に脳を回転させて考えた。
そうして、アイナを何とかして落ち着かせる方法を模索していた創であったが、通信機越しでは彼女のことを落ち着かせる方法など対話ぐらいしかないと直ぐに結論が出た。
そのため、創はアイナに何と声をかけるのがベストなのか考えなければならないのだが、先に現在に至るまでの経緯などをミヤから聞いて自分の考察が合っているのか確認する方が優先すべきだと判断した。
何故なら、先ほどまで創が行っていた考察が少しでも外れてしまっていてはアイナのことを慰めるための言葉をその都度修正していく必要があるためだ。
なので、創は暴れているアイナを取り押さえることで手一杯であろうミヤには少し悪いと思いながらも今の状況を確認するために質問を投げかけることにしたのだった。
創「俺との通信が聞こえているようで良かったよ。それで、アイナのことを取り押さえるので手一杯であろうミヤには少し悪いんだが、そっちの今の状況とその状況に至るまでの話をして貰うことは出来るか?」
創がミヤに現在の状況と現在の状況に至るまでの経緯を話して貰えないかとお願いしてみると、創の右耳につけている通信機からアイナのことを押さえるのが大変なのか、少し息を切らしたミヤがゆっくりと話し始めた。
ミ『は、 はい......!!分かりました.....!!現在の状況を説明させて頂きたいのですが.....!!ア、アイナさん.....!?本当に暴れないで下さい.....!!ル、ルルーマさん......!!私の代わりにアイナさんのことを取り押さえて貰えませんか.....!?』
創から現在の状況を説明して貰うようにとお願いされたミヤは現在の状況を説明しようとしたのだが、アイナが再び暴れ出してしまったのか、彼女のことを取り押さえるのに手一杯で、ゃ創に現在の状況を説明できる状況ではなくなってしまった。
そのため、ミヤは創に現在の状況を説明するためにも暴れているアイナを別の神に取り押さえて貰うことにし、今司令室にいるメンバーの中で一番強いルルーマさんに助けを求めたのだった。
ミヤがルルーマさんに助けを求めると、
ル『ええ、良いわよ〜!!アイナちゃんをミヤら、、、らるまちゃんの代わりに取り押さえておけば良いのね?そんなのお安い御用よ❤️』
ルルーマさんはいつものオネェ口調でミヤからのお願いを聞き入れると、少し物音がした後にミヤの声が通信機に入ってきた。
ミ『アイナさんのことはルルーマさんに任せたので、今から現在に至るまでの経緯などを説明させて頂きます......』
そうして、ミヤは創に現在に至るまでの経緯などを説明し始めたのだった。




