ワカティナ防衛作戦(ヘルム視点)十五
遊園地デートに行く約束をしたことにより、ベルヘイムの機嫌が絶好調になったことを確かめたヘルムは顔を真っ赤に染め上げ、困惑している黒滅龍レイルアルマのことをお姫様抱っこした状態のまま少し遠くに立っているアルベルトたちの前へやって来た。
アルベルトたちの前までやって来たヘルムは自分の方へ視線を向けている王直属部隊の第十七汎用騎士部隊のメンバーたちに話しかけたのだった。
へ「それじゃあ、俺はレイルアルマたちと一緒に白界龍ブレイカウスのことを助け出し、混沌に誘いし者たちの施設から引き出せるだけの情報を引っ張ってくる。だから、ここの防衛は隊長たちに任せるからな」
ヘルムはアルベルトたちに向けて、自分は混沌に誘いし者たちの施設の潜入を頑張ってくるから、アルベルトたちもワカティナの防衛を頑張ってくれと激励の言葉を送った。
激励の言葉を貰ったアルベルトたちは
カ「おう!こっちは俺たちに任せて、ヘルムはレイルアルマと一緒に白界龍ブレイカウスの救出と混沌に誘いし者たちの施設の調査の方を頑張って来てくれ」
セ「ヘルム先輩なら心配する必要はないと思いますが、相手は混沌に誘いし者たちなので、絶対に油断はしないようにして下さい。ヘルム先輩は相手が弱いと少し気が緩む癖がありますので」
デ「なあ、隊長?俺もヘルムと一緒に混沌に誘いし者たちの施設に行っても良いか?あの気持ち悪い化け物たちと戦うのには飽きたんだよ。だから、なあ?隊長?俺もヘルムについて行っても良いか?」
ア「ダメに決まっているでしょう。ヘルムは隊長から許可を貰ったので、レイルアルマと共に混沌に誘いし者たちの施設に行くのは問題ないですが、ディルグは許可を貰っていないので、ダメです。ディルグは我々と共にここで大人しく化け物退治をして下さい」
ミ『地下にある極秘の施設という特性から私との通信が行えない可能性が高いと思いますので......ヘルムさんの力にはなれませんが.......ヘルムさんが集めて来た情報は私が整理しますので.......頑張ってきてください.......』
など、アルベルトたちはヘルムのことを激励する者たちもいれば、自分もついて行きたいとワガママを言い出した者を無理だと止めに入ったりしているなど、いつものようなわちゃわちゃした雰囲気でヘルムのことを送り出した。
そして、第十七汎用騎士部隊のオペレーターであるミヤもヘルムに通信を入れ、激励の言葉を送ったのだった。
ヘ「それじゃあ、そろそろワカティナに向かうとするよ。良い知らせを期待しといてな〜」
ヘルムはアルベルトたちにもうそろそろ出発することを伝えると、良い知らせが聞けることを期待しておくようにと伝えた後に黒滅龍レイルアルマのことをお姫様抱っこしたまま少し距離を取った。
アルベルトたちから少し距離を取ったヘルムは顔を真っ赤に染め上げ、あわあわしている黒滅龍レイルアルマに言わなければならないことがあったので、彼女に話しかけた。
へ「おい、レイルアルマ?混乱しているところに悪いが、ワカティナまで飛んでいくから、振り落とされないように俺の体にしっかり掴まってくれないか?俺の方でも落とさないようにするつもりだが、念のためにレイルアルマも俺の体に掴まっていた方が安全だと思うしな」
ヘルムはお姫様抱っこされている黒滅龍レイルアルマに今からワカティナに飛んで行くので、しっかり掴まっていないとあまりの勢いに振り落とされてしまう可能性があることを伝え、しっかり自分に掴まっていていた方が安全であることを教えた。
今までヘルムにいきなりお姫様抱っこされて混乱していた黒滅龍レイルアルマであったが、ヘルムにしっかり掴まっていないと振り落とされて危ないと伝えられたので、とても恥ずかしそうにしながら、ヘルムから振り落とされないようにしっかり掴まった。
黒滅龍レイルアルマが自分にしっかり掴まったことを確認したヘルムは次に、
へ「ベルヘイムも俺の体にしっかり掴まっておけよ?お前はレイルアルマと違って小さいんだから、振り落とされた時に助けるのが大変だからな」
自分の肩に乗っているベルヘイムに今の体は小さいから、振り落とされてしまった時に助けるのが大変であるため、絶対に振り落とされないようにしっかりと自分に掴まるようにと伝えた。
ヘルムから、自分の体にしっかりと掴まっているようにと言われたベルヘイムはヘルムに言われた通りに彼の肩にへばりついたのだった。
そうして、ベルヘイムと黒滅龍レイルアルマが自分の体にしっかり掴まっていることを確認したヘルムは両足に何かの術式を何重にも重ね掛けし、その術式を重ね掛けした右足を一歩前に踏み出した瞬間、ヘルムの真下の地面が弾け飛び、巨大なクレーターが生まれた。
次の瞬間、
レ「きゃぁぁあああああああ!?!?!?」
黒滅龍レイルアルマの悲鳴と地面が弾けるような爆音に爆風により発生した砂煙と共にヘルムは目にも留まらぬ速度でアルベルト達の肉眼でも捉えることの出来ない高さまで飛び上がったのだった。
遥か上空にまで飛び上がってきたヘルムはワカティナに向けて軌道修正を行いながら、重力に任せて、超高速で降下していったのだった。




