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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

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ワカティナ防衛作戦(ベルヘイム視点)七

 ヘルムがアルベルトに向けて弓に変形した剣につがえていたベルヘイムの魔力で生み出した矢を放つと、矢は目にも留まらぬ速さでアルベルトに向けて一直線に飛んで行った。


 アルベルトへ向けて飛んでいる魔力の矢はベルヘイムの膨大な魔力と高速で弓から放たれたことにより、魔力の矢が通った場所は膨大なエネルギーによって、空間が歪んでしまっている。


 あまりにも強力な一撃により、ヘルムのことを信じて自分の力を貸したベルヘイムは本当にアルベルトはこの威力の攻撃を食らっても大丈夫なのかと不安になってきた。


 だが、既にヘルムが自分の魔力で作った矢をアルベルトに向けて放ってしまっているので、ベルヘイムはアルベルトの無事を祈ることしか出来なかった。


 そうして、ベルヘイムがヘルムに力を貸してしまったことを後悔している間もヘルムが放った魔力の矢はアルベルトに向けてぐんぐん進んでおり、ベルヘイムがアルベルトの心配をする頃には矢はアルベルトと目と鼻の先であった。


 ベルヘイムが自然と目を閉じてしまった次の瞬間、


『キィィィィィィイイイイイイイイインンンンンンンンン!!!!!』


 アルベルトたちのいる施設に甲高い金切り音が響き渡ったのだった。


 甲高い金切り音をヘルムの耳越しに爆音で聞こえてきたベルヘイムはあまりにも爆音かつ金切り音が不快であったため、ベルヘイムは自然とヘルムとの耳の同調を切った。


 そして、ヘルムとの耳の同調を切ったベルヘイムは自分の耳に爆音の金切り音が聞こえなくなったことに安心したのか、一度大きなため息をついたのだった。


 ベルヘイムは大きなため息をついた後、ヘルムに自分の魔力で生み出した矢を放たれたアルベルトが大丈夫なのかと心配になったので、ヘルムと同調している目の先に広がっている景色にいびきを移した。


 そうすると、ヘルムの視覚越しに確認できる景色にベルヘイムは驚きを隠せなかった。


 何故なら、ヘルムの視覚越しに見えている景色にはベルヘイムの魔力で生み出した矢を仁王立ちで真正面から受けているアルベルトの姿があったからだ。


 普通ならば、あれほどまでの威力の矢を食らっただけでも体が膨大なエネルギーに耐えられずにバラバラに吹き飛んでしまうところが、アルベルトは何の損傷もなく先ほどまで立っていた位置に留まり続けていた。


 そして、最初のうちは仁王立ちのアルベルトと魔力の矢は拮抗していたのだが、ある地点を境に魔力の矢はどんどんとその威力が下がっていき、最後には矢の形を形成することも出来ないほど間で弱体化した後、その残りの魔力は空気中に霧散したのだった。


 魔力の矢が霧散したことを確認したベルヘイムは直ぐにアルベルトの方へ視線を向けたのだが、ヘルムの視覚越しに確認したところだけ見れば、アルベルトの着ている鎧には損傷はもちろん、傷一つすらもついていなかったのだった。


 そんな光景を目の当たりにしたベルヘイムはただただ目の前に広がる光景が信じられないという感想しか出てこなかった。


 アルベルトが圧倒的な防御力を持っていることを思い出したベルヘイムは改めて先ほどまでの光景を思い出した時、ベルヘイムはヘルムがアルベルトに馬乗りになり、一方的に殴っていたことに恐怖を感じた。


 そして、ベルヘイムはヘルムがアルベルトのことを一方的に殴り続けられていた理由をアルベルトとカーサスの話を盗み聞きすることで、ヘルムはアルベルトに脳震盪を起こさせることで動きを封じていたことを知った。


 ヘルムがアルベルトに馬乗りになり、彼のことを一方的に殴れていた理由を知ったベルヘイムは改めてヘルムが持つ恐ろしいまでの戦闘センスに関心と驚きを感じたのだった。


 そんな風にベルヘイムが一人でヘルムの恐ろしいまでの戦闘センスに感心していると、自分の前に立っていた黒滅龍レイルアルマが不思議そうな表情を浮かべながら話しかけてきた。


レ「あのカーサスさんという方の発言によれば、先ほどヘルムさんに馬乗りにされて殴られていたアルベルトさんは防御力に定評があると言っていたのですが、それはどの程度の防御力を持っているのか教えて貰えませんか?」


 黒滅龍レイルアルマはカーサスがアルベルトの防御力には定評があるということは分かったのだが、彼らの事をよく知らない黒滅龍レイルアルマからすれば、定評があると言ってもどの程度の防御力があるのか分からなかった。


 そのため、黒滅龍レイルアルマは彼らのことをよく知るベルヘイムにアルベルトの防御力はどの程度あるのか、自分にも分かるように説明して貰えないかとベルヘイムにお願いしたのだった。


 黒滅龍レイルアルマからアルベルトの防御力について自分にでも分かるようにお願いされたベルヘイムは


ベ「うん、良いよ。えっとね、アルベルトの防御力はレイルアルマお姉ちゃんでも分かるように説明すると中堅龍種の鱗をぎりぎり破壊できる程度の攻撃を食らっても無傷でいられるくらいだね」


 黒滅龍レイルアルマに先ほど思い出したアルベルトが中堅龍種の鱗をぎりぎり破壊できる程度の攻撃でも無傷でいられたことを黒滅龍レイルアルマにも教えてあげたのだった。


 そうすると、ベルヘイムから予想を遥かに上回るほどのアルベルトの実績を聞いた黒滅龍レイルアルマはしばらくの間、驚きのあまり空いた口が閉じなかったのだった。


 

 


 


 



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