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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

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ワカティナ防衛作戦(ヘルム視点)十一

 黒滅龍レイルアルマとの話の流れでベルヘイムは何も考えずに自然とヘルムたちがいる自分の真後ろへ視線を向けたのだが、自分の視線の先に広がっている光景を見た途端、先ほどまで浮かべていだ笑顔が一瞬で消滅した。


 ベルヘイムの視界の先には自分の旦那であるヘルムが自分が所属している部隊の隊長であるアルベルトに馬乗りになり、彼の顔面に向けて何の躊躇もなく何度もパンチを繰り出していると言う他人には絶対に見せられない光景が広がっていた。


 特に自分の身近な人には自分の大好きな旦那が他人を一方的に痛ぶっている姿など見られたくないのだが、今ベルヘイムが置かれている状況は姉である黒滅龍レイルアルマの目の前で自分の旦那であるヘルムがアルベルトに一方的に痛ぶっていると言う完璧な構図である。


 ベルヘイムはヘルムとアルベルトが喧嘩をし始めた時はいつもの小競り合いで済むだろうと思っていたため、彼らのことを無視して黒滅龍レイルアルマと話していたのだが、そのことが完全に裏目に出てしまった。


 まさか、アルベルトが馬乗りになってボコボコにされても黒滅龍レイルアルマについて行こうとするヘルムのことを止めることを諦めないとはベルヘイムも思ってもいなかった。


 これはアルベルトに馬乗りになってボコボコに殴っているヘルムも同意見であり、ここまで一方的にボコしても全くアルベルトが諦める気配がないことに驚きを隠せていなかった。


 だが、ここで手を緩めてしまっては形勢が逆転してしまい、今度はヘルムがアルベルトに馬乗りされ、そのまま顔面に向けて何度も殴られることは容易に想像ついたため、アルベルトに馬乗りになっているヘルムは彼を殴る手を緩めることはしなかった。


 そうして、ベルヘイムが絶望的な状況に陥っていると、


ア『あ、あ、あ〜?聞こえてる〜?』


 いきなり彼らの耳につけている通信機から、第十七汎用騎士部隊のオペレーターであるミヤではなく、王直属部隊の総隊長である創のことをサポートしている彼の妻であるアイナから通信が入ってきた。


 突然アイナから通信が入ったため、アルベルトに馬乗りになって顔面を殴りまくっていたヘルムも何事だと思い、そのアルベルトのことを殴っていた手を止めたのだった。


 そうして、第十七汎用騎士部隊のメンバーたちがいきなりアイナからの通信とは一体何事かとざわざわしていると、


ア『ヘルム〜?貴方がアルベルトと揉めている話はミヤから聞いたよ。レイルアルマと一緒に白界龍ブレイカウスが幽閉されている混沌に誘いし者たちの施設に行きたいんだよね?』


 アイナがアルベルトに馬乗りになっているヘルムに対して、黒滅龍レイルアルマと共に白界龍ブレイカウスが幽閉されている混沌に誘いし者たちの施設に行きたいのかと質問してきた。


ヘ「ああ、行けるものだったら行きたい.....と言うよりかはどんな奴が俺のことを止めようが、無理矢理にでもレイルアルマと一緒に混沌に誘いし者たちの施設に行き、幽閉されている白界龍ブレイカウスと言う龍を救出する予定だ」


 ヘルムは自分に質問を投げかけてきたアイナに自分は誰に止められようが、どんな手段を使ってでも黒滅龍レイルアルマと一緒に混沌に誘いし者たちの施設に行き、白界龍ブレイカウスのことを救出することを伝えたのだった。


 そうすると、通信機越しにアイナがクスクス笑う声が聞こえてきた後、アイナはヘルムに話しかけた。


ア『ヘルムならそう言うと思ってたよ。だから、創くんにヘルムがレイルアルマと一緒に混沌に誘いし者たちの施設へ行くための許可を取ろうと声をかけたんだけど、「ワカティナ直下に混沌に誘いし者たちの施設があるとか上にいる国民たちが危な過ぎだろ!!今すぐ破壊してこい!!」とのことだったよ。良かったね!出撃の許可が取れて』


 アイナの話によると、アイナが敵が来ていないか確認をしていると、困り果てた表情を浮かべるミヤから、ヘルムが黒滅龍レイルアルマと一緒にワカティナの地下深くにある混沌に誘いし者たちの施設に行き、そこに幽閉されている白界龍ブレイカウスの救出に行きたいと駄々をこねており、自分たちの言うことにまったく耳を貸さずにアルベルトと喧嘩になっていると報告を受けた。


 ミヤから報告を受けたアイナはヘルムは一度駄々をこね始めたら絶対に引かないことを知っていたので、創に許可を取ろうと思ったのだが、彼は先程の戦闘で敵であるゼファーの攻撃により気絶していた。


 そのため、アイナがどうしたら良いのかと途方に暮れていると、丁度良いタイミングで創が気絶から目覚めてきたので、アイナは目覚めたばかりで悪いと思いながらも創に今までの経緯とヘルムが駄々をこねていることを伝えたそうだ。


 そうすると、


創「はぁ???ワカティナの地下深くに混沌に誘いし者たちの施設があって、そこにレイルアルマの友である白界龍ブレイカウスが囚われているだぁ???それに施設に繋がる道はワカティナ大統領邸宅にあるだと???ふざけんじゃねえよ!!!ヘルムに今すぐその施設に向かわせろ!!!それで、ブレイカウスの救出、施設の破壊、の他にワカティナ現大統領の売国野郎がいたらとっ捕まえてこいと言っておいてくれ!!!」


 と創は目覚めたばかりと言うのに大変お怒りになっており、ヘルムに今すぐ混沌に誘いし者たちの施設に向かわせ、白界龍ブレイカウスの救出、施設の破壊に加え、ワカティナ現大統領の捕縛を命令したのだった。


 この創の発言から分かるようにワカティナ現大統領はこの侵攻の際に姿を眩ませており、他にも彼と深い親交があった大物政治家たちも一緒に姿を眩ませているのだ。


 そのため、創はワカティナ現大統領たちは何か隠し事をしているのではないかと推察はしていたのだが、まさかここまでドス黒い秘密があるとは思ってもいなかった。


 なので、創は混沌に誘いし者たちへつくと言う予想だにしなかった最も最悪な裏切り行為に加え、罪もない龍である白界龍ブレイカウスのことを無理矢理捕まえて幽閉していると言うダブルパンチにより、怒りが爆発してしまった。


 そうして、ヘルムは怒り狂っている創から黒滅龍レイルアルマについて行くことへの許可をもらえたのだった。


 


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