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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

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ワカティナ防衛作戦(ヘルム視点)八

 黒滅龍レイルアルマがどのようにして、白界龍ブレイカウスがガライエ砂漠にいると言う情報を手に入れた方法を一通り聞いたヘルムは興味深そうな表情を浮かべていた。


 もちろん、ヘルムは自分専用の兜を頭に被っているので、彼が黒滅龍レイルアルマの話を興味深そうな表情を浮かべながら聞いていたことは誰にもバレていない。


 まあ、バレたところで問題はないのだがな。


 黒滅龍レイルアルマから一通りの話を聞いたヘルムは彼女には敵対心がないことが確認できたのだが、ベルヘイムのことを人質に取っているフリを続けた方が話がサクサク進みそうだったので、ヘルムはベルヘイムに剣を突き立てたまま独り言を呟き始めたのだった。


へ「なるほどなるほど、これは思ったよりも大事な情報のようだな。まさか、混沌に誘いし者たちの中で内輪揉めをしていたとは思いもしなかったな。まあ、普通に考えてテロリスト集団がみんな仲良しの方がおかしいか」


 ヘルムは黒滅龍レイルアルマの話を聞いて、混沌に誘いし者たちに所属しているフランが同じ組織内の施設の破壊を依頼したことから、混沌に誘いし者たちは一枚岩ではないことが分かったのだった。


 そして、フランが黒滅龍レイルアルマに白界龍ブレイカウスが監禁されている施設の破壊を依頼したところから、今から黒滅龍レイルアルマが向かう施設はフランの所属している派閥とは敵対している派閥でないかと推察した。


 それにしても敵対している派閥とは言え、施設を爆破するだけでなく、その施設にいる混沌に誘いし者たちに所属している構成員たちも一緒に皆殺しにしようとするのは流石は極悪非道のテロリスト集団と言ったところか。


 そんな風にヘルムが黒滅龍レイルアルマから聞いた情報から様々なことを考察していると、とても驚いたような表情を浮かべている黒滅龍レイルアルマが話しかけてきた。


レ「ちょっ!?ちょっと待ってくださいっ!!先ほど言っていたフランさんが混沌に誘いし者たちに所属していると言うのは本当なんですか!?」


 黒滅龍レイルアルマは混沌に誘いし者たちの施設の破壊と施設にいる構成員たちの殲滅をフランから依頼されていたため、彼女は混沌に誘いし者たちと敵対しているのに加え、神国アヴァロンとも敵対している組織に所属しているものだと思っていた。


 実際はフランも混沌に誘いし者たちに所属している構成員であることを知った黒滅龍レイルアルマはあまりに衝撃的な事実に驚きが隠せず、ヘルムに先ほど言っていたことは本当なのかと質問まで行ってしまった。


 黒滅龍レイルアルマが驚きのあまりヘルムに質問してしまったのだが、質問をした後にヘルムが自分が質問すること以外は禁止されていることを思い出した黒滅龍レイルアルマは一気に血の気が引いていった。


 そして、黒滅龍レイルアルマは大切な妹であるベルヘイムが人質に取られていることから、ヘルムが自分の目の前でベルヘイムのことを傷つけてしまうのではないかと言う恐怖心から頭がおかしくなりそうであった。


 そうして、黒滅龍レイルアルマがヘルムとのルールを破ったことでのペナルティを恐れていると、


へ「まあ、フランって言う奴が混沌に誘いし者たちに所属しているマッドサイエンティストであることが分かったのはつい最近だし、この情報自体が表向きでは公表されていないから、レイルアルマが知らないのは当然だろうな」


 ヘルムはルールを破った黒滅龍レイルアルマに何かしらのペナルティを与えると思いきや、何事もなかったかのように彼女からの質問に普通に答えたのだった。


 ヘルムが黒滅龍レイルアルマからの質問に普通に答えると、質問をした当の本人である黒滅龍レイルアルマは地盤に何もペナルティを与えないどころか、普通に自分の質問に答えてくれたことに驚きを隠せなかった。


 だが、ヘルムが自分との間で結んだルールを忘れていることは本来受けなければならないペナルティを受けずに済むため、黒滅龍レイルアルマにとっては得でしかなく、このまま何も言わずに乗り切ることにしたのだった。


 一方、ヘルムは黒滅龍レイルアルマが自分との間に結んだルールである黒滅龍レイルアルマは自分が質問したこと以外の余計なことは話さないと言うルールを破っていることは分かっていたのだが、あまりにも厳しく見ていると後からベルヘイムにぐちぐち文句を言われそうだったので、ヘルムは分かっていてもツッコミ入れなかった。


 そうして、ヘルムからの慈悲でペナルティを受けずに済んだ黒滅龍レイルアルマは安心すると同時に白界龍ブレイカウスを助けに行くためにはどう動けば良いかと頭を悩ましていると、今いるクレーターの外で待機していたアルベルトたちがクレーターの中へと入ってきた。


 ヘルム以外のメンバーがこのクレーターの中に入り、自分の方へ近づいて来ているのを確認した黒滅龍レイルアルマはこのまま人質に取られたベルヘイムだけではなく、監禁されている白界龍ブレイカウスのことも助けられずに彼らの手によって殺されてしまうのではないかと言う不安でいっぱいになった。


 黒滅龍レイルアルマが迫り来る彼らに必死の抵抗をすることも考えたのだが、彼らに刃向かったところで人質に取られているベルヘイムが殺されてしまうだけである。


 どの選択肢を取っても今の状況を突破する方法が見つからず、八方塞がりになってしまった黒滅龍レイルアルマが迫り来る紙にビクビクと震えていると、ヘルムが近づいてきたアルベルトたちに向けてこう言ったのだった。


へ「ここの護衛は隊長たちに任せるから、俺はレイルアルマと一緒に混沌に誘いし者たちの施設に拉致されているその白界龍ブレイカウスって言う龍を助けに行ってくるわ」


 




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