黒滅龍レイルアルマが親になったわけ六十四
黒滅龍レイルアルマが滅戒龍グラン・ガイウスと会うための心の準備が出来たということで、バルクレシスは自分たちの目の前にある光り輝く近未来チックなドアに手をかけたのだった。
バルクレシスが近未来チックなドアを開けるために手を置いたのだが、このドアにはドアノブが付いていないのはもちろん、取手なども付いていない。
そのことから、黒滅龍レイルアルマは近未来チックなドアは手動で開くものではなく、何らかの機構により、近づいたり特定の動作をすることによって自動で開くものであるだろうと推測した。
そして、バルクレシスが近未来チックなドアを力尽くで無理矢理開けようとしていることから、このドアについていた自動で開く機能は何らかの理由で失われてしまっていると黒滅龍レイルアルマは更に推測したのだった。
そのように黒滅龍レイルアルマが近未来チックなドアについての推測を立てているうちにバルクレシスはこのドアを開けようと両手に力を込めて必死に押していたのだった。
この近未来チックなドアはその薄そうな見た目とは裏腹にあの怪力でも有名なバルクレシスが必死に押しても全く微動だにしないほどの重量とバルクレシスが本気で押しても傷一つ付かないほどの強度を誇っていた。
そんな近未来チックなドアを見た黒滅龍レイルアルマはそれほどまで大きくないのに加え、ドア自体の厚さもないのにここまでの強度と重量を誇るドアが一体何の素材で出来ているのか気になった。
龍種の中でも博識である黒滅龍レイルアルマはそこまで厚くない幅でバルクレシスが押しても傷一つ付かないのに加え、バルクレシスの怪力を持ってしても全く微動だにしないほどの重量を誇る金属など見たこともなければ、聞いたことすら無かった。
そのことから、この近未来チックなドアの元になっている素材は博識である黒滅龍レイルアルマですら知らない謎の金属が使用されていることが分かり、このドアが光っている原因はこのドアを作る際に使用した金属の性質のせいではないかという仮説を新たに立てたのだった。
だが、研究者でもなければ、鑑定系の能力も持ち合わせていないただ博識なだけである黒滅龍レイルアルマは仮説を立てることしか出来ず、このドアの詳しい素材や設計方法などは何一つ分からなかった。
そうして、黒滅龍レイルアルマが次にこのドアの加工方法を考察しているうちにバルクレシスが近未来チックなドアを必死に押しており、ドアを押し始めてから数十秒ガンダム経った時、この近未来チックなドアは鈍い音を周りに放ちながら中央に僅かな隙間が現れたのだった。
近未来チックなドアのことについて考察していた黒滅龍レイルアルマはバルクレシスがこのドアを少し開ける時に鳴り響いた鈍い金属が擦れる音が入ってきたため、その視線をバルクレシスの方へ向けたのだった。
バルクレシスの方へ黒滅龍レイルアルマが視線を向けてみると、先ほどまで力を入れても微動だにしなかった近未来チックなドアがほんの僅かであるが、開いていたのだった。
僅かにだが開いている近未来チックなドアを見た黒滅龍レイルアルマは相変わらずバルクレシスの馬鹿力は自分の想定を超えてくるなと思うのと同時に近未来チックなドアはこんな風に開くのだなと興味深そうに眺めていた。
この僅かに開いた近未来チックなドアは先ほどまで全くどこが開くか分からないほど隙間のない綺麗な真っ白の壁であったのだが、バルクレシスが僅かにだが開いたことにより、このドアの中心あたりに境界線である黒い線が見えたのだった。
黒滅龍レイルアルマはこの近未来チックなドアは真ん中で開くタイプのドアであることが分かったと同時にこのドアは外開きタイプではなく内開きタイプのドアであるのも分かったのだった。
そして、黒滅龍レイルアルマはバルクレシスが必死に押したことにより開いた近未来チックなドアの僅かな隙間からドアの向こう側に広がる景色を見ようと目を細めたのだが、あまりにも隙間が小さ過ぎて何も見えなかった。
隙間があまりにも小さかったため、ドアの向こう側に広がる景色を確認することを諦めた黒滅龍レイルアルマはバルクレシスがこのドアを開けるまでおとなしく待っていることにした。
大人しく待つことにした黒滅龍レイルアルマが近未来チックなドアを必死に押しているバルクレシスのことを見つめていると、バルクレシスがこの僅かにしか無かった近未来チックなドアの隙間を更に広げたのだった。
そんなバルクレシスのことを心の底から凄いなと思いながら黒滅龍レイルアルマが近未来チックなドアを押しているバルクレシスを見つめていると、先ほどよりもドアの隙間が広がったことでドアの向こう側に広がっている光景が目を凝らせば見えるようになっていた。
そのため、黒滅龍レイルアルマは近未来チックなドアの隙間から今度こそドアの向こう側に広がる景色を見ようと思ったのだが、今無理矢理見ようとしなくても後でじっくり見れるので、わざわざ目を凝らしてまで見る必要はないと思ったのだった。
そう思った黒滅龍レイルアルマはバルクレシスが近未来チックなドアを開けるまでの間は無理にドアの向こう側の世界を確認することはせず、大人しくその場にドアが完全に開くまで待っていたのだった。




