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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

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黒滅龍レイルアルマが親になったわけ六十一

 黒滅龍レイルアルマは自分たちの先に見えている明らかに今いる場所とは雰囲気が違う異様なものが気になり、目を凝らしてその異様なものを見つめたのだった。


 その異様なものはこのレンガで出来ている古い施設とは違い、明らかに先ほどまで黒滅龍レイルアルマたちがいた近未来チックな雰囲気の施設と同じ程度のものである。


 その中世ヨーロッパのような雰囲気のこの施設とは明らかに違う近未来チックなものはその見た目からは判断するのは難しいが、雰囲気的にドアのような役割をしていることは推察できた。


 そして、その近未来チックなドアは仄暗いレンガの通路とは違って、ドア自体が白く発光しており、近未来チックなドアが設置されている周りはそのドアのお陰でとても明るくなっている。


 あまりの明るさから近未来チックなドアを見つめていた黒滅龍レイルアルマは目が痛くなってしまい、その赤黒く光る単眼を可愛らしく右前足で押さえながら閉じたのだった。


 目を閉じた黒滅龍レイルアルマはしばらくの間は目が痛くて開くことは出来なかったのだが、ある程度時間が経ってくると目の痛みが治まってきたため、ゆっくりと目を開けたのだった。


 ゆっくりと目を開けた黒滅龍レイルアルマは近未来チックなドアを直視するのはその放っている光が強い点から眼に悪いと判断し、近未来チックなドアに近づくまでは気になったとしてもドアのことを凝視するのはやめておくことにしたのだった。


 そうして、この中世ヨーロッパのレンガ造りの空間にある近未来チックなドアのようなものの正体を突き止めることを諦めた黒滅龍レイルアルマはただ歩いているだけでは何だか勿体無いと感じたため、再び周りへ視線を向けたのだった。


 この廊下のような場所からは多くの部屋へと繋がる扉が設置されているのだが、この施設は隔離病棟と近い用途で使われていたとても明らかに設置されている扉は頑丈過ぎる造りをしていた。


 その扉はとても分厚い何らかの金属で出来ており、少しこの頑丈な扉のことが気になった黒滅龍レイルアルマはその頑丈さを確認するためにこの金属製の扉に触れたのだった。


 金属製の頑丈な扉に触れた黒滅龍レイルアルマはその触った感覚と少し押してみた感じから自分が本気でこの扉に物理攻撃を仕掛けたとしても扉を凹ませることが限界で完全破壊するのは難しいという結論が出た。


 そのような結論が出た黒滅龍レイルアルマは今見ている扉以外の扉はどうなっているのか気になり、周りに視線を向けると、周りに設置されている扉は何かの攻撃によってボロボロになっている物や完全に破壊されている物など様々であった。


 そのことから、黒滅龍レイルアルマはこの頑丈過ぎる金属製の扉を設置しているところから、この隔離病棟のような施設は古龍である黒滅龍レイルアルマと同等クラスかそれ以上の何か強力な生物が隔離されていたのではないかと新たな仮説を立てたのだった。


 何かこの施設に隔離していたものに繋がる手がかりがないかと黒滅龍レイルアルマは金属製の扉を開けて中を確認しようと思ったのだが、ここでいつもの心配性を発動し、この扉を空けても問題はないかと不安になった。


 そして、黒滅龍レイルアルマはいつもの発達した妄想力で現実味のある妄想から明らかにぶっ飛んでいる陰謀論みたいな妄想などが脳内に駆け巡り、この扉を開けるのが怖くなってしまい、黒滅龍レイルアルマは扉を開けるのは諦めたのだった。


 まあ、普通に考えて、どんなものがあるか分からない施設の扉を開けるのには少なからず危険が付き物なので、こんな危険な雰囲気がプンプンな施設の扉を開けるのは得策とはいえない。


 そのため、黒滅龍レイルアルマはこの場所を知りたいという好奇心が何が起こるか分からないと言う恐怖心に負けてしまい、この施設の調査を諦めたのはわりかし得策だったのである。


 そのように妄想の中で金属製の扉を開けるのは危険であると言う結論が出た黒滅龍レイルアルマは仕方なく開いていない扉を無理矢理開けるのではなく、元から扉が破壊されて中が見えている部屋を覗くことにした。


 一応、扉が開いているので、扉が開いていない部屋よりかは安全であるのだが、それでもこの施設は異様なものであるため、黒滅龍レイルアルマは警戒を怠らずに扉が破壊されている部屋の中を覗いたのだった。


 黒滅龍レイルアルマが部屋の中を覗いてみると、その扉が破壊されている部屋は設置されているベッドのようなものが破壊されていたり、倒れていたりしており、そのベッドたちがこの部屋全体にぐちゃぐちゃに設置されている。


 他にも壁や天井は何かの攻撃を喰らったことにより破壊されており、一部天井や壁にはベッドの足と思われる金属の棒が突き刺さっており、何者かが暴れたことは容易に想像ついた。


 だが、この施設の風化具合から分かるように部屋をボロボロにするまで暴れ回った犯人は既にこの部屋にはおらず、過去視などの能力を持たない黒滅龍レイルアルマではこの部屋をめちゃくちゃに壊した犯人の行方は分からなかった。


 黒滅龍レイルアルマが分かったことはこの部屋をめちゃくちゃに壊し回るほどの凶暴性を持つ者が隔離病棟のような施設に収監されていたと言うことだけであった。


 そうして、破壊尽くされた部屋を観察していた黒滅龍レイルアルマであったが、この施設全体の薄暗さや破壊尽くされた部屋の雰囲気がホラーゲームに出てくるような部屋とそっくりであった。


 そのため、怖がりな黒滅龍レイルアルマは破壊尽くされた部屋を観察することが怖くなってしまい、この部屋をこれ以上調べても何も分からないことも相まって、観察することをやめたのだった。






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