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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

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黒滅龍レイルアルマが親になったわけ五十三

 勇気を振り絞り、何とかバルクレシスとフィンベルクについて行くように謎の建物の中へ入ることの出来た黒滅龍レイルアルマであったが、謎の建物の中に広がっていた光景に驚きを隠せなかった。


 この謎の建物の中は外見の超近未来チックかつ機能がよく分からないような見た目とは違い、黒滅龍レイルアルマだけでなく、誰もが見たことがあるであろう病院であった。


 病院とは言っても我々人間が知っている病院を更に近未来チックに改造したような内容をしており、普通に入り口付近には受付と思われる空間があった。


 そして、受付の前のエリアには順番を待つために設置されたであろう長椅子のようなものが設置されており、この椅子のようなものには傷や破損部があることから遥か昔に誰かが使っていた形跡が残されている。


 他にも見たことのない何かをするための装置や電灯や魔導術式の形跡がないのに病院のような建物の中がとても明るいなど、大急ぎの用事がなければ詳しく見たくなるほど興味を惹くものが沢山あった。


 そんな病院のような建物の中を黒滅龍レイルアルマが不思議そうに見渡していると、視界の端で龍ではなく人型の何かの影が一瞬入り込んだ気がした。


 黒滅龍レイルアルマは直ぐに人影が見えた方へ視線を向けたのだが、先ほど人影が見えた場所には人型のものはもちろん、人型の何かの見間違えるようなものもなかった。


 普通に考えて、こんな生物が住める環境とは程遠い機械仕掛けな場所に生物など存在しているはずもないのに加え、この場所自体も龍種ですら大きく感じるほどの巨大さがある。


 この施設を本来使用するであろう生物の大きさを持ち、人型をした生物など巨人族ぐらいしかおらず、その巨人族すらも龍種や神獣たちに比べて数は少ない。


 それに加え、巨人族にも大きさはピンキリであり、この施設を使用するのに見合った大きさを持つ巨人は巨人族の中でも一握りほどしかいないだろう。


 そんな巨体を持つ巨人は基本的に黒滅龍レイルアルマの視界から一瞬で姿を眩ませるほどの速度で移動できるはずもないので、黒滅龍レイルアルマが見た人影は見間違いの可能性が高いだろう。


 そうなってくると、黒滅龍レイルアルマが見た人影は自分の妄想の世界に出てきた人影を現実に現れたのだと錯覚してしまったという説も出てくる。


 そして、黒滅龍レイルアルマはこの病院のような施設に来るまでの間、この超技術を持つ古代文明と同程度の技術力で作られた部屋は謎の超技術を持つ巨人族が生み出した部屋ではないかと考察していた。


 そのため、黒滅龍レイルアルマは自分の妄想の中の世界にのめり込むあまり現実の世界と妄想の世界の区別がつかなくなってきたのではないかと絶望したのだった。


 黒滅龍レイルアルマが自分の妄想癖の酷さに絶望していると、


フ「グラン・ガイウスさんはこちらにいますので、私に着いてきてください」


 フィンベルクが黒滅龍レイルアルマに滅戒龍グラン・ガイウスがいる場所に向かうので、自分についてくるようにと伝えた。


 そう黒滅龍レイルアルマに伝えたフィンベルクはこの病院のような施設の受付と思われる場所の隣に通っている通路にバルクレシスと共に立っていた。


 滅戒龍グラン・ガイウスの元に案内するとフィンベルクから言われた黒滅龍レイルアルマは先ほど見えた謎の人影のことは一旦保留にすることにし、二人の待つ通路の方へ向かったのだった。


 黒滅龍レイルアルマがバルクレシスとフィンベルクのところへやって来ると、二人は黒滅龍レイルアルマを滅戒龍グラン・ガイウスの場所まで案内するため、この受付の隣にある通路の奥へと進んでいった。


 黒滅龍レイルアルマも二人に置いていかれないようにバルクレシスとフィンベルクの後ろをついていったのだった。


 そうして、滅戒龍グラン・ガイウスの元へ進み始めた黒滅龍レイルアルマたちの後方である受付の前にある椅子の近くに黒滅龍レイルアルマが先ほど視界に捕らえた人影と同じ人影が三人のことを見つめるように立っていた。


 だが、黒滅龍レイルアルマは自分たちの真後ろに先ほど見かけた人影が立っていることには気づかず、バルクレシスとフィンベルクも自分の真後ろに人影が立っていることには気づかなかった。


 それほどにまで、彼女たちの真後ろに立っている人影のようなものは存在感がなく、その存在感は空気に等しいだろう。


 そうして、黒滅龍レイルアルマたちは自分たちの真後ろに謎の人影が立っていることに気づかずに滅戒龍グラン・ガイウスがいる場所へと廊下の奥へ進んでいったのだった。


 その謎の人影は黒滅龍レイルアルマたちの後ろ姿が見えなくなるまで同じ場所にとどまり続けた後、子供のような不気味な微笑み声を発すると霧のようにその場から姿を消したのだった。


 黒滅龍レイルアルマはこの謎の人影が発した声に気づいて、もしやと思い振り返ったのだが、彼女が振り返った時には人影は姿を消した後であり、彼女の視界には何も映らなかった。


 振り返った黒滅龍レイルアルマは再び自分の妄想癖のせいで不気味な笑い声が聞こえたように感じたのだと勘違いをし、自分の妄想癖のことに頭を悩ましながら滅戒龍グラン・ガイウスの元へ向かったのだった。







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