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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

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黒滅龍レイルアルマが親になったわけ五十二

 そうして、黒滅龍レイルアルマは滅戒龍グラン・ガイウスの元に行くために案内役のバルクレシスとフィンベルクについて歩いていると、彼女たちの目の前にとても大きな箱のような装置が現れたのだった。


 その装置はどちらかというと装置というよりも建物のような構造をしており、この目の前にある箱には扉のような物や窓のような枠にマジックミラーのような黒いガラスが貼られている。


 そんな目の前に現れた謎の建物に黒滅龍レイルアルマが興味を示していると、自分より先に歩いていたバルクレシスとフィンベルクがその建物の近くで立ち止まった。


 自分の前を歩いていた二人が謎の建物の前でいきなり立ち止まったので、二人の後ろをついて行っていた黒滅龍レイルアルマも自然と彼女たちと同じように謎の建物の前で立ち止まった。


 謎の建物の前で立ち止まった黒滅龍レイルアルマは何故この謎の建物の前で止まったのか分からずにバルクレシスとフィンベルクのことを不思議そうに眺めていた。


 そうして、黒滅龍レイルアルマがバルクレシスとフィンベルクのことを眺めていると、二人は黒滅龍レイルアルマの方へ視線を向けた。


フ「目的地に到着しました。この目の前にある建物の中にグラン・ガイウスさんがいます。では早速ですが、この建物の中へ入りましょうか」


 フィンベルクは黒滅龍レイルアルマに自分たちの目の前にある謎の建物の中に見つかった滅戒龍グラン・ガイウスがいることを伝えたのだった。


 そうすると、黒滅龍レイルアルマは目の前の謎の建物の中に滅戒龍グラン・ガイウスがいることに驚くと同時に今から、やっと見つかった滅戒龍グラン・ガイウスに会うことにとても緊張していた。


 それもそのはずだ。


 黒滅龍レイルアルマはバルクレシスとフィンベルクから滅戒龍グラン・ガイウスが見つかったことは知らされているが、彼女の容態がどうなっているかはまだ教えられていない。


 もしかしたら、奇跡的に滅戒龍グラン・ガイウスが生きた状態で見つかっているかもしれないし、滅戒龍グラン・ガイウスは既に力尽きており、その亡骸だけが見つかったかもしれない。


 黒滅龍レイルアルマはもしも、本当に滅戒龍グラン・ガイウスが既に亡くなっており、この謎の建物の中にいるのは彼女の亡骸ではないかと思うと震えが止まらない。


 今まで黒滅龍レイルアルマが滅戒龍グラン・ガイウスのことを考えずに超技術を持つ古代文明と同程度の技術力で作られた部屋にあった装置に興味を示していたのは彼女のことを考えると恐怖で錯乱してしまうかもしれないためだ。


 黒滅龍レイルアルマは滅戒龍グラン・ガイウスの容態が心配で心配で彼女のことを考えるだけで黒滅龍レイルアルマはパニックを起こしてしまい、滅戒龍グラン・ガイウスの元へ駆けつけることは出来ないだろう。


 だから、黒滅龍レイルアルマは少しでも気を紛らわすためにも超技術を持つ古代文明と同程度の技術力で作られた部屋にある装置に無理矢理にでも興味を示すようにし、滅戒龍グラン・ガイウスのことを考えないようにしていた。


 だが、今はもう滅戒龍グラン・ガイウスからは逃げられることは出来ない。


 黒滅龍レイルアルマは勇気を振り絞って滅戒龍グラン・ガイウスと向き合わなければならないのだ。


 黒滅龍レイルアルマは滅戒龍グラン・ガイウスの元へ行くために恐怖で震える体に鞭を打ち、勇気を振り絞って一歩前に踏み出そうとした。


 しかし、黒滅龍レイルアルマは滅戒龍グラン・ガイウスの真実を知れるほどの勇気など持ち合わせておらず、黒滅龍レイルアルマは一歩前に踏み出すことは出来なかった。


 バルクレシスとフィンベルクは黒滅龍レイルアルマになんて声をかければいいのか分からず、ただ必死に恐怖と葛藤している黒滅龍レイルアルマのことを見守り続けた。


 黒滅龍レイルアルマは何度も何度も自分を勇気付ける言葉を心の中で言い続けたが、一歩前に進むことはおろか、体の震えすらも止まることはなかった。


 必死に恐怖を克服しようと頑張っていた黒滅龍レイルアルマであったが、まったく恐怖を克服する気がせず、黒滅龍レイルアルマは段々と心の中にあった勇気が消え失せていった。


 そうして、黒滅龍レイルアルマが恐怖に心が押し潰され、滅戒龍グラン・ガイウスに会いに行くのを諦めようかと思った時、ベルヘイムのことが頭によぎった。


 黒滅龍レイルアルマはこのまま恐怖に打ち負けて滅戒龍グラン・ガイウスに会わずに逃げ帰った者が本当にベルヘイムのことを責任持って最後まで育てることは出来るのだろうかと考えた。


 そして、黒滅龍レイルアルマは直ぐに自分の問いにNOと答えた。


 黒滅龍レイルアルマはどんなに恐怖に打ち負かされそうになることがあろうが決して恐怖に屈することはなく、その恐怖を乗り越えて大切な妹であるベルヘイムのことを守り切らなければならない。


 だが、容態のわからない滅戒龍グラン・ガイウスに会うことですら叶わないようでは、ベルヘイムのことを守り切ることなど不可能に等しいと黒滅龍レイルアルマは思った。


 そうすると、黒滅龍レイルアルマは何だか、少しずつ心の奥底から溢れ出る湧き水のように勇気が溢れ出してきた。


 そうして、勇気が溢れ出してきた黒滅龍レイルアルマはついに一歩前へ踏み出すことに成功したのだった。


 一歩前に踏み出すことが出来た黒滅龍レイルアルマは一歩、また一歩と滅戒龍グラン・ガイウスが待っている謎の建物へ少しずつ進んでいった。


 黒滅龍レイルアルマが一歩前へ踏み出すことが出来たところを見届けたバルクレシスとフィンベルクは彼女のことを滅戒龍グラン・ガイウスの元へ連れて行くためにも謎の建物の方へ歩き始めた。


 そうして、黒滅龍レイルアルマたちは滅戒龍グラン・ガイウスの元へ行くために目の前に建っている謎の建物の中へ入っていったのだった。





 


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