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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

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黒滅龍レイルアルマが親になったわけ四十二

 いきなりバルフェルノが龍混みの中から勢いよく飛び出してきたことに驚いた黒滅龍レイルアルマとベルヘイムは驚きのあまりベンチから転げ落ちそうになった。


 しかし、黒滅龍レイルアルマは何とかベンチから転げ落ちることはなかったが、ベルヘイムは背後に倒れる勢いが強かったため、ベンチから体を乗り出してしまったら、


 そして、ベルヘイムが宙に舞い上がったタイミングで黒滅龍レイルアルマはその長い首を動かし、宙に打ち上げられたベルヘイムのことを見事に口でキャッチしたのだった。


 黒滅龍レイルアルマに口でキャッチされたベルヘイムは何とかベンチから落ちて怪我をせずに済んだことに安心すると同時に自分のことを助けてくれた黒滅龍レイルアルマへの感謝の気持ちでいっぱいになった。


 そうして、ベルヘイムのことを口でキャッチした後、再びベンチの上へ下ろすと、黒滅龍レイルアルマは急いで来たためか息を切らしているバルフェルノに質問した。 


レ「そんなに急いでどうしたんですか?バルフェルノ?」


 黒滅龍レイルアルマは切らした息を整えるために深呼吸を行っているバルフェルノに不思議そうな表情を浮かべたまま質問したのだった。


 ベルヘイムも黒滅龍レイルアルマと同様にバルフェルノが息を切らすほど焦って自分たちの元へ来た理由が分からずにベンチの上で不思議そうな表情を浮かべている。


 二人が不思議そうな表情を浮かべているとバルフェルノは息を整えた後、黒滅龍レイルアルマの方へ近づいていき、彼女の耳元でベルヘイムに聞こえないように小さな声で話しかけた。


バ「行方不明であったグラン・ガイウスさんが見つかりました」


 バルフェルノに耳で滅戒龍グラン・ガイウスが見つかったことを囁かれた黒滅龍レイルアルマは驚きのあまり反射的に体をバルフェルノからはなれたのだった。


 反射的に体をバルフェルノから離した黒滅龍レイルアルマの表情は驚きで染まっており、彼女にとって予測も出来ていなかった驚きの知らせであったことが容易に想像つく。


 そうして、驚きのあまり固まってしまった黒滅龍レイルアルマにバルフェルノは再び近づき、先ほどの話の続きを黒滅龍レイルアルマに話し始めた。


バ「バルクレシス姉さんがたまたま絞り込んだエリアの中を捜索している際に行方不明になったグラン・ガイウスさんを見つけたそうです」


 バルフェルノによると、バルクレシスはたまたま行方不明になった滅戒龍グラン・ガイウスが数々の証拠からここにいるだろうと特定されていた場所を捜索していたようだ。


 バルクレシスは必死に捜索をしていたが、いつものように行方不明になった滅戒龍グラン・ガイウスの手がかりは見つからないだろうと諦めていた時、遠くに大きな黒い影を見つけたとのことだ。


 その大きな影の正体を突き止めるべく、バルクレシスは周りを警戒しながら大きな影の方へ進んで影の正体を確認した結果、この大きな影が行方不明になった滅戒龍グラン・ガイウスだったのだ。


 そして、バルクレシスは滅戒龍グラン・ガイウスをバハルリアまで連れ帰ってきたらしく、滅戒龍グラン・ガイウスは今バハルリア城にいるとのことだった。


 滅戒龍グラン・ガイウスがバハルリア城にいることを聞いた黒滅龍レイルアルマは今すぐにでもバハルリア城に向かおうとした。


 しかし、黒滅龍レイルアルマはバハルリア城に視線を向ける前に不安げな表情を浮かべながら自分たちの方を見ているベルヘイムの姿が視界に入ってきた。


 ベルヘイムの姿が入ってきた黒滅龍レイルアルマはこのまま滅戒龍グラン・ガイウスに会いに行くためにバハルリア城にいきたいと思う心と今日の散策を楽しみにしていたベルヘイムのことを無理矢理連れて帰るのは可哀想だと思う心が黒滅龍レイルアルマのことを悩ませた。


 そうして、黒滅龍レイルアルマが滅戒龍グラン・ガイウスに会いに行こうかベルヘイムとこのまま街の散策を続けるべきか悩んでいると、バルフェルノが声をかけてきた。


バ「レイルアルマ姉さんの代わりにベルヘイムと一緒に街の散策を行いますので、レイルアルマ姉さんは私たちのことは気にせずにバハルリア城に向かってください」


 バルフェルノは黒滅龍レイルアルマにベルヘイムの面倒は自分が見ておくから、黒滅龍レイルアルマは今すぐ滅戒龍グラン・ガイウスがいるバハルリア城に行くようにいった。


レ「ありがとうございます、バルフェルノ。お言葉に甘えて私は今からグラン・ガイウス姉さんに会うためにバハルリア城に向かいたいと思います」


 黒滅龍レイルアルマはバルフェルノの言葉に甘えて、ベルヘイムのことをバルフェルノに任せ、自分は滅戒龍グラン・ガイウスに会うためにバハルリア城に向かうことを伝えたのだった。


 黒滅龍レイルアルマがバルフェルノに自分は今からバハルリア城に向かうことを伝え、バハルリア城に向かおうとした時、


ベ「レイルアルマお姉ちゃん.......もうお出かけはおしまいなの........?」


 ベルヘイムはとても寂しそうな表情で黒滅龍レイルアルマのことを見つめながら質問したのだった。


レ「私は少し用事が出来てしまったので、これ以上は一緒に街の散策をすることは出来ませんが、バルフェルノが代わりにベルヘイムと一緒に街を回ってくれるとのことですよ」


 黒滅龍レイルアルマは寂しそうな表情を浮かべているベルヘイムにバルフェルノが自分の代わりに街の散策を行ってくれることを伝えた。


 そのことを聞いたベルヘイムは一瞬表情が明るくなったのだが、直ぐにベルヘイムの表情は悲しげなものへと変わった。


 どうやら、ベルヘイムは黒滅龍レイルアルマとお出かけすることを楽しみにしていたらしく、今日はもう黒滅龍レイルアルマと街の散策が出来ないことを知り、ベルヘイムは悲しい気持ちになった。


 ベルヘイムは黒滅龍レイルアルマともっと一緒に街の散策を行いたかったため、黒滅龍レイルアルマのことを引き止めようと考えたが、二人の様子から自分のわがままで引き止めることはよくないとベルヘイムは幼いながらも分かった。


 なので、ベルヘイムは


ベ「また一緒にお出かけしてくれる........?」


 黒滅龍レイルアルマにまた今度機会があれば、自分と再び街の散策をしてくれるか質問したのだった。


 ベルヘイムからまた散策をしてくれるか質問された黒滅龍レイルアルマはベルヘイムのことを安心させるような優しい笑みを浮かべながら首を縦に振った。


 そうすると、ベルヘイムは満面の笑みを浮かべ、とても嬉しそうに黒滅龍レイルアルマに向かって微笑みかけた。


 そんなベルヘイムの満面の笑みを見た黒滅龍レイルアルマは心が温かくなる感覚を味わった後、ベルヘイムのことをバルフェルノに任せてバハルリア城に向かったのだった。







 


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