黒滅龍レイルアルマが親になったわけ三十二
そうして、バルフェルノに行方不明になった滅戒龍グラン・ガイウスの捜索をバルフェルノたちに完全に委託したため、後のことは捜索を担当するバルフェルノたちでどうするか話し合うとのことだったので、黒滅龍レイルアルマの用件は全て終わった。
あっさり自分の用件が終わった黒滅龍レイルアルマはこの黄金の部屋に留まる必要もなかったので、ランベリオスと遊んでいるであろうベルヘイムの元へ行くことにした。
ベルヘイムが何処でランベリオスと遊んでいるかは事前にランベリオス本人から教えられていたので、黒滅龍レイルアルマは迷うことなく真っ直ぐベルヘイムのところへ向かっていた。
まあ、ランベリオスからベルヘイムと何処で遊んでいるか教えられていなかったとしても黒滅龍レイルアルマはベルヘイムにマーキングをしているので、すぐに居場所を突き止めることができるのだが。
そうして、黒滅龍レイルアルマはベルヘイムに会うためにランベリオスから教えられた場所へ向かっていると、黒滅龍レイルアルマがいきなりジト目をしながら振り向いた。
黒滅龍レイルアルマが振り向き、ジト目で見つめる先には、
バフ「私、ベルヘイムちゃんとは会ったことないので、今から会うのが凄く楽しみです!」
バク「あのレイルアルマさんの妹さんだもんね。私も今から会うのが凄く楽しみ!」
フ「ええ、そうですね。私もベルヘイムちゃんに会うのは凄く楽しみです」
レ「どうして、貴女たちも付いてきているんでしか?」
黒滅龍レイルアルマは何故か、さも当然かのように自分の後ろをついてくるバルフェルノ、バルクレシス、フィンベルクにどうして自分についてくるのかとツッコミを入れたのだった。
黒滅龍レイルアルマからツッコミを入れられたバルフェルノたちは状況を理解していないのか、不思議そうな表情を浮かべながらお互いの顔を見合わせていた。
そんなバルフェルノたちの態度を見た黒滅龍レイルアルマはイラッときてしまった。
そして、
レ「バルフェルノ?貴女たちは確か、これから先のことは自分たちに任せて、私はベルヘイムの下へ向かうように言ってましたよね?どうして、私について来てるんですか?貴女たちはグラン・ガイウス姉さんの捜索について話し合いをしてくれません?」
黒滅龍レイルアルマは自分についてくるバルフェルノたちに自分についてくるのではなく、行方不明になった滅戒龍グラン・ガイウスの創作についての話し合いをするように怒りが含まれた強い口調で言った。
まあ、黒滅龍レイルアルマがバルフェルたちに怒ってしまうのも仕方あるまい。
黒滅龍レイルアルマは行方不明になった滅戒龍グラン・ガイウスを1秒でも早く見つけて欲しいと思っている。
特に黒滅龍レイルアルマはバルフェルノの説得により、行方不明になった滅戒龍グラン・ガイウスの捜索には参加できないため、バルフェルノたちが早く捜索してくれないことが余計にイライラする。
これらの理由により黒滅龍レイルアルマは少々苛立っており、バルフェルノたちへの口調がキツくて冷たいものになっている。
一方、バルフェルノたちはゆったりとしており、早く滅戒龍グラン・ガイウスを見つけて欲しくてイライラしている黒滅龍レイルアルマのことを落ち着かせようとしていた。
バフ「まあまあ、レイルアルマさん。そうカリカリしないでください。グラン・ガイウスさんの捜索はナリア・クリウス姉さんにも加わって貰う予定なので、ナリア・クリウス姉さんがバハルリアに到着次第、作戦会議しますので」
バルフェルノはカリカリしている黒滅龍レイルアルマに海神皇龍ナリア・クリウスと合流した後に行方不明になった滅戒龍グラン・ガイウスの捜索についての作戦会議をするから待っていてくれと言った。
バルフェルノから海神皇龍ナリア・クリウスが来るまで待っていてくれと言われた黒滅龍レイルアルマは少々不満はあったが、そこは妥協することにした。
黒滅龍レイルアルマが少々不満ながらも妥協してくれたことを確認できたバルフェルノたちはこれでベルヘイムに問題なく会えるとお互いに目を合わせながら喜んだ。
そんな喜んでいるバルフェルノたちを見た黒滅龍レイルアルマはそんなにカリカリしたところで滅戒龍グラン・ガイウスが直ぐには見つかるわけがないと思い、完全に機嫌が治った。
黒滅龍レイルアルマの機嫌が治ったことはバルフェルノたちも彼女から出されるオーラを読み取ることで分かり、どうして、前触れもなくいきなり機嫌を直したのだろうかと不思議そうに首を傾げていた。
そうして、黒滅龍レイルアルマの機嫌も治り、バルフェルノたちが初めて会うベルヘイムのことを楽しみにしていると、バハルリア城の中心にある大きな中庭にたどり着いた。
中庭にたどり着いた黒滅龍レイルアルマはベルヘイムに早く会いたいのか、足早に中庭の方へ歩いて行った。
バルフェルノたちも黒滅龍レイルアルマに置いて行かれないように中庭の方へ向かって足早に歩き出したのだった。




