黒滅龍レイルアルマが親になったわけ二十七
バルクレシスとフィンベルクが黄金の大扉の裏で隠れていたのは自分の姉であるバハムートに会うことが少々気まずかったからだ。
どうして、バハムートに会うのが気まずかったのかと言うと、バルクレシスとフィンベルクは彼女たちの妹であるバルフェルノと違い、バハムートに何も言わずに旅に出てしまったからだ。
この二人がバハムートに黙って旅に出たのかと言うと、特にバハムートに黙って旅に出なければならない理由などはなく、自分の衝動に素直に行動したら、バハムートに旅に出ることを伝え忘れただけである。
そのため、バルクレシスとフィンベルクはバハムートに何で言い訳をすれば良いか分からなかったので、バルフェルノに話をつけてもらって自分たちはバハムートに会わない方向で行こうと考えていたのだ。
ちなみに、バルクレシスとフィンベルクさん旅に出た理由はそろそろ結婚して子供が欲しいと思い、自分の配偶者となる強い男性を見つけるためである。
それと同時にバルクレシスとフィンベルクは自分たちにそのみつけた理想の配偶者にだ釣り合うような女性になるための花嫁修行も行っていた。
バルフェルノと共にバハルリアに戻ってきたことから分かると思うが、バルクレシスもフィンベルクもまだ自分の配偶者を見つけることは出来ていない。
まあ、普通に考えてバルクレシスとフィンベルクと同等かそれ以上の実力を持つものなど殆どいないため、最低条件である自分よりも強いを満たせるものなどそう簡単に見つかるはずもない。
それに加え、バルクレシスやフィンベルクにも好みのタイプと言うものがあるため、ただ自分よりも強い男性を見つけ出すだけではないのである。
そして、バルクレシスもフィンベルクも結婚する相手の理想がとても高すぎるため、強さを抜きにしても自分の理想とする男性を見つけるのには骨が折れる。
それらの理由により、バルクレシスもフィンベルクも花嫁修行だけが順調に進んでいるだけで、メインの目標である配偶者探しは全くと言って良いほど進展はしていない。
それなら、何故バルクレシスとフィンベルクが目標を達成せずにバハルリアに戻ってきたのかと言うと、旦那探しの旅をしている時にたまたま妹である海神皇龍ナリア・クリウスに出会った。
久しぶりに妹である海神皇龍ナリア・クリウスと会ったバルクレシスとフィンベルクは積もる話もあると言うことで、三人でお茶会をしたのだった。
最初はたわいもない世間話をしていた三人であったが、途中からバルクレシスとフィンベルクが自分の姉であるバハムートのことが気になり、海神皇龍ナリア・クリウスにバハムートのことを質問したのだった。
そうすると、
ナ「バハムート姉様はバルクレシス姉様とフィンベルク姉様が突然姿を消してしまったことで、とても悲しそうにしていますよ。気まずいかも知れませんが、一度顔を合わせに行ってみては良いのではないでしょうか?」
海神皇龍ナリア・クリウスがバルクレシスとフィンベルクに気まずくても一度バハムートに顔を合わせに行ってみては良いのではないかと提案した。
海神皇龍ナリア・クリウスによると、バハムートはバルクレシスとフィンベルクが突然姿を消したことによる寂しさのあまり、とても悲しそうな表情をたまにしているらしく、海神皇龍ナリア・クリウスはそんなバハムートのことが心配であった。
そんな時にタイミング良くバルクレシスとフィンベルクに出会った海神皇龍ナリア・クリウスは何とかして、この二人をバハルリアに行くように説得しようと思った。
そして、海神皇龍ナリア・クリウスがバルクレシスとフィンベルクにバハムートがとても悲しそうにしていると言い、二人の感情を揺さぶってみると、バルクレシスとフィンベルクはとても申し訳なさそうな表情を浮かべた。
申し訳なさそうな表情を浮かべるバルクレシスとフィンベルクを見た海神皇龍ナリア・クリウスはチャンスだと思い、更なる追い討ちをかける。
ナ「少し前、バハムート姉様に用事があったので、バハムート姉様の寝室を尋ねようとしたのですが、私がドアをノックしようとした時、バハムート姉様の啜り泣く声が聞こえたのです」
海神皇龍ナリア・クリウスはとても深刻そうな表情をしながら、バルクレシスとフィンベルクにバハムートが自分の部屋で泣いていたと伝えた。
そうすると、バルクレシスとフィンベルクの顔色が青ざめていった。
そして、海神皇龍ナリア・クリウスはバルクレシスとフィンベルクのことを少しずつ追い詰めていくように話し続けた。
ナ「私はバハムート姉様のことが心配になり、バハムート姉様の寝室の前で様子を伺っていたのです。そうして、私はドアの前でバハムート姉様の様子を伺っていたのですが、バハムート姉様はあることを呟いていたのです」
海神皇龍ナリア・クリウスが真剣な眼差しでバルクレシスとフィンベルクのことを見つめながら、彼女たちに追い討ちをかけるようにこう続けた。
ナ「バルクレシスとフィンベルクは無事なのかしら......もし、あの子たちの身に何かあったとしたら私......お願い......二人とも無事でいて.....と」




