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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

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黒滅龍レイルアルマが親になったわけ十

 黒滅龍レイルアルマは自分たちの迎え役としてやって来た警備隊の龍たちに連れられて、空を飛んでいた。


 警備隊の龍たちが黒滅龍レイルアルマのことを守るために彼女を囲むような形で空を飛んでいたのだが、側から見ると黒滅龍レイルアルマが警備隊に捕まって連行されているように見える。


 そのため、周りの龍たちから黒滅龍レイルアルマに向けられる視線は冷たいものであり、黒滅龍レイルアルマは何だか居心地が悪かった。


 このことについて警備隊の龍たちにでも文句でも言ってやろうかと思ったが、ベルヘイムの前でそんな大人気ないことをするのは教育上良くないと思い、我慢することにした。


 もし、ベルヘイムが気にしているのであれば本気でキレようかと思った黒滅龍レイルアルマであったが、ベルヘイムの様子からみるに周りからの視線には気にしていないようであったので、飛び出しそうになった怒りの言葉を収めた。


 ちなみに、ベルヘイムは黒滅龍レイルアルマの口が塞がっていて喋れないため、警備隊の龍たちにお願いして、黒滅龍レイルアルマの背中に乗せて貰っている。


 最初、黒滅龍レイルアルマは危ないからとベルヘイムのことを放そうとしなかったが、警備隊の龍たちとベルヘイムによって黒滅龍レイルアルマは説得され、渋々ベルヘイムを自分の背中に乗せた。


 黒滅龍レイルアルマの背中に乗ったベルヘイムはその大きな背中に興奮して、走り回ると思いきや、ベルヘイムは黒滅龍レイルアルマの背中の上におとなしく座っていた。


 どうして、ベルヘイムが大人しく座っているのかというと、黒滅龍レイルアルマが自分のことを背中に乗せるのを危ないからと拒否していたため、心配をかけないようにするためであった。


 ベルヘイムは本当にいい子なのである。


 だが、ベルヘイムは黒滅龍レイルアルマの背中の上を走り回りたいと言う気持ちもあるため、黒滅龍レイルアルマの背中の上を走りたそうに体を揺らしていた。


 ベルヘイムが黒滅龍レイルアルマの背中の上を走りたそうにムズムズしていることは黒滅龍レイルアルマにも伝わっているため、黒滅龍レイルアルマはいきなりベルヘイムが走り出さないか心配で仕方なかった。


 そんな風に黒滅龍レイルアルマがベルヘイムのことを心配そうな表情でちょくちょく様子を伺えっていると、警備隊のリーダーと思わしき龍が話しかけてきた。


リ「レイルアルマ様もついに育ての親になったのですね」


 リーダーと思わしき龍は黒滅龍レイルアルマの背中の上でムズムズしているベルヘイムのことを優しい目で見つめながら言った。


 どうやら、このリーダーと思わしき龍は黒滅龍レイルアルマが背中の上に乗せているベルヘイムの育ての親に選ばれたのだと思ったようだ。


 まあ、普通に考えてベルヘイムの本当の育ての親が滅戒龍グラン・ガイウスで、黒滅龍レイルアルマはただのサポート役など分かる者などいるはずもないんだが。


レ「ま、まあ、これだけ長い間生きているのですし、いつ育ての親としての役目が回ってきてもおかしくなかったので、やっと自分の番が回って来たという感じですね」


 黒滅龍レイルアルマは流石に真実を話すのはまずいと思ったので、真実を悟られないように咄嗟に嘘をついた。


 リーダーと思わしき龍に嘘をついた黒滅龍レイルアルマであったが、嘘をついた後にもしかしたらすぐにバレてしまうのではないかと不安になってきた。


 そうして、嘘がバレるかどうか黒滅龍レイルアルマが心配していると、


リ「そうですね。レイルアルマ様はとても優しいのに加え、思いやりもある方なので、育ての親になるのは時間の問題だと私も思っていました」


 リーダーと思わしき龍ら黒滅龍レイルアルマであれば、育ての親になるのは時間の問題であると思っていたようだ。


 このことを聞いた黒滅龍レイルアルマはこのリーダーと思わしき龍が自分の嘘を信じていると安心すると同時に純粋そうなリーダーと思わしき龍を騙してしまったことに少しの罪悪感を感じた。


 そして、黒滅龍レイルアルマはリーダーと思わしき龍に優しくて思いやりがあると言われて、少し黒滅龍レイルアルマは気分が良くなった。


 気分が良くなった黒滅龍レイルアルマは既に先ほどまで自分の周りを囲むように飛んでいることへの怒りは完全に忘れている。


レ「いえいえ、私はそんな優しくもないですし、いつも一人なので思いやりもあるとも思えません。今まで私は一人で旅をするか、危害を加えてくる者を排除するかの二択しかやって来なかったので、この子をしっかり育て上げられるのか心配なんですよね」


 黒滅龍レイルアルマはリーダーと思わしき龍に自分は今まで旅をするか戦闘をするかしかやってこなかったちめ、ベルヘイムのことをしっかり育て上げられるのか心配であることを伝えた。

 

リ「レイルアルマ様なら、この子のことをレイルアルマ様のように優しくて思いやりのある子に育て上げられると私は確信しています。だから、自分に自信を持ってください」


 リーダーと思わしき龍は黒滅龍レイルアルマに自分にもう少し自信を持つべきだと言った。


レ「そうですね、あまり弱気でいるのは良くないですし、もう少しだけ自分に自信を持つことにしてみます」


 黒滅龍レイルアルマはリーダーと思わしき龍に自分にもう少し自信を持てと言われたため、確かに自信なさげにしているのは良くないと思い、少しは自分に自信を持つべきだと思った。


 そんなやり取りをしているうちに黒滅龍レイルアルマたちは巨大な壁の近くまでやって来ていたのであった。

 

 


 

 


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