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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

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黒滅龍レイルアルマが親になったわけ七

 何とか、怪しげな黒い外套で身を包んだ者たちからベルヘイムを連れて樹海から逃げ出せた黒滅龍レイルアルマであったが、行く宛に困ってしまった。


 なぜなら、黒滅龍レイルアルマは同じ場所に留まらずに世界中を自由気ままに旅をしながら生きてきたため、自分の家というものを持っていないからだ。


 そのため、黒滅龍レイルアルマはまずは安全かつベルヘイムが伸び伸びと暮らせる場所を見つける必要があった。


 だが、長い間同じ土地に留まり続けた経験がない黒滅龍レイルアルマはこの安全かつベルヘイムが伸び伸びと暮らせる場所を見つけると言うことは難しい。


 なので、子育てのプロであり、龍界隈にある他の生物たちと争うのではなく助け合うことを目的とした団体『調和派閥』のリーダーを務めると言う頼れる知り合いの元へ行くことにした。


 そうして、頼れる知り合いの元へ飛んでいっていると、黒滅龍レイルアルマの口にちょうど首の部分を掴まれているベルヘイムが気持ち良さそうな表情で質問してきた。


 ベ「ねえねえ!レイルアルマお姉ちゃん!私たちは今どこに向かってるの!?」


 物凄い速度で飛んでいるため、吹き荒れる風の音が凄く、ベルヘイムは黒滅龍レイルアルマに聞こえるように風に負けないような大きな声で話しかけた。


レ『それはですね、私の頼れる知り合いが統治している土地に向かっているのですよ』


 黒滅龍レイルアルマは口でベルヘイムのことを落ちないように掴んでいるため、口を動かすことが出来ない。


 そのため、通信の魔術ににている龍たちが使う連絡手段『龍念』と呼ばれている通信手段でベルヘイムからの質問に答えたのだった。


  黒滅龍レイルアルマが龍念でベルヘイムに話しかけると、ベルヘイムは初めての龍念であったため、いきなり黒滅龍レイルアルマの声が頭の中に入ってきたことに驚きを隠せていないようであった。


 驚きを隠せないベルヘイムは一体どうして自分の頭の中に直接黒滅龍レイルアルマの声が響き渡ったのか知りたく思い、周りに何かヒントはないかとキョロキョロと自分の周りの風景を眺め出した。


 そんな愛らしいベルヘイムに黒滅龍レイルアルマは癒されながら、ベルヘイムの疑問に答えたのだった。


レ『これは龍念と呼ばれている声を出さなくても話すことが出来るものです。今はベルヘイムのことを口に咥えて話せないため、龍念でやり取りをしますね』


 黒滅龍レイルアルマはベルヘイムに龍念のことを伝えると、ベルヘイムは先ほどよりも目を輝かせていた。


 どうやら、ベルヘイムは龍念に興味津々らしく、自分も龍念を使おうと頭に手を当てて念じてみたり、両手を前に突き出して念じてみたりと必死に龍念を使おうと試行錯誤し始めた。


 そんな微笑ましいベルヘイムの姿を見ながら黒滅龍レイルアルマは自分の目の前に時空の裂け目を生み出した。


 黒滅龍レイルアルマが向かっている場所が今いる次元とは違う遠く離れた次元かつ今彼女たちがいるのは神界に対し、目的地は龍界と呼ばれる世界にあるため、世界の移動もしなければならない。


 そして、遠く離れた次元や今いる世界と違う世界は時間の流れる速度や、そもそもの時間が違うため、空間だけを超えてしまった場合、今いる世界の時間と同じ時間に平行移動してまうので、その目的地の未来に飛んでしまうことになる。


 龍や神など上位種族は人間などの中位以下の生物たちと違い、時間や並行世界など関係なく根源には一人しか存在していない。


 そのため、目的地のある龍界に空間だけの移動をしてしまえば、黒滅龍レイルアルマが会いたがっている頼りる知り合いはその世界の過去にいるため、会うことが出来ない。


 なので、黒滅龍レイルアルマがその知り合いに会うには空間だけでなく、時間さえも超えなければならない。


 だが、空間いわば次元を越えることは下級神の半分近くが可能であるが、時間を超えることは上級神クラスの力を持っていなれば難しい。


 ちなみに、今の神国アヴァロンには時空を越えるための装置が開発されているため、次元間や世界間の移動はだいぶ楽になっている。


 まあ、黒滅龍レイルアルマは龍種の上位種族である古龍種であるので、時空の移動など朝飯前である。


 そのため、黒滅龍レイルアルマはあっさり目的地である龍界にまで続くワープホールを何の準備もなく自分の目の前に展開した。


 いきなり目の前にワープホールが開いたことにより、ワープホールのことを知らないベルヘイムは龍念の使い方を模索しているどころではなかった。


 ベルヘイムはいきなり自分の眼前に現れたワープホールに驚きのあまり固まってしまった。


 そして、何とか今の現状に理解が追いついてきたベルヘイムは目の前にあるワープホールのことが気になり、頭を動かして色々な方向から眺めてみたり、触ってみようと手を伸ばしてみたりしたが、怖くてワープホールの中に手を入れることは出来なかった。


 そうして、ベルヘイムがワープホールのことを少しの恐怖を感じながら確認していると、いきなり黒滅龍レイルアルマが少し後ろに下がった。


 と思った次の瞬間、黒滅龍レイルアルマは何の前触れもなくベルヘイムと共にワープホールの中は突っ込んだのだった。


 






 


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