ワカティナ防衛作戦(創視点)五十七
創「そう思えば、どうして俺は草薙に膝枕された状態で寝てたんだ?確か、俺の記憶では地面にそのまま寝転がって寝た筈なんだが?」
創は目の前でイチャイチャされたことにより嫉妬心が暴走して感情がぐちゃぐちゃになって号泣し始めたリヴァイアサンを慰めた後、自分のことをいつの間にか膝枕していた草薙剣に質問した。
草「それはね、寝ている主様が気持ちよくなさそうに寝てたから、少しでも楽になれば良いなと思って、草薙が主様のことを膝枕したの。やっぱりダメだった?」
草薙剣は主人である創の気分を損ねてしまっと思い、とても悲しそうな笑みを浮かべて下を向いてしまった。
創「いや、そんなことないよ。逆にとてもありがたかったよ。草薙の膝枕はとても気持ちが良かったからね」
創は悲しそうな表情を浮かべている草薙剣に優しく微笑みかけながら膝幕をしてくれたことに対する感謝の言葉を述べた。
創から感謝の言葉を貰った草薙剣の表情は一気に明るくなっていき、創にとても嬉しそうな満面の笑みを向けた。
その満面の笑みは向日葵のように明るく、薔薇よりも華やかであった。
この場にいたものは草薙剣が浮かべる満面の笑みに心を打たれ、見惚れて草薙剣から目が離せなくなった。
そうして、創たちが草薙剣の満面の笑みに釘付けになっていると、レヴィアタンとアトランシアが眠そうに目を擦りながら起きてきた。
レ「ん〜おはよう.......ご主人様.......」
レヴィアタンはとても眠そうな声で創に朝の挨拶をした。
そのレヴィアタンの声や表情を見ているとこちらまで眠そうになりそうなほど、とろけたものであった。
創「おはよう、レヴィ?それにしてもめちゃくちゃ眠そうだな。眠たかっからまだまだ寝てても良いんだぞ?」
創はレヴィアタンがあまりにも眠そうだったため、もう少しだけ寝させようと思い、まだ寝てても良いと伝えた。
そうすると、レヴィアタンは創の方に近づいてきて、創の膝の上に頭を置いた。
レ「うん......それじゃあ、もう少しだけ寝させてもらうね........」
レヴィアタンはそう言うと創に膝枕をして貰った状態のままもう一度眠りについてしまった。
そのことが許せなかったのか、リヴァイアサンが不機嫌そうに頬を膨らませながらもう一度眠りについたレヴィアタンのことを叩き起こした。
レ「ん〜〜何するのリヴァイアサン........折角ご主人様が二度寝して良いと言ってくれたのに邪魔してきて.........」
レヴィアタンは二度寝を邪魔してきたリヴァイアサンに少し不機嫌そうに目を細めながら言った。
リ「姉さん?ご主人様はもしもの時に戦闘を行わなければいけません。なので、姉さんのことを膝枕していると直ぐに反応することが出来ませんので、寝るのならその場に寝転がって寝てください」
リヴァイアサンは文句を垂れ流してくるレヴィアタンに強い口調で創に膝枕をして貰わずその場で寝るように言った。
そのリヴァイアサンの口調と表情からレヴィアタンに怒っていることは誰の目から見ても分かった。
そのため、レヴィアタンはこれ以上リヴァイアサンのことを怒らせたら面倒なことになると分かったので、創に甘えることを仕方なく辞めることにした。
相変わらずリヴァイアサンの嫉妬心が強すぎて、レヴィアタンよりもリヴァイアサンの方が嫉妬龍に相応しいと創は思った。
創「そう思えば、今日は一度も鷹の目のことを見てないが、あいつ、もしかして捻くれて何処かに行っちゃった?それなら探しに行かないとかないが」
創は昨日はいたはずの鷹の目の姿がないことが気になり、質問したのだった。
リ「それならご主人様が寝ている間に迎えが来て一緒に帰って行きましたよ。どうやら、謹慎は一日だけで済んだようですね」
どうやら、鷹の目は謹慎が一日で解けたため、迎えが来て帰ってしまったようだ。
まあ、高野目は命令を無視していたが、彼の行いのお陰で多くの第七歩兵師団の兵士たちが救われたので、謹慎が直ぐに解けるのも納得だ。
それが一部隊の隊長である鷹の目ならば、いち早く謹慎が解けるのが普通だろう。
ちなみに、謹慎解除の指示はちゃんと謹慎を言い渡したレーナからの指示である。
創「なんだ鷹の目は帰っちゃったのか。折角息子と一緒に過ごせると思ってたのに残念だ。まあ、今度休暇でも取って何処かに出かければ良いか」
創は折角の息子である鷹の目と過ごせると思っていたのに、鷹の目が帰ってしまって少し悲しそうにしていた。
だが、今度みんなで休暇で取って何処かに遊びに行けば良いかと創は直ぐに開き直った。
創「遂に防衛作戦が始まってから三日目か。まだまだ敵の侵攻は止む気配はないな。まあ、今日も頑張って行くとしますか」
創は遥か遠くにある化け物たちが溢れ出す黒いモヤの方向を眺めながら呟いた。
だが、この時の創は昨日と同じように何事もなく終わると思っていた。
しかし、初めの思いとは裏腹に今からワカティナに悲劇が巻き起こってしまうのだった。
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