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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

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ワカティナ防衛作戦(カナ視点)七

 カミラとカナはチョウチンアンコウのような化け物を仕留めるのは不可能だと思い、増援部隊が来るまでの時間を稼ぐための時間稼ぎに行動を移したのだった。


 一方、ドンキの方は少しずつだが右足が治っているようで、カミラに助けてくれた礼として戦闘に参加すると思いきや逃げることしか考えておらず、必死にワカティナの方に向けて匍匐前進をしている。


 ドンキはどこまで行っても自分勝手で他人のことを考えられないクソ野郎なのである。


 そのため、カミラとカナは二人でチョウチンアンコウのような化け物に立ち向かうことになる。


 そうして、共に戦っていた第九小隊の兵士たちの最後の生き残りであるカナとカミラはチョウチンアンコウのような化け物との距離を前からはカミラが、後ろからはカナがじりじりと詰めていった。


 そして、カミラが一歩前に踏み出したことを合図にカナは勢い良く地面を蹴り、チョウチンアンコウのような化け物との距離を一気に詰め、構えている剣を大きく振り被った。


 このままカナはチョウチンアンコウのような化け物の尻尾を全て叩き落とそうとしたのだが、この化け物相手にはそう上手くいくようなことはない。


 チョウチンアンコウのような化け物は後方から勢い良く迫って来たカナに反応しており、カナが剣を振り下ろすと同時にその巨大とは思えないほどの速度で右側へと体を傾けて回避したのだ。


 カナは回避されるとは思っていたが、まさか体を傾けて回避してくるとは思ってもいなかったので、驚きのあまり僅かな隙を生み出してしまった。


 チョウチンアンコウのような化け物はそのカナが生み出してしまった隙に体を大きく回転させ、勢い良く大量に生えている尻尾を叩きつけた。


 カナは何とかチョウチンアンコウのような化け物の尻尾薙ぎ払い攻撃を剣で受け止めることが出来たのだが、あまりの威力に勢いを殺し切ることが出来ずにドンキがいる方へと吹き飛ばされてしまった。


 カナは勢いを殺すことが出来ずに何度も地面をバウンドして転がった後、少し勢いが収まったところで何とか態勢を立て直すことが出来て、止まることが叶った。


 だが、カナはチョウチンアンコウのような化け物から凄く遠い場所までされてしまったらしく、チョウチンアンコウのような化け物がカナの視界ではとても小さく見える。


 それに加えて、必死に匍匐前進をして、チョウチンアンコウのような化け物から距離を取ろうとしているドンキの姿も小さく見えた。


 そして、何とか勢いを殺しきって止まったカナは自分の右手に握られている剣に視線を向けると、刀身の半分から上の部分がへし折れており、僅かに残った刀身部分にも大量のヒビが入っており、ただの尻尾薙ぎ払い攻撃で剣が使えなくなってしまった。


 あまりの威力にカナは驚きながら、へし折れてしまった剣に視線を向けていると、遠くに見えるチョウチンアンコウのような化け物の方から強烈な光が放たれたのが確認できた。


 と思った次の瞬間、カナに向けて一直線に光の奔流が放たれたのだった。


 その速度はとても速く、トマホークのレーザーとは比較にならないほどの速度である。


 カナはチョウチンアンコウのような化け物からだいぶ距離がある所にいたので、放たれたレーザーをギリギリのところで何とか躱せた。


 だが、チョウチンアンコウのような化け物から放たれたレーザーの威力は凄まじく、ギリギリで回避したカナはレーザーの周りに発生した突風により吹き飛びされてしまった。


 吹き飛ばされてしまったカナは再び何どか地面をバウンドしながら転がった後、先ほどの尻尾薙ぎ払い攻撃よりも威力がだいぶマシであったため、すぐに立て直すことが出来た。


 そうして、カナが何とか態勢を立て直してその場に立ち上がると、遠くに見えるチョウチンアンコウのような化け物の方から勢い良くこちらに何かが吹き飛んできた。


 カナはとっさに吹き飛んできたものをチョウチンアンコウのような化け物の攻撃だと思い避けようとしたのだが、よくよく見てみると遠くから吹き飛んできているのがカミラであることが分かった。


 そのため、カナはカミラのことを受け止めようと思い、カミラが吹き飛びされている軌道上に移動し、両手を広げてカミラを受け止めようとした。


 しかし、吹き飛ばされてきたカミラの勢いは凄まじく、受け止めようとしたカナも一緒に吹き飛んでしまった。


 そうして、二人はしばらくの間は転がっていたのだが、カナが受け止めようとしたお陰で勢いがだいぶ収まっていたらしく、二人は思っていたよりも速く止まることが出来たのだった。


カミ「すまないな、カナ.........お前まで巻き込んでしまって...........」


 カミラは自分のことを受け止めようとしてくれたカナに申し訳なさそうに謝った。


カナ「困った時はお互い様ですからね。気にしないで下さいよ」


 カナは自分のことを気まずそうな表情で見ているカミラに気にしていないことを伝えた。


 そうして、二人が話しながら立ち上がっている間にもチョウチンアンコウのような化け物は二人のすぐ側まで近づいていたのだった。 


 カナは立ち上がった後、チョウチンアンコウのような化け物を迎え撃とうと剣を構えようと思ったのだが、先ほどの尻尾薙ぎ払い攻撃で剣が折れてしまったことを思い出した。


 そのため、カナはチョウチンアンコウのような化け物にどう立ち向かおうかと悩んでいると、


カミ「どうやら剣が折れてしまったようだな。それなら私の剣を一本カナに貸してやろう」


 カミラが腰にさしていたもう一本の剣をカナに渡したのだった。


カナ「隊長!ありがとうございます!」


 カナはカミラから剣を受け取ると、すぐに鞘から刀身を抜いて構えた。


 そうして、二人は再びチョウチンアンコウのような化け物を迎え撃ったのだった。









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