アジト攻略三十五
創はあまりの戦いに疲れてその場に座って休憩を取った。
(篠山 小十郎、あいつはとんでもない男だったな。それにあいつ実力の十分の一も出してなかったしな。いったいあいつが本気を出したらどうなるんだ?)
創は篠山の対策を考えていると上から何か落ちてきた。
その落ちてきたものは手紙のようで手紙の表には『創殿へ』と書かれていた。
(篠山からだ。いったいなにが書いてあるんだ?)
創はその手紙の内容が気になり中を見てみた。
そしてこの手紙の中にはこう書かれていた。
「やあ、創殿。今回は拙者の燕返しを避けた褒美としてこの手紙を送るぞ。創殿にはこの上の階の者の情報を少し教えたいと思うぞ。まず八階の敵は二人組だ。そして二人が使う武器は双剣だ。二人の息はぴったりで繰り出される連撃はとても速く厄介であるぞ。それにその二人は創殿を殺すのに手段を問わないからアン殿は中に連れて行かない方がいいぞ。巻き込まれる可能性が高いからな。次に九階の敵は槍使いだ。この者はとても強いぞ。かたじけないが九階の者の情報はこれ以上話すことができない。だがその槍使いは拙者と同じで正々堂々と戦う奴だから安心してくれ。最後に十階の者は非戦闘員だ。十階の者がこの基地で一番偉いのだが創殿が欲しがってる情報は持ってないと思うぞ。拙者から言えることはこれで全部だ。それでは次に会う時を楽しみにしているぞ。」
以上が手紙に書かれていた内容だ。
(まさか敵の情報を教えてくれるとはあいつはいったいなんなんだ?)
創は篠山の存在がよくわからなかった。
(だがこの情報はとてもありがたいな。あいつのことだから嘘は書いていないと思うしな。もうそろそろ次の階にでも向かうとしますか。)
創はそう思って勢いよく立ち上がった。
そしてアンがいる八階に繋がっている階段に向かって進み出した。




