アラネクスとバーラルクス
シムラクルム・アラネクスとアストルム・バーラルクスはオムライスを食べ終わると、アラネクスが夕食を作ってくれたお礼と言って、バーラルクスの代わりに皿洗いをしだした。
バーラルクスはそんなアラネクスを見ながら、スマホにメールの通知がきていることが分かったので、メールを開いた。
バーラルクスはメールを開いて見てみると、送り主は黄泉で、内容はアラネクスと創のお見合いの時間に関することだった。
バーラルクスはそのメールを見ると、皿洗いをしているアラネクスに話しかけた。
バ「アラネクス、黄泉から連絡があったのですが、創さんとのお見合いの時間が知りたいとのことですが、何時からにしますか?」
ア「それなら、明日のお昼が良いな。色々と準備する時間が欲しいし。」
バ「分かりました。黄泉に明日のお昼頃にして貰いますね。」
バーラルクスはそう言うと、黄泉に同じ内容のメールを送った。
そして、バーラルクスが黄泉にメールを送ると、すぐに了承のメールが届いた。
それと、黄泉から細かい時間はこちらで調節して良いかと連絡が来た。
バ「黄泉から了承のメールが届きました。細かい時間の方は黄泉が決めてくれるとのことですが、アラネクスはそれで良いですか?」
ア「うん!良いよ!」
バ「分かりました。それでは、黄泉にそう伝えておきますね。」
そうして、バーラルクスは黄泉に了承のメールを送った。
バーラルクスが黄泉にメールを送ったタイミングでアラネクスは夕食で使った食器を洗い終わり、バーラルクスの前の椅子に再び座った。
バ「食器を洗ってくれてありがとうございます。アラネクスは客人なのに洗い物をさせてしまってすいません。」
ア「ご飯をご馳走になったお返しだからね!これくらいさせてよ!」
バ「アラネクスは相変わらず良い子ですね。」
ア「そんな〜私は別に良い子じゃないよ〜!」
アラネクスはバーラルクスに褒められて少し照れながら言った。
ア「それで、まだ時間も早いし、今から何する?」
バ「そうですね、今日は金曜日ですし、テレビで映画がやっているので、二人で一緒に観ませんか?」
ア「うん!そうしよう!私、映画を一度も見たことないから凄く楽しみ!」
そうして、アラネクスとバーラルクスはテレビの前にあるソファーに二人で並んで、仲良く映画を観たのだった。
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アラネクスとバーラルクス映画を観終わった後、バーラルクスは横を見てみると、顔を真っ青に染めて、小刻みに震えているアラネクスの姿があった。
そして、アラネクスはバーラルクスに体を寄せ、いつの間にかバーラルクスの腕に抱きついていた。
アラネクスがこのようになってしまった理由は、毎週金曜日に人気な映画を放送している番組を見ていたのだが、その番組の今週の映画がたまたまホラー映画だったからだ。
アラネクスは映画が初めてだったとのことだったので、バーラルクスはアラネクスがホラー映画がダメだったことを知らずにそのまま最後まで観てしまった。
ちなみに、バーラルクスはホラー映画がとても大好きである。
新しいホラー映画が公開されるたびに創たちと一緒に映画館まで足を運んでいる。
そのため、バーラルクスはホラー映画に熱中しすぎていてアラネクスが怖がって自分の腕に抱きついていることにすら気付かなかった。
バ「あの.......アラネクス?大丈夫ですか?」
ア「うんうん、全然大丈夫じゃない..........映画を始めて見たけど、映画って、凄く怖い物なんだね...........。」
バ「これはホラーというジャンルの映画で、相手を怖がらせるために作られた物なんですよ。なので、ホラー映画以外は怖くないんですよ。」
ア「そうなの...........?」
アラネクスがそう言った瞬間、
『バタン!』
ア「ひぃ!?!?」
バーラルクスとアラネクスの座っているソファーの後ろにあった本棚から一つの本が地面に落ちた。
アラネクスはその本が落ちた音に怖がり、バーラルクスにさらに身を寄せて抱きついた。
バ「そんなに怖がらなくても、ただ本棚から本が落ちただけですよ。」
バーラルクスは涙目になって怖がっているアラネクスの頭を優しく撫でながらそう言った。
ア「ほんとに........?」
アラネクスはそういうと、恐る恐る後ろに振り返った。
後ろに振り返って見てみると、バーラルクスが言っていた通り、本が床に落ちていた。
ア「ほんとだ.......ただ、本が落ちただけなんだね。」
アラネクスは安心したのか、ホッとした顔でため息を漏らした。
バ「はい、ただ本が床に落ちただけです。どうして、本棚に並べているはずの本が勝手に落ちたのかは分かりませんがね?」
バーラルクスが悪戯な笑みを浮かべながらそう言うと、アラネクスは再び顔を真っ青に染め、小刻みに震えだした。
ア「た、たまたま!落ちやすい場所に置いてた本が床に落ちちゃっただけだよ!」
バ「本当にそうなのでしょうかね?私には誰かが落としたように感じられたのですが...........。」
バーラルクスが首を傾げながらそう言うと、アラネクスはさらに顔を青く染めた。
バ「気にしても仕方ありませんし、明日もあるので、もう寝ましょうか。アラネクスは私の寝室にあるベットを使ってください。私はこのソファーで寝ますので。」
バーラルクスがそう言うと、アラネクスは涙目でバーラルクスのことを見つめながら、バーラルクスの服の袖を掴んで言った。
ア「ねえ.......バーラルクス?今日は一緒に寝ようよ..........。」
バ「ですが、私のベットは1人用なので、一緒に寝るのには狭いですよ?」
ア「別に平気だから.......お願いだから一緒に寝よ?」
アラネクスはバーラルクスに涙が今にも溢れ出しそうなキラキラした目で見つめながら、震えた声でお願いした。
その姿を見たバーラルクスは流石にこれ以上、いじめるのは可哀想だと思った。
バ「しょうがないですね。分かりました。今日は一緒に寝ましょうか。」
ア「ありがとう.......バーラルクス...........。」
そうして、アラネクスとバーラルクスは2人で一緒に寝たのだった。




