アラネクスの服選び
アストルム・バーラルクスとシムラクルム・アラネクスが和解した後、黄泉はよく行っている服屋に二人を案内した。
その服屋は王都アヴァロニクスの大通りから少し外れた場所にあり、他の店の比べて比較的、神通りが少ない。
そして、黄泉が案内した服屋は王都アヴァロニクスにある割にはまあまあの広さがあった。
しかし、黄泉が案内してきた服屋は外から中を見た感じ、客は誰もいないように感じた。
バーラルクスは黄泉が案内してきた服屋の名前を知らなかったため、看板を探した。
しかし、バーラルクスはいくら探しても、案内された服屋の看板が見つからなかった。
バーラルクスが看板が見つからずに困っていると、
ア「ねえねえ、黄泉?このお店ってなんて名前なの?看板を探してみたんだけど、見つからなくて...........。」
アラネクスが黄泉にちょうど知りたかった店の名前を聞いた。
黄「この店の名前か?教えても良いが、この店の名前はすげぇダサいぞ?」
ア「うん、それでも教えてほしい!」
黄「それなら教えるよ。この店の名前はな『タイガーさんの素敵なお洋服屋さん』って名前なんだ。」
ア「何その名前..........すごくセンス悪い...........。」
バーラルクスも口には出していないが、アラネクスと意見が同じだった。
黄「アラネクスさん、ちょっと辛辣すぎません?そんなこと言ったら店主が泣くぞ?」
ア「だって、ダサいのは事実でしょ?普通にネーミングセンスがないと思う。」
黄「純粋無垢であるが故の辛辣さ、これはキツい。」
バ「アラネクス、ネーミングセンスが皆無だったとしても、それを口に出さないのが世の中のルールなのです。」
ア「そうなの?なら、これからは気をつけるね!」
黄「それじゃあ、中に入るぞ。」
黄泉はそう言いながら『タイガーさんの素敵なお洋服屋さん』の中へと入って行った。
バーラルクスとアラネクスも黄泉について行くように『タイガーさんの素敵なお洋服屋さん』の中に入ったのだった。
黄泉たちが服屋の中に入ると、店の奥からいかにもインド神な見た目の男がやってきた。
イ「黄泉チャン、久しぶりダネ!今日はどうしたんダイ!」
黄「ああ、さしぶりだなタイガーさん。今日はこの子に合う服を選びにきたんだ。」
黄泉はそう言いながら、アラネクスのことを指した。
タ「おお、すごく可愛い子ダネ!俺は洋服選びが捗りそうダヨ!何かリクエストとかあるカイ?」
タイガーさんはそう言いながら、アラネクスをまじまじと見た。
ア「よく白い服ばっかり着てるから、たまには違う色が良いけど、何色が似合うかな?」
アラネクスはいつも白色の服を着ているらしく、たまには違う色の服が着たいとのことだった。
タ「ソウダネ、ここは安直に黒はドウダネ?君は凄く肌が白いから黒色が映えると思うヨ!」
ア「ほんとに?なら、黒色の服で私に似合う服って、何があるの?」
タ「ソウダネ、君に合う服を選んでくるから少し待っててネ!」
タイガーさんはそう言いながら、店の中にある服を色々と物色し始めた。
そして、タイガーさんはしばらくした後、手に薔薇の装飾が入った黒色のワンピースを持ってきた。
タ「こんなのはどうダイ!凄く似合うと思うヨ!」
ア「それなら、ちょっと試着しようと思う!」
アラネクスはそう言うと、タイガーさんに試着室に連れられていき、アラネクスは中に入って着替え出した。
そして、しばらく経った時、アラネクスは試着室の扉を開けた。
黒色のワンピースは今、アラネクスが着ていた純白のワンピースとは違い、スカートの部分が膝上までしかなく、少し短い。
腰にはベルトが付いており、腕の部分は長袖で生地がレースになっており、装飾の隙間からアラネクスの純白の肌がチラチラと見えている。
ア「少し肌の露出が多くて恥ずかしいけど.......似合ってるかな...........?」
アラネクスはいつもより肌面積が多いため、少し恥ずかしそうに頬をほんのり赤らめ、もじもじしながら、黄泉たちにしたから見上げるようにして聞いた。
黄「ああ、凄く似合ってるぞ。これなら、創をイチコロにできるな。」
バ「はい、これは完全に創さんのどストライクの好みですね。」
ア「ほんとに?そんなに似合ってるの?ふふ、褒められて凄く嬉しいなぁ...........。」
アラネクスは二人に褒められて嬉しそうに満面の笑顔を浮かべていた。
タ「やっぱり、ワタシの見立て通りダネ!凄く美しいヨ!」
ア「ありがとうタイガーさん!私、このワンピースを買うことにする!」
アラネクスも黒色のワンピースを気に入ったらしく、黒色のワンピースを買うことにした。
そして、アラネクスとタイガーさんはレジに向かった。
ア「それで、その黒色のワンピースはどれくらいの値段なの?」
タ「この黒色のワンピースは有名な職人が作った物だからネェ〜、黄泉チャンのお連れだから細かいところは割引するとして、50万アグニ(日本円にして50万円)ダネ!」
ア「50万アグニね!」
アラネクスはそう言いながらお金のクレジットカードでパンパンの財布を取り出し、額も大きかったため、クレジットカードで支払った。
タ「また何か洋服が欲しくなった時は来て下さいネ!」
そうして、黄泉たちは『タイガーさんの素敵なお洋服屋さん』を後にしたのだった。




