アジト攻略二十九
創は転送装置に向かって走っていた。
(はやくここの基地を攻め落として家にさっさと帰ろう。きっと家に帰って寝たら今日のことは忘れられるはずだ。)
創の精神はもう限界を迎えそうになっていた。
創はある事件のせいで一回精神崩壊をしている。
なんとか周りの支えがあって立ち直ることが出来たがまだ精神面は不安定な部分がある。
そのため創は精神面がそこまで強くない。
そして今回の任務は精神的に来ることが多く創との相性が極めて悪い。
普段の任務ではマスクをかぶることにより自己暗示をかけて冷酷無慈悲で合理的な自分になることで精神的ダメージを減らしていたが今回は諸事情によりマスクをかぶることができない。
そのため今回の任務は創の精神にダイレクトにダメージが入る。
それでも創は折れそうな心を奮い立たせ、前を向いて進んでいる。
それはここの実験施設で死んだものたちの願いを叶えるためであった。
(ここで止まったらあいつらが救われない。そんなことはあってはならない。だから創、どんなに辛くても立ち上がって進め。それが今あいつらへできることだ。)
創はそうやって折れそうな心に言い聞かせながら進んだ。
そして創は転送装置についた。
「アンにカードキーを渡す前に複製したけどこれ普通に使えるのかな。」
創は少し不安になりながら転送装置にのり複製したカードキーを装置の挿入部分に入れた。
入れた瞬間、創は内臓の浮く感覚に襲われた。
そして前をみるとそこにはアンが心配そうに立っていた。
創「ただいま、アン。」
ア「おかえり、王様。」
アンは創の無事を知って安心してか泣き出した。
創は泣いているアンを抱きしめた。
創「ごめんな、心配かけて。」
ア「王様のバカ........。本当に心配したんだから..........。」
創はアンが泣き止むまで抱きしめていた。




