リヴァイアサン奪還作戦九
二体の大口の不気味な化け物を壁で押さえ込んだ後、悪夢と鷹の目はリヴァイアサンに向かって走っていると、いきなり天井が破壊され、大量の水と共に何かが二人を捕食しようとした。
悪夢と鷹の目は後方に勢い良く飛び下がり、何かの捕食攻撃を回避した。
そして、悪夢と鷹の目は襲ってきた何かの姿を捉えた。
二人を襲ってきたのは、ウォーターワイバーンであった。
しかし、普通のウォーターワイバーンと違い、体の大きさは二回りほど小さく小型で、体を覆い尽くす鱗は青色ではなく赤い色であった。
悪夢&鷹の目と特殊個体のウォーターワイバーンがお互い警戒しあって、睨み合って間にも、特殊個体のウォーターワイバーンが突き破った天井からは水が流れ出している。
そして、ウォーターワイバーンが突き破って出てきた天井からは水が勢い良く廊下へと流れ続け、悪夢と鷹の目の膝下まで水が溜まっていた。
そんな状況に、鷹の目はこんなに速く廊下に水が溜まることを不審に思い、遠見の魔術を使って、廊下の奥の方を見てみた。
そうすると、前と後ろもシャッターで道が封鎖されていた。
鷹(やはり、道を封鎖されていたのか。だから、こんなに速く水が溜まっていっているんだな。ウォーターワイバーンは水がある程度ないと早く移動ができないから、これはシャッターをなるべく早く破壊した方が良さそうだな)
鷹の目はウォーターワイバーンの動きを封じるために、どちらかのシャッターを破壊することにした。
そして、ウォーターワイバーンは悪夢と鷹の目の目的地であるリヴァイアサンのいる場所と反対側に向かう通路にいるので、必然的に鷹の目は進行方向にあるシャッターを破壊することにした。
鷹「先輩!ウォーターワイバーンを足止めしながら、前に進みますよ!!この先の通路にシャッターが下されていて、このままだったら、この通路が浸水してします!!」
悪「ああ、分かった。ウォーターワイバーンを足止めしながら先に進めば良いんだな?」
悪夢はそう言うと、トレンチコートから大量の黒い粒子を取り出し、大きな黒い板を生み出した。
悪「この板の上に乗ってくれ。この水が溜まった通路を走って進むのでは遅いからな。俺がシャッターまで運んでやる。」
鷹「助かります、先輩!それでは遠慮なく乗せさせて貰いますね?」
鷹の目は悪夢が作った黒い板の上に乗った。
悪「それじゃあ、今から連れて行くが、この移動法はあくまで水の中よりかは早く進めるだけだ。あまり速さには期待するな。それと、俺はこの板の操縦をするから、あまりウォーターワイバーンを迎撃できない。だから、ウォーターワイバーンの迎撃は頼んだぞ。」
鷹「了解!ウォーターワイバーンの迎撃は俺に任せてください!」
悪「ウォーターワイバーンの迎撃は頼んだぞ。」
悪夢はそう言って、自分たちが乗っている黒い板に手で触れると、黒い板は水面の上まで浮かび上がった。
そして、黒い板は水面を滑るように進み出した。
特殊個体のウォーターワイバーンも黒い板に乗って前に進んでいく悪夢と鷹の目を追いかけるように進み始めた。
鷹の目は猛スピードで迫り来る特殊個体のウォーターワイバーンを見て、すぐにスナイパーライフル型の魔銃を召喚し、ウォーターワイバーンに向けてトリガーを引いた。
スナイパーライフル型の魔銃の銃身から弾が目にも留まらぬ速さで飛び出し、ウォーターワイバーンに向けて、一直線に飛んで行った。
そして、鷹の目の放った銃弾が特殊個体のウォーターワイバーンの体を貫こうとした時、
『カキィン!!!』
鷹の目の銃弾は特殊個体のウォーターワイバーンの鱗によって阻まれてしまった。
鷹「チッ!!なんて硬い鱗なんだ!!普通のウォーターワイバーンなら今の銃弾で鱗を貫通できるはずなんだがな!!」
鷹の目はそう言いながら、マガジンを外し、新しく召喚したマガジンに交換した。
そして、鷹の目は特殊個体のウォーターワイバーンに向けて5発の銃弾を打ち込んだ。
鷹の目が放った5発の銃弾が特殊個体のウォーターワイバーンの鱗に接触した時、
『ドッッッカカカカカカカアアアアアアアアアンンンンンンン!!!!!!!!!!!!!!』
銃弾が大爆発を起こし、特殊個体のウォーターワイバーンは呻き声を出しながら爆発で発生した煙に包まれた。
鷹「やったの.......か...........?」
鷹の目は弾がなくなったマガジンを交換しながら呟いた。
そして、鷹の目がスナイパーライフル型の魔銃を下ろして、警戒していると、煙の中から赤色のレーザーが二人に向けて放たれた。
鷹の目はすぐに魔法障壁を何重にも重ねて展開し、赤色のレーザーを防いだ。
赤色のレーザーが魔法障壁と接触した時、激しい衝撃により、悪夢と鷹の目が乗っている黒い板が激しく揺れた。
そして黒い板を操縦するのに集中していた悪夢が驚いて高野目に質問をした。
悪「おいっ!?いったい何があった!?」
鷹「あのウォーターワイバーンがブレスを放ってきたんです。何とか俺の魔法障壁で防げましたが、連続で何発も撃たれたら俺と魔法障壁も破られる可能性はありますね。」
悪「おいおい!?それって大丈夫なのか!?お前の魔法障壁が破られたら俺たちブレスで丸焦げになるじゃねぇか!!」
鷹「ああ、そこは大丈夫です。連続と言っても最低でも30発以上撃たれない限り突破されませんので。先輩は操縦に集中していて大丈夫ですよ。俺があのウォーターワイバーンを何とかしますので。」
悪「そうか、なら頼んだぞ。」
悪夢はそう言って再び前を向いた。
鷹の目も後ろを見ると、煙が晴れており、ウォーターワイバーンがこちらに迫ってきているのが視認できた。
そして、鷹の目はスナイパーライフル型の魔銃を再び構えたのだった。




