リヴァイアサン奪還作戦
悪夢と鷹の目は大きな岩の間にあった下水道を進んでいると、水路を塞ぐ鉄で出来た柵がされていた。
悪夢は鉄の柵に近づき、鉄の柵に触れると、鉄の柵は粉々になり、鉄の柵は砂鉄になった。
そして、悪夢と鷹の目は鉄の柵が無くなったことにより、先に進めるようになったので、再び下水道を泳いで進み出した。
悪夢と鷹の目が下水道を進んでいると、ついに出口が見えてきた。
悪夢と鷹の目が下水道を抜けると、そこは小さなプールのようになっていた。
悪夢と鷹の目は索敵の魔術を使って、周りの安全を確認すると、プールから上がった。
プールから上がって周りを見てみると、この空間には悪夢と鷹の目が上がってきた小さなプールが並んでおり、通路は二人並んでギリギリ歩けるくらいの幅で、目視できないほどの場所まで続いている。
悪夢と鷹の目が上がってきたプールはこの空間の中で一番端のプールのようで、プールから上がって左には壁がある。
そのため、悪夢と鷹の目はプールから上がって右に向かって進み出した。
悪夢と鷹の目が通路を進んでいると、上が頑丈な柵で塞がれたプールを見つけた。
悪夢が柵で塞がれたプール野中を覗こうとすると、
『ガン!!ガン!!ガン!!ガン!!ガン!!』
悪「うあっ!?!?」
プールの中から何かが悪夢を攻撃しようとして、頑丈な柵に何度も何度も突進した。
悪夢は急に襲われそうになったため、驚いて尻餅をついてしまった。
鷹「悪夢先輩、大丈夫ですか?」
鷹の目は尻餅をついた悪夢を心配しながら手を差し伸べた。
悪「ああ、大丈夫だ。いきなりだったから、驚いただけだからな。」
悪夢は鷹の目から差し伸べられた手を取り、立ち上がった。
鷹「それにしても、このプールの中には何がいたんですか?」
悪「上手く説明できないから、自分の目で確かめてくれ。」
悪夢は自分では説明が難しいと言ったので、鷹の目は仕方なく、柵で塞がれているプールを覗き込んだ。
鷹の目はプールの中にいる生物を見た時、衝撃が走った。
何と、プールの中には頭が秋刀魚で体が筋肉質の人、下半身はタコになっており、触手と腕の先には人間の歯が並んだ口がついている。
鷹の目はそのあまりに生理的嫌悪を感じる姿に一瞬、怯んでしまった。
だが、鷹の目はすぐに気持ちを落ち着かせ、冷静を保った。
鷹「先輩、このキメラどうします?倒しますか?」
悪「そうしてやるのが、良いと思うが、ここは敵の施設の中だ。変に殺すと相手に俺たちが侵入したことがバレるから、今回はスルーだ。心苦しいと思うが我慢してくれ。」
鷹「そうですか..........分かりました。任務優先ですもんね..........先輩の指示に従います。」
鷹の目は一瞬、辛そうに見えたが、ペストマスクを被っているせいで、顔が見えないため、その真相は分からない。
そして、悪夢と鷹の目が秋刀魚の顔をした不気味な化け物から離れようとした時、
『ダスゲテ..........オウヂニカエリダイ..........。』
柵で塞がれたプールの中から助けを求める声が聞こえた。
鷹の目は助けを求める声を聞き、すぐに柵に塞がれたプールの仲を覗いた。
プールの中を覗くと、不気味な化け物は顔が秋刀魚であるため無表情であったが、その目からは赤い液体が溢れていた。
鷹の目は目から溢れる赤い液体の正体が涙であると分かった。
そして、鷹の目はその姿に胸を痛め、心では分かっていても、この秋刀魚の顔をした不気味な化け物を見捨てることが出来なくなり、遂にはこの秋刀魚の顔をした不気味な化け物を開放するために、とどめを刺そうとした。
鷹の目は剣を召喚し、秋刀魚の顔をした不気味な化け物に向かって振り下ろそうとした。
しかし、
『カキィィィイイインンン!!!!!』
振り下ろされた剣は、謎の黒い粒子の集まりによって阻まれてしまった。
鷹「先輩っ!!止めないでください!!俺がやらないと........俺がやらないと!!こいつは救われないんです!!」
悪「お前がそいつを殺しても無駄だ。そいつの元になった神の魂はそいつの中には残っていない。そいつは脳に深く刻まれた行動をとっているだけで、無限に同じことを繰り返すだけの人形と変わらない。もう、そいつには自我が残っていないんだ。だから、諦めろ。」
鷹の目は悪夢にそう言われて、どうにかこの秋刀魚の顔をした不気味な化け物を救う方法はないかと考えたが、一向に思いつかなかった。
鷹「クソっ!!俺はこいつを見捨てることしか出来ないのか!!」
鷹の目は悔しさのあまり、地面を力一杯踏みつけた。
悪「さあ、行くぞ。時間がかかれば、かかるほど、作戦の成功率は下がる。1秒でも無駄にすることはできないんだ。だから、気持ちを切り替えて行くぞ。」
あまりに悲惨な現実に胸を痛めている鷹の目とは対照的に、悪夢は場慣れしているのか、全く動揺しておらず、任務の成功率を上げるために、合理的な判断で行動していた。
鷹「分かりました..........。」
鷹の目は納得していなかったようだが、悪夢の言うことが正しいと頭で分かってはいたので、渋々言うことに従うとした。
悪「お前は本当に父親に似ているな。どうやっても救えない奴にも救済の手を差し伸べようとするところが。まあ、それは悪いことじゃない。だから、俺は治せとは言わないさ。だけど、時と場合を選んでくれ。お前の父親のようにな。」
悪夢は落ち込んでいる鷹の目を慰めようと声をかけた。
鷹「分かりました。俺も父さんみたいになれるように頑張りますね。」
そう言う鷹の目の声はさっきまでとは違い、少し明るくなっているように感じた。
悪(こいつもだが、本当に父親のことを尊敬しているんだな。そりゃあ、あいつが可愛くて仕方がないって言う気持ちも分かるな)
悪夢はそう思うと、先に進むために歩き出したのだった。
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