古代遺跡の調査(創視点)三
レーナとアンは二人で話している時、アンはレーナの髪飾りが落ちていることに気付いた。
アン「レーナ、髪飾り落としてるよ。」
レーナ「本当ですか!?どこに落としてしまったのでしょう!?あれは創さんから誕生日プレゼントとして貰ったものなんです!!早く探さなければ!!」
アン「そんなに慌てなくても大丈夫だよ。ほら、ここに落ちてるよ。」
アンはそう言って近くに落ちていたレーナの髪飾りを拾ってあげた。
アンは髪飾りを拾う時、手が届かなかったので一歩前に出た。
その時、アンの踏んだタイルが少しへこんだと思った瞬間、アンとレーナが立っていた地面が消滅した。
二人『キャャャャャァァァァァァアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!』
二人はなす術なく、消滅してできた大穴の中へと落ちていってしまったのだった。
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創はレーナとアンが落ちた大穴の中を勢いよく落ちて行き、しばらくすると地面が見えてきた。
そして創は勢いよく地面に着地すると、あまりの勢いで降りてきたため、運動エネルギーがものすごく大きかったため、地面に小さなクレーターが出来た。
創「痛ってぇぇぇぇえええええ!!!!!着地する前に勢いを殺しておくべきだったな..........次からはそうしよう...........。」
アト『そんなことよりもレーナとアンを探そうよ。二人とこの高さから落ちてきたから怪我してるかもしれないし。』
創「確かにその通りだな。俺の可愛い可愛いレーナとアンに怪我でもしてたら大変だ!!早く探さないと!!」
創はそう言うと、周りを見るために、頭を左右に勢い良くぶんぶん振り回しながら探した。
創(レーナとアンの魔力を感じないな..........これは遺跡に魔力感知を妨害する結界が展開されている可能性が高いな..........魔力を探知できないなら普通に探すまでだな)
創はそう思い、レーナとアンを探すために動き出した。
創(それにしてもここは迷路になっていて迷いそうだな..........通った道にしっかり印をつけておいた方が良いな..........)
創はそうして、通ってきた道に印をつけながら歩いていると、アンを背負って歩いているレーナの後ろ姿が見えた。
創「レーナ!!無事だったか!?!?」
レーナ「は、創さん!?どうしてここに!?落ちてきたのは私とアンだけだったはず...........。」
創「俺はレーナとアンを助けに行くために大穴に入って来たんだ。それで、アンはどうしたんだ!?アンは大丈夫なんだよな!?」
創は焦った声色でそう言いながらレーナの肩を持ち、勢いよく揺さぶった。
レーナ「は、創さん!?そんなに焦らなくても大丈夫です!!アンはただ気絶しているだけですから!!」
創「そうか..........アンは気絶してるだけなんだな..........良かった...........。」
創はレーナの肩から手を離し、安心したせいか、創は大きなため息を溢した。
創「それでレーナはどうして大穴の下で待たずにここまで来たんだ?大穴の下で待っていてくれれば直ぐに会えたのに。」
レーナ「それはすいません。私も助けが来るとは思っていなかったので、何とかアンを連れてこの遺跡から脱出しようと思いまして、この迷路の出口を探していたのです。」
創「そうだったのか。それでレーナには怪我はなかったのか?」
レーナ「はい、私は身体中に魔力を流して身体能力を跳ね上がらせて着地したので無傷ですみました。それと、私が地面に着地する時にアンを抱き抱えたので怪我が無くてすみました。」
創「ありがとうレーナ。アンのことを守ってくれて。」
レーナ「アンは私の大切な家族ですからね。守って当然です。それで、創さん、他の皆さんはどうされたのですか?」
創「ああ、他のみんななら先に山頂に向かって貰ったよ。この遺跡にいるのは危険だからな。」
レーナ「そうですか、他の皆さんが来ていなくて安心しました。その遺跡は私が考えていた以上に危険な場所だったので、他の皆さんに危険が及んでいなかったのか心配だったのですが、遺跡から脱出したようなら良かったです。それでこれからどうするのですか?」
創「そうだな.......ここはまず、大穴のところまで一旦戻ろうか。あの大穴を使ったらもう一度、上まで行けそうだしな。」
レーナ「上までですか?どうやってあの大穴を上るんですか?あの大穴は上の遺跡まで結構な距離がありますよ?」
創「そのことなら大丈夫だ。俺が二人を抱えて飛翔魔術を使って上るからな。それだったらこの遺跡からも脱出が可能だろ?」
レーナ「確かに、創さんの飛翔魔術を使えば、上の遺跡まで戻ることが出来そうですね。分かりました。ここは一旦、大穴の場所まで戻りましょうか。」
創「帰り道なら俺に任せてくれ。ここに来るまでに迷わないように印をつけて来たんだ。だから俺について来てくれ。」
レーナ「分かりました。道案内よろしくお願いしますね。」
そうして創たちは大穴に向かって歩き出したのだった。




