リヴァウエアの樹海二
リヴァウエアの樹海に住む、未確認の怪物の犠牲者の死体を見てから創たちは遊歩道に出るために同じような景色が永遠と続く樹海の中を進んでいった。
リ「ね、ねえ、本当に大丈夫なの?未確認の怪物が襲ってくるとか本当にないよね?」
創「ああ、大丈夫だ。あいつらはまず襲ってこないし、索敵の魔術で周囲を確認しながら進んでいるから気にしなくても大丈夫だ。」
リ「なら、良いんだけど..........。」
リアはどこか心配そうな顔をしながらそう言った。
陽「ねえねえ、創兄?あとどれくらいで遊歩道に出られるの?」
創「このペースだったら、あと三十分くらいだな。距離で言うとあと2キロくらいだ。」
陽「うぅぅ、まだそんなにいるの..........。」
創「2キロなんてあっという間だ。さあ、さっさと行くぞ。」
アン「私、三十分もこの恐怖に耐えられる気がしない...........。」
草「草薙も...........。」
創「本当にお前らはビビリだな。大丈夫だって言ってるだろ?未確認の怪物は何もしなかったら、俺たちのことを襲ってこないから安心しろ。」
そうして創は陽奈たちを慰めながら進んだのだった。
◾️
創たちから少し離れたところでアイナたちは創について行っていた。
アイナの右腕にはレーナが、左腕にはノエルがくっついている。
アイ「二人とも結構怖がりだね。ただのグロテスクな死体がたまにあるだけだよ?それなのに怖がりすぎじゃない?」
レーナ「アイナが異常なだけです!!あんなの見たら怖がるのが普通です!!」
ノ「そうだよ!!あんなの見たら怖いに決まってるじゃん!!!逆に聞くけど、どうしてあれを見ても怖くないの!?!?」
アイ「だってただの死体でしょ?あれが動くわけじゃないし、あの死体を生み出した未確認の怪物も創くんが言うには何もしなかったら襲ってこないらしいしね。怖がる理由が見つからなくない?」
ノ「アイナに聞いた私がバカだったよ..........。」
レーナ「仕方ありませんよ.......アイナが怖いものは無いですからね...........。」
アイ「アイナだって怖いものはあるよ?例えば、創くんより強い敵とか、創くんがアイナの側から居なくなるとか怖いことは結構あるよ?」
レーナ「アイナ.......そう言うことでは無いのです...........まあ、アイナに言っても無駄でしょうが...........。」
アイ「ん?レーナ、何か言った?」
レーナ「いいえ、こっちの話なので気にしないでください。」
アイ「ほんと?関係ないなら別に良いけど..........それよりも、二人ともあそこ見てよ。さっきと同じ死体があるよ。」
アイナがそう言いながら見ている先にはさっきの木の枝に吊るされた死体がいくつも吊るされていた。
レーナ「うぅぅ、凄く気持ち悪い...........。」
ノ「レーナはあんまり得意じゃないんだから見ない方が良いよ。アイナもレーナグロテスクなのあんまり得意じゃないの知ってるでしょ?次からは気を付けてあげて。」
アイ「そうだった。レーナはあんまりグロいの得意じゃなかったね。ごめんね、次からは気をつけるから。」
レーナ「ありがとうございます..........次からは配慮お願いしますね...........。」
レーナはそう言って吊るされた死体から目を離した。
アイ「ああ、レーナ足元気を付けてね。今、死体から落ちた目玉を踏みかけてたよ?」
レーナ「えっ?」
レーナは驚きのあまり声が漏れた。
そしてレーナは後ろを振り向いてみると、頭が腐敗して、脳味噌と目玉が飛び出し、ハラワタが飛び出している仰向けの死体が近くにあった。
そして飛び出した目玉はちょうど、レーナが歩いて来た道に転がっていた。
レーナはそれを見た瞬間、気分が悪くなり、吐きそうになった。
アイ「レーナ大丈夫!?ごめん!アイナ、また何かやっちゃった!?」
レーナ「いいえ、アイナは何も悪くないです..........私がアイナの忠告を無視して後ろを振り返ってしまっただけです...........。」
ノ「レーナは少し休んだ方が良さそうだね。」
アイ「確かにそうだけど、どうするの?創くんに言って少し止まってもらう?」
ノ「それをしたら逆効果だと思う。この森にいると、グロテスクな死体が沢山あるからね。だから早く出た方が良いと思う。」
アイ「それならどうするの?」
ノ「私がレーナを背負って行くよ。そうしたらレーナも休めるし、先に進めるでしょ?」
レーナ「いいえ、大丈夫です..........自分の足で歩くので...........。」
ノ「もう、強がらないの!たまには私に甘えなさい!」
ノエルはそう言って無理矢理レーナを背負った。
背負われたレーナは諦めたのか、抵抗をやめた。
レーナ「それではお言葉に甘えさせてもらいます...........。」
レーナはそう言ってノエルの背中で目を瞑り、休息を取り出した。
アイ「ごめんね、ノエル。本当はアイナがレーナを背負うべきなのに...........。」
ノ「気にしないでよアイナ。身長的にアイナがレーナを背負うのはキツいでしょ?それにレーナはこう見えて凄く軽いからね!」
アイ「それじゃあレーナのこと、よろしくね。アイナも出来る限りのサポートはするから。」
そうしてアイナたちは創の後をトコトコついて行ったのだった。




