古代遺跡の調査十
ガル達は先々進んでいく、虚飾に追いつき、迷路を進んでいった。
迷路を進んで行く途中、何度も行き止まりに出たり、ランダムに道の形が変更されるため、北道を引き返せなかったりなど、様々なトラブルに見舞われたが、ガル達は無事に迷路の出口に着くことができた。
ハ「やっと、迷路から抜け出せた..........はぁ、マジでしんどかったな...........。」
ガ「ああ、そうだな..........何度も行き止まりを引くのに加え、来た道が変わって通れなくなった時の絶望感はすごかった...........。」
虚「あの閉塞的な空間にずっといると疲れますよね..........もう少し道幅を大きくしても良いと思うます...........。」
フ「皆さん疲れているようですし、ここで少し休憩を取るのはどうでしょうか?あまり無理をするのは良くありませんので。」
ガ「そうだな、ここで少し休憩をとってから先に進むとしよう...........。」
そうしてガル達は次の階に向かう前に少しの休憩を挟んだのだった。
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そうしてガル達は十分程度の休息を取った後、下の貝へと目指して目の前にある階段を下って行ったのだった。
ハ「そう思えば、今って何時くらいなんだ?」
フ「今は十五時を過ぎたぐらいですね。」
ハ「もうそんなに時間が経ったのか..........ああ、早く帰りたい...........。」
ハーゲンはそう言いながら肩を落とした。
ガ「この遺跡を攻略したら帰れるんだ。もう少し頑張れ。それで虚飾?あの大穴の調査はどこまで進んだんだ?」
虚「一応、この遺跡から外に出られる出口を見つけましたので、今は出口までの最短かつ、安全なルートの調査をしているところですね。まあ、それは後少しで終わりそうですが。」
ガ「報告ありがとう。やはり、虚飾は仕事が早くて助かるな。」
虚「いえいえ、私なんてまだまだですよ〜。」
ハ「なあ、虚飾?この下へと続く階段にはトラップとかは仕掛けられてないのか?」
虚「そんなに警戒しなくても、ここの階段には一切のトラップはありません。私の分身が何回もこの階段を何回も往復して確かめたので絶対に大丈夫です。あのトラップを踏み抜く天才の私の分身が何回も往復してもトラップに引っかからなかったんですよ?絶対にないと私は断言しますね!」
ハ「お、おう.......それなら安心だな...........。」
フ「それでこの下の階にはどのような仕掛けがあるのですか?虚飾の分身は下の階まで到達したのですよね?」
虚「それはですね、下の階層に入った瞬間、その入った者たちと対等に戦えるほどの敵が召喚されます。それでその敵を倒すことにより、次の階層へと繋がる階段が開放される感じですね。」
ハ「それはあれだな!よくなろう系小説であるダンジョンの試練だな!」
虚「ちなみに、この階層は異空間とつながっているらしく、試練が失敗するか、成功するまで出ることができないのに加え、後から仲間が合流することができないように、後から入ったものは、また別の異空間に飛ばされて合流することが出来ません。ですから入る際には遅れないように気を付けてくださいね。」
ハ「お、おう..........気をつけるぜ...........。」
ガ「それでその仕掛けで召喚される敵はどれくらい強いんだ?」
虚「私たちが入った場合は、私よりも少し強い敵になると予想しています。」
ハ「えっ?それってめちゃくちゃ強くね?やっぱり現実は小説と違って厳しいってことか...........なあ、虚飾?俺たちでその敵に勝てるのか?」
虚「私の予想では五分五分ですかね。相手のタイプによります。まあ、行ってみないと勝てるかどうかは分からないので腹を括って地下二階層に行きましょう!」
そうしてガル達は下の階層へと続く階段を降りていった。
そしてガル達が階段を降り始めてから数分、遂に地下二階層へと着くことができた。
虚「この扉を開けた先に試練があります。敵は相当強いのでしっかり準備をしてください。」
そうしてガル達は大狼の姿になって虚飾が扉を開けるのを待った。
だが、虚飾はいつまで経っても扉を開けなかった。
ガ『どうした虚飾?扉を開けてもらわないと先に進めないぞ。』
虚「いや、それがこの扉の先に相当危険な敵がいるんですよ.......。」
ガ『そうなのか?私は全くそんな気配を感じないのだが?』
虚「そう、この扉の先にいる敵は私でも把握できないほどの隠密系統の能力に特化しているということなんです。そして隠密系統の能力が秀でている者は基本、とても強いですからね。」
ハ『なあ、虚飾でも把握できないって言っていたが、どうしてこの先に敵があることがわかったんだ?』
虚「それはですね、この扉の先にいる敵が我々に対してほんの僅かに殺気を放っているからですよ。私でもギリギリ感知できるラインの殺気しか放っていないのでハーゲンさん達では気づかなくて当然です。」
ガ『それでどうするんだ?隠密そんなに危険な相手なら出口もあるんだから撤退するか?』
虚「いえ、この中の敵を倒して先に進みます。私が先陣を切ります。私が敵と戦いますので、ガルさん達は私のサポートをして下さい。」
虚飾はそう言いながら剣を召喚した。
ガル達『了解!!』
虚「それでは開けるまで、三、二、一、行きます!!」
虚飾は力一杯扉を開け、重力の権能と抵抗力の権能により超高速まで加速し、その敵の首を狙って剣を突き立てた。
そして敵も虚飾の首を狙って剣を突き立てた。
お互いの首を狙った剣は首に当たるギリギリのところで止まった。
そして虚飾は顔を上げてその敵を見た時、衝撃を受けた。
虚「た、隊長!?!?!?!?!?!?」
なんと中にいた敵は創であったのだった。




