古代遺跡の調査五
ガルとハーゲンは猛スピードで大穴の中を落ちていた。
そして落ちること約二分、ガルとハーゲンは遂に地面が見えてきた。
ガルとハーゲンが自分の死を悟り、争うことを諦め、放心状態になっていると、体に何かが巻きつく感覚があった瞬間、いきなり体が急上昇し始めた。
ハ「いったいどうなっているんだぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああ!?!?!?!?!?!?!?」
ガ「ううぅぅ、息苦しい...........。」
そしてガルとハーゲンが自分の体をよく見ると、糸のようなものが巻きついており、その糸は上へと伸びいている。
糸を見たガルとハーゲンはすぐに虚飾の物だと思い、糸に引っ張られるまま、身を任せていると、魔法障壁の足場の上に立ち、両手に持っている糸を勢い良く引き上げている虚飾の姿が見えた。
そして虚飾は自分の位置までガルとハーゲンを引き上げると、二匹の下に魔法障壁の足場を展開し、ゆっくりと降ろした。
虚「二人とも大丈夫ですか?いきなり落ちていったので心配になって来てみましたがギリギリ間に合ったようでよかったです。」
ガ「虚飾、助けてもらったことには感謝している。それはハーゲンも同じだ。」
ハ「ああ、確かに助けてもらったことには感謝しているな。」
ガ「だがな、元はと言えばお前のせいなんだぞ?お前があの怪しいボタンを押さなければ我々が危険にさらされることはなかったんだぞ?分かっているのか?」
虚「まあ、確かにボタンを押したせいで危険な目に遭ったのは事実ですので謝りますが、あれはどちらにせよ、押さなければいけなかったんですよ。」
ガ「ほう?それはどういうことだ?」
虚「二人は落ちていたので気付いていなかったと思いますが、あのボタンを押した時に少し遠くなんですが、確かに新しい通路が開いたんですよ。それにフェンリルさんはあと5キロメートルで出口があるって言ってたじゃないですか。」
ガ「ああ、言ってたな。」
虚「実は5キロメートル進んだ先にあるのは出口じゃなくてこの通路の入り口に繋がっているんですよ。いわゆるループってやつですね。私たちは最初から罠にはめられていたんですよ。」
ガ「何だと!?それは本当か!?」
ハ「待て。それじゃあ虚飾は俺たちがずっとトラップに引っかかっていた事を知っていたのか?」
虚「はい、このトラップに引っかかった時から知ってましたよ。それにしても凄いですよね。このトラップは高度な隠蔽工作が施されていて、私みたいな隊長からトラップについて指導されていない神ではこのトラップに気づくことはまず無理でしょう。」
ハ「それじゃあ、どうして俺たちに教えてくれなかったんだ?教えてくれてもよかったと思うが?」
虚「無限ループトラップに引っかかったなんて言ったら皆さん凹むじゃないですか。それに皆さんに言っても状況が変わることないですし、ただ気分が下がるだけなので良いかな?と思ったので言わなかったんです。」
ハ「なるほど、そういうことだったんだな。それでここからどう上まで上がるんだ?」
虚「それなら任せて下さい!私が皆さんを上まで運びますよ!それでは行きますね!!」
虚飾はそう言った途端、勢いよく魔法障壁の足場を蹴り、大穴の中を高速で上昇していった。
そして虚飾が飛んでから直ぐにガルとハーゲンは腰あたりに巻き付いた糸に勢いよく引っ張られ、高速で上昇していった。
ハ「それにしても速すぎだろぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガ「引っ張られる力が強すぎて腰が痛いだな...........。」
そして虚飾は一瞬でフェンリルの近くまで戻って来て、自分の下に魔法障壁の足場を作り、着地した。
ガルとハーゲンも一瞬、足場よりも高くまで飛んでいったが、虚飾に糸を引っ張られることにより、虚飾が作った魔法障壁の足場に叩き落とされた。
ハ「痛ってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええええええ!!!!!!!もう少し優しくおろせないのが!?!?」
虚「これでも優しく下ろした方ですよ?それともハーゲンさんはそのまま天井に激突して体がぺちゃんこになりたかったんですか?」
ハ「いや、それだけは絶対ごめんだ...........。」
ガ「それにしても虚飾はすごく速いな。もしかして私よりも速いんじゃないのか?」
虚「いや、そんなに速くないですよ〜〜ガルさんの蒼雷の方が速いですし、パワーも上がるじゃないですか。私はただ重力と抵抗力を自由自在に操れるだけですからね。」
虚飾の持つ権能は『重力』と『抵抗力』で有る。
重力の権能は自由自在に重力を操ることができ、重力を打ち消したり、強めたりできる。
虚飾が使用していた擬似ブラックホールは重力の権能で生み出した物で有り、超強力な重力を圧縮して球状にした物で有る。
そして重力を発生させる場所も自由自在に操れるため、自分の進行方向の先に強力な重力を生み出すことにより、猛スピードで移動することができる。
それに加え、もう一つの権能で有る抵抗力の権能はその名の通り、抵抗力を自由自在に操ることができる。
それのおかげで自分の周りの抵抗力を0にすることができ、重力の権能での移動スピードを更に上げることができる。
そして相手の周りの抵抗力を大きくすることにより、相手が動くのに必要なエネルギーを増やすことにより、相手はいつも以上の力を体に入れないといけないため、自然と動きが遅くなる。
場合によっては抵抗力が強すぎて全く動けないということもある。
ちなみにガルとハーゲンを引っ張って上がってきた時は、重力の権能で加速し、抵抗力の権能で自分たちの周りの抵抗力を0にすることにより無駄なエネルギーを発生させることなく全て運動エネルギーに変換することにより、目にも留まらぬ速さでフェンリルの元まで来れた。
ハ「それでさっき言っていた新しい通路ってどこにあるんだよ?」
虚「それならここから1キロメートル先にありますよ。ここから魔法障壁の足場を作りながら移動するのは時間がかかりますので、私が皆さんを連れていきましょう!!」
虚飾はそう言ってまだ糸を巻きつけていないフェンリルの体にも一瞬で巻きつけ、重力と抵抗力0により生み出された高速移動法でガル達を目にも留まらぬ速さで運んだのだった。
やったぁぁぁぁぁああああああああああ!!!!!!ついに目標だった200ptを突破した!!次の目標である400pt目指して頑張って行くので、ぜひブックマーク、星5評価お願いします!




