生物兵器実験施設の調査二十三
そうしてガル達一行は何とか単眼の巨人軍団を王直属部隊No.12『虚飾』の手を借りることにより撃破し、謎が多い混沌に誘いし者たちの生物兵器実験施設の調査を続けていた。
ガル達は単眼の巨人と激しい戦闘を繰り広げた闘技場を後にし、さらに下層へと向かうために下へと繋がる通路を進んでいた。
その通路は今までの通路と違ってとても綺麗で、戦闘や捕食の跡もない。
そしてこの通路は全く混沌に誘いし者たちからの手が加えられた形跡もなく、古代遺跡の本来の姿のまま残っていた。
その通路の壁や天井に古代文明の壁画が今までの通路よりも大量に描かれており、何かの物語を描いているようであった。
だが、一部破損していたり、あまりにも抽象的すぎて読み取ることが難しく、ガル達も何を意味しているのか理解できなかった。
しかし、その壁画に描かれている物語は細かく読み取るのが難解なだけで大まかなストーリーは合っているかは置いといて大体読み取れた。
そして、その物語は以下のものである。
ある時、骸骨の神がとある女神と出会い、恋に落ちた。
そして二人の神はめでたく結ばれ、二人の間には二人の子供を授かった。
この続きの壁画には抽象的な表現が多いのに加え、壁画の損傷も多く、何を描いているのか、何を意味しているのか分からなかった。
しかし、以下のことが分かった。
二人の間の子供のうち兄と思われる方はみんなから称賛され、皆んなから慕われているような絵が多かった。
一方、弟の方はみんなから疎まれたり、非難されているような絵が多かった。
それからガル達は壁画を眺めながら進んでいくと出口が見えてきた。
ガル達が出口に近づいていくごとに壁画の物語も終わりに近づいていった。
そしてガル達が長く続いた通路を抜けようとした時、壁画の物語のラストと思われる一場面が損傷せず残っていた。
その一場面は龍のような怪物が物語の登場人物達を喰らい、その世界を破壊している絵であった。
そしてガル達は壁画の通路を抜けると大きな部屋に出た。
その部屋はさっきの闘技場の半分ほどの大きさで、その部屋の中央には大きな祭壇のような物があり、その祭壇の上には大きな王冠のような杯が置いてある。
そしてこの部屋は光る苔が大量に生えており、さっき通ってきた壁画の通路に比べてとても明るい。
ガル達は財団が気になり、祭壇に近づいて、祭壇に乗っている杯の中を覗いてみると、その杯の中はどういう原理か分からないが小さい炎が燃えている。
ガ「これはどう良い原理で燃え続けているんだ?フェンリル分かるか?」
フ「流石に私でも分かりませんね.......ですがこの炎は全盛期に比べれば大分小さくなっているようですね。今通ってきた通路の壁画にこの祭壇に似た絵がありましたが、その絵の炎は杯から溢れ出していたので。」
ハ「なあなあ、二人ともそんな杯よりもあれを見てみろよ。あの扉大きすぎじゃねぇか?あれ絶対巨人用のやつだぞ。」
そう言ってハーゲンが指を指した方向には全長50メートルを優に超える大きな鉄扉があった。
ガ「確かにあの扉は異常にでかいな。どうやって開けようか。」
虚「それなら私に任せて下さい。あの扉程度なら開けられますので。」
そう言って虚飾は巨大な鉄扉に走っていった。
ハ「おいおい、あのデカい扉を開けるって流石に虚飾でも無理だろ...........。」
ガ「いや、そんなことないぞ。ハーゲンは知らないと思うが、王直属部隊のメンバーは基本、身体能力が桁違いに高いからな。」
ガルがハーゲンにそう言っている間に虚飾は巨大な鉄扉についており、鉄扉に手を置いた。
そして力一杯鉄扉を押すと、
『ズズズズスズズーーーーー』
ハ「おいおい、マジかよ...........。」
鉄扉はゆっくりと開いていき、そして鉄扉は人が二人通れるくらいの大きさに開いた。
虚飾は鉄扉を開けるとガル達の元に戻ってきた。
虚「扉を開けたのでこれで進めますね。さあ、調査を続けましょうか。」
そう言って虚飾は鉄扉のほうに向かって歩いていった。
そしてガル達も虚飾についていくように鉄扉に向かっていった。
ガル達一行はそうして閉ざされていた巨大な鉄扉を開け、その先に続く通路に入ったのだった。




