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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第二章 南国リゾート『リヴァイアブル島』編

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生物兵器実験施設の調査十七『単眼の巨人戦』

一方、フェンリルもハーゲン同様、単眼の巨人と戦っていた。


フ『凍てつけ大地よーーーアイシクルバースト!!!!!』


アイシクルバーストとは、中級氷属性魔術である。


フェンリルはそう唱えると凝縮された冷気の塊が出現し、単眼の巨人目掛けて放たれた。


単眼の巨人はアイシクルバーストに対抗して、フレイムバーストを放った。


灼熱の炎と凍てつく冷気がぶつかり合い、二つの塊は相殺しあった後、大量の水蒸気を放ち、視界が水蒸気により遮られた。


そしてフェンリルが構えていると、水蒸気の中から単眼の巨人が勢いよく斬りかかってきた。


フェンリルは振り下ろされた大剣に噛みついた。


そしてフェンリルが力一杯噛みつくと大剣が粉々に粉砕された。


フェンリルの牙はとても鋭くて硬く、ダイヤモンドやアダマンタイトですら容易に貫くことができる。


そしてフェンリルの牙は特別で、実態を持たないエネルギー体である幽霊や、概念すらも噛み砕くことが出来る。


それに加え、フェンリルの顎の力は凄まじく、創の多重防御結界をいとも容易く噛み砕けるほどだ。


ちなみに現時点で創の多重防御結界は出てきていないので説明すると、多重防御結界は創が指輪の封印を全て解除した時にしか使えない防御用の結界で、防御に適する権能と潜在能力(スキル)を組み込んだ結界で、多重魔法障壁の数千枚分の防御力を誇る結界を数万枚重ね合わせた防御結界である。


ちなみにこの防御力は並みの恒星(太陽ぐらい)の超新星爆発ぐらいの威力をもたないと突破することができない。


フェンリルは単眼の巨人の体験を噛み砕くとすぐに魔術を使用し、追撃をした。


フ『駆け巡れ迅雷よーーーライトニングストライク!!!!!』


フェンリルは中級雷属性魔術、『ライトニングストライク』を放った。


光り輝く黄雷が単眼の巨人に向かって空気中を駆け巡った。


単眼の巨人は迫り来るライトニングストライクを避けようとしたが、駆け巡る黄雷の速さは凄まじく、単眼の巨人はフェンリルに大剣を噛み砕かれた時に体制を崩していたため、避けることができず、丸焦げになってしまった。


フェンリルがどうして魔術に長けているのには理由がある。



◾️



それは遠い昔のこと、それはまだフェンリルが創と出会っておらず、故郷である北欧の地で暮らしていた頃の出来事だった。


フェンリルは北欧の主神の義理の弟である、とある神の長男として生を受けたのだった。


フェンリルの父と母の間には神で無く、神獣が生まれ、フェンリルには色々な姿をした神獣の兄弟がいた。


そしてフェンリルは主神の義理の弟の子であったため、何不自由も無く、平凡で平和な日々を過ごしていた。


だが、フェンリルの変わらない、家族がいる平凡で平和な日々は突如として消え去った。


北欧の主神が神たちの大国家、神国アヴァロンに宣戦布告し、北欧の神々たちと神国アヴァロンの神々たちの戦いが始まった。


神国アヴァロンとの戦争が始まってすぐ、北欧の神々たちはフェンリル達、家族を襲撃した。


その理由は、フェンリルの父は神国アヴァロンとの戦争を猛反対しており、それを気に食わなかった主神はフェンリルの父を国家反逆の罪を着せ、処刑した。


そしてフェンリル達、家族にも国家反逆罪の罪を着せ、フェンリル達を消すために北欧の神々たちは襲いかかってきた。


フェンリル達はかつてともに暮らしてきた同胞達を傷つけることができず、北欧の各地を逃げ回っていた。


しかし、ある時、フェンリルの母がかつてともに暮らしてきた同胞達の手によって惨殺された。


そしてフェンリル達兄弟はかつてともに暮らしてきた同胞達を激しく恨み、かつての同胞達によって惨殺された母と、誰よりよ優しく、悪戯好きで平和を望み続けた父が主神に無実の罪を着せられ、処刑されたことへの復讐をするために戦い出した。


その戦いの中でフェンリル達、兄弟もかつてともに暮らしてきた同胞達もたくさん死んでいった。


そしてフェンリル達が主神の予想を遥かに超える強さであったため、フェンリル達にも軍を回さないといけなくなったため、少しずつ戦況は悪くなっていき、北欧の神々たちは神国アヴァロンに追い詰められていった。


北欧の神々たちが神国アヴァロンに追い詰められ、彼らの本拠地である、とある生命の木で北欧の神々たちが篭城戦をしていた時には、フェンリルの兄弟は戦いの中で死に絶え、フェンリルしか生き残っていなかった。


その頃のフェンリルは復讐の炎に囚われており、北欧の主神を殺すことしか考えていなかった。


フェンリルは北欧の神々たちが神国アヴァロンに攻められ、生命の木に篭城していることを知ると、昔、父に教えてもらった隠し通路を通り、生命の木の中に入ろうとした。


フェンリルがその隠し通路を進んでいると戦いに敗れ、ボロボロでいまにも息絶えそうな主神がやって来た。


フェンリルはどうしても聞きたかった質問を北欧の主神にした。


フ『どうして戦争をした?どうして俺の家族を殺したんだ!!!』


主「私をここまで追いかけて来たんだ。最後くらい質問に答えてやろう。どうしてお前の家族を殺したか.......そうだな、暇だったからだ。」


フ『ひ、暇だった..........?』


フェンリルは主神の言っていることが理解できなかった。


主「まあ、君の父は開戦に反発してきて邪魔だったのもあるが、暇だったから刺激が欲しかったのだよ。殺戮というショーがね。だから私は神国アヴァロンという強大な国に喧嘩を売ったんだ。あそこの新しい国王は歴代最強クラスと聞いてね。つい喧嘩を売ってしまった。」


フ『じゃあ、俺たち家族はお前の娯楽のために殺されたのか?』


主「ああ、そうだ。お前たちのショーは最高だったよ。」


主神がそう言った瞬間、フェンリルは主神に噛み付いた。


だが、主神の周りには超強力な防御結界が張られており、防がれてしまった。


主「君じゃこの結界は破れないよ。さあ!死んでもらおうか!!!」


そうして主神が最後の力を振り絞り、魔術を放とうとした瞬間、何者かによって主神の防御結界が解除され、フェンリルはその隙に主神に噛み殺した。


そしてフェンリルは主神を噛み殺した後、喰らった。


そうするとフェンリルは主神の魔術とその他諸々の知識が頭の中に流れ込んできた。


北欧の主神は探究心と知識欲がすごく、その生涯を全てを知識の探求に注ぎ込んでいたといわれるほどであった。


フェンリルは主神を喰らうことにより、その知識を我がものにした。


フェンリルは今まで何人もの相手を喰らってきたが、こんなことは初めてで混乱していると、


?「お前がクソジジィを仕留めたのか?」


主神が来た方向から何者かがフェンリルに向かって歩いてきているのが分かった。


フ『貴様は誰だ!!』


創「俺か?俺は如月 創だ。神国アヴァロンの第三十一代目国王だな。」


フ『貴様が神国アヴァロンの新しい王か。それじゃあ後は好きにしてくれ。俺は帰る。』


創「まあ、待てよ。」


フ『なぜ俺を止める?俺に何か用あるのか?』


創「あのクソジジィを仕留めたお礼をしたくてな。一緒に王都アヴァロニクスまできてくれないか?」


フ『断る。俺は別に褒美はいらない。違うやつにでも褒美を回してくれ。』


創「それにお前、帰るって言ってたけど帰る場所あるのか?」


フ『そ、それは無いが...........。』


創「なら、うちに来ないか?お前の同族の狼型の神獣もいるし、戦闘での魔術の応用とかも教えるぞ?」


その提案はフェンリルにとって想像もしてなかったものだった。


フェンリルは家族を失い、独り身になった。


そして復讐が終わり、フェンリルに残ったのは孤独だけだった。


創の提案は何もかも失ったフェンリルにとって最高の提案であった。


フ『い、良いのか?』


創「もちろん。だが、お前には俺と契約をしてもらう。それが条件だ。」


フ『ああ、契約する!だから俺を家族に入れてくれ!!もう一人でいるのは辛いんだ...........。』


フェンリルは家族を失い、一人で戦い続けたことを思い出し、孤独であることの辛さを思い出した。


そしてフェンリルは創に泣きながら懇願した。


創「ああ、分かった。これからよろしくな、フェンリル?」


フ『ああ、よろしくお願いします!!我が主人!!!』


そうしてフェンリルは創の契約し、そして主神から奪った知恵と創から伝授された魔術戦におけイロハを習い、魔術が得意になったのだった。

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