生物兵器実験施設の調査七『単眼の巨人戦』
ガルは単眼の巨人に向かって走っている最中、両腕と両脚を狼の姿に戻し、目にも留まらぬ速さで接近した。
単眼の巨人もガルの速さに対応できるようでガルが狼に戻った腕で殴りかかろうとした時、単眼の巨人は曲刀で斬りかかった。
『ガキィィィィィィィィイイインンンンンン!!!!!』
ガルの爪と単眼の巨人の曲刀が火花を散らしながらぶつかり合った。
そしてガルがまた力負けすると思ったが、今度は単眼の巨人の曲刀が弾き飛ばされた。
単眼の巨人もまさか自分の攻撃が返されるとは思っていなかったらしく、弾き飛ばされた勢いと油断により、態勢が崩れてしまった。
ガルはその隙を逃さずに勢いよく跳び、単眼の巨人目掛けて本気のストレートパンチを食らわせた。
その威力は凄まじく、単眼の巨人は弾き飛ばされ、闘技場の壁に叩きつけられた。
ガ「これで止めだ。」
ガルは壁にめり込んだ単眼の巨人に向けて全長30メートルの超巨大な剣を創造の魔法で生み出して、その巨大な剣を猛スピードで放った。
だが、単眼の巨人はすぐに態勢を立て直し、巨大な曲刀で30メートルの剣を弾き飛ばした。
そしてガルが放った巨大な剣は天井に突き刺さった。
ガ「これでもダメか!」
ガルはこのままヤケクソに攻撃しても勝てないことを察し、一旦、距離を取って作戦を考えようとした時、単眼の巨人はガルでも反応できない速さで距離を詰めてきて、その巨大な曲刀で斬りかかってきた。
ガ(まずい!このままじゃ避けきれない!!)
ガルがそう思って防御態勢をとって、身構えている時、
『ガキィィィィィィィィイイインンンンンン!!!!!!』
ハーゲンが勢いよくガルと単眼の巨人の間に入って来て、さっきまで持っていなかった真っ黒の特大剣で単眼の巨人の曲刀の斬りつけを防いだ。
ハ「おい!大丈夫か!!ガル!!」
ガ「すまない!ハーゲン!!」
ガルはハーゲンが単眼の巨人の極東を受け止めている間に、単眼の巨人の溝内にストレートパンチを食らわせてぶっと飛ばし、距離を取った。
ハ「ガル、殴ってみた感じどうだった?ガルの攻撃は通じそうだったか?」
ガ「いや、全くダメージを受けている気がしなかった。逆に殴ったこっちが頑丈な皮膚のせいで怪我をするくらいだ。」
ハ「それなら俺の攻撃も効くか分からないな。やっぱりあのデカブツを倒すには体内に直接攻撃をぶち込むしかないか?」
ガ「たぶん、そうなるな。だが、もしかしたらあの巨人にも弱点があるかもしれない。まずは弱点があるか確認するのが先だ。」
ハ「分かった。弱点探しだな?」
フ『それとガルとハーゲンにはあの巨人に発声器官があるかどうか確かめてください。』
フェンリルは遠く離れたところから通信の魔術を使ってガルとハーゲンにコンタクトを取った。
ハ「それはどうしてだ?」
フ『あの巨人に発声器官が無かったり、発声器官があまり発達していなければ、詠唱で魔術が使用できるからです。』
ガ「そうか!あの巨人に発声器官が無かったらこちらの魔術を見て学習しても使用することが出来ないからな。それならこちらから一方的に魔術が使用することが出来るな。ハーゲン?私たちはあの巨人の弱点探すのと同時並行で発声器官の調査をするぞ。」
ハ「了解!発声器官の方は俺に任せてくれ!」
ガ「分かった。私は弱点を探す。」
フ『私もサポートするので思い存分暴れてください!』
そして二匹は単眼の巨人に向かって走っていき、まずはハーゲンが攻撃に出た。
ハーゲンは両手に持った黒い特大剣を地面に引きずりながら単眼の巨人に向かって走って行き、その特大剣を力いっぱい振り上げた。
単眼の巨人もハーゲンの斬り上げ攻撃に合わせて曲刀を振り下ろした。
『ガキィィィィィィィィイイインンンンンン!!!!!』
特大剣と巨人の曲刀が火花を散らしながらぶつかり合い、闘技場轟音が響き渡った。
ハ「体内放出!!!!」
ハーゲンがそう叫ぶと特大剣に刻まれた術式が起動し、黒い特大剣は周りに赤いオーラを纏うと、ハーゲンの力を跳ね上げ、単眼の巨人の曲刀を弾き返した。
その隙にガルは単眼の巨人の顔面目掛けて再びストレートパンチを食らわせようと飛んだ時、単眼の巨人は肩から二本の手が生えてきて、背中に携えていた巨大な剣を抜き、ガルのストレートパンチに合わせて斬りかかった。
ガルは自分の目の前に小さい魔法障壁を展開し、その魔法障壁を蹴り軌道を変え、何とか単眼の巨人の攻撃を躱し、ハーゲンを担いで距離を取った。
そしてある程度距離を取るとハーゲンを放した。
ガ「まさか腕が4本になるとはな.......これはまずいな...........。」
ハ「おいおい、腕が四本ってそんなのありかよ.......見た目完全にゴー○キーじゃねぇか...........。」
ガ「おい、ハーゲン?その例えは怒られるからやめろ。」
ハ「それでどうする?腕が四本になっちまったが?」
ガ「どうするもこうするも戦うしかないだろう?」
ハ「やっぱりな。それでどうあいつを攻略する?」
ガ「それは、あいつが追いつけない速度で攻撃する。ハーゲンは私についてこれるか?」
ハ「そんなの当たり前よ。そんじゃあやりますか。」
そうしてガルとハーゲンは何らかの魔法陣を展開し、儀式を始めたのだった。




