生物兵器実験施設の調査三
ガル達はそうして最後に残った右側の通路を進んで行ったのだった。
ガ「まさか、私の感が全て外れるとは思いもよらなかったよ。」
ハ「まず、ガルの感が戦闘以外で当たったことないだろ。」
ガ「そんなことは.......あるな。どうして私の感はこうも外れるのだ?」
フ「運が悪いからですね。」
ガ「ぐっ!面と向かって言われるとやはり、悲しい気持ちになるな.......はあ、どうして私は運が悪いんだ...........なあ、フェンリル?私はどうやったら運が良くなると思う?」
フ「運というものはどう足掻いても変わらない物なので諦めて下さい。」
ガ「そうか......私がどれだけ頑張っても運は良くならないんだな........はぁ...........。」
ハ「まあ、元気出せよ、ガル。運が悪くても世の中っては生きていけるもんだ。そう気にするな。」
ガ「そうだな.......我が主人も運が悪いがとても楽しそうに生きているしな........あんまり気にすることではないか。」
ガルはハーゲンが励ましたことにより、いつもの調子を取り戻した。
そうやってガル達が右の通路を進んでいくとまた研究室に着いた。
ガルは目を凝らして一番奥を見てみると、そこには次の場所へと続く通路があった。
ガ「そう思えば、我々はいったいどれくらいまで潜ってるんだ?」
フ「私たちが最初に降りた所を一階とすると、今は八階くらいですかね。」
ガ「今は八階くらいか。思ったより進んでいるんだな。」
フ「ですが、今までの構造から察するに、この施設はまだまだ深くまで続いていそうですよ。」
ハ「まだまだ続くのかよ.......はぁ、外の空気が吸いたい...........。」
ガ「我慢しろハーゲン。これは我が主人からの命なんだぞ。文句を言うな。」
ハ「文句を言うなって言われても流石にこの施設薄暗いし、血の臭いが充満してて居心地が悪いんだよ。」
そうしてガルとハーゲンは喧嘩を始めた。
フ「二人とも、まずはこの実験室の調査からしますよ。もしかしたら、破壊や焼失されずに残っている資料があるかもしれません。さあ、目を凝らしてこの実験室の隅々まで探しますよ。」
そうしてフェンリルはガルとハーゲンの喧嘩を止め。、ガル達は残っている資料を求めて実験室を見落としがないようにくまなく探した。
ガ「ここの実験室にも何も残っていなかったな。ここの施設は隠蔽工作がよく施されているな。」
ハ「何、敵の隠蔽工作を褒めてんだよ。俺たちは敵の隠蔽工作のせいで生物兵器による情報が一切手に入ってないんだろうが。このままじゃ何の成果もあげられないぞ。」
ガ「それは困るな。何の成果もあげられなかったら、我が主人も落胆してしまう。何か敵にまつわる情報を手に入れなくてはならないな。」
フ「あの化け物達の死体を解剖して報告するのはどうですか?」
ガ「それは却下だ。あの化け物達の死体はすごく臭うからな。あんなの解剖していたら鼻が潰れる。」
ガル達は今は人の姿であるが、それでも神達よりも強力な嗅覚を持っている。
そのため、強い匂いに弱く、鼻が臭いで潰されてしまうと、敵の索敵や、方向感覚が狂ってしまう。
ガル達にとって鼻というものはとても重要な器官である。
フ「鼻が潰れるのは困りますのでやめておきましょうか。それではどのようにして手柄を上げるんですか?」
ガ「一応、この施設の攻略を達成すること自体が任務であるからな。それにもっと深くまで潜っていけば何か手がかりも残っているはずだ。だからこのまま最下層目指して進んで行こうか。そうすれば我々も手柄を取ることができるだろうしな。」
ハ「まず、手柄をあげなくても生きて帰ればご主人は褒めてくれると思うけどな。まあ、手柄を上げることは悪いことじゃないし、いいんじゃね?」
ガ「それじゃあ、この実験室も何も手がかりが残っていなかったようだし、速く先に進もうか。」
そうしてガル達はさらに下層へと潜って行ったのだった。




